ネットワークの設定について【仮想化プラットホーム VMware vSphere】


VMwareネットワークの設定について, 下記の項目に分けて説明します。

1)仮想NIC

2)仮想スイッチと分散仮想スイッチ

3)プライベートVLAN

4)ESX、仮想マシンのネットワークの構成ファイル

※VMwareを使用したネットワーク構成イメージ図

1)仮想NIC
VMwareのESX上の仮想マシンには「仮想NIC]が割り当てられます。

NIC【Network Interface Card】とは?
NICは、コンピュータ間のネットワーク内の
通信をするために使用するハードウェアの1つです。

この「仮想NIC」は物理マシン上の「物理NIC」と機能的に同一な為、

仮想マシン単位でIPアドレスの設定したりもできますし、
各「仮想NIC」単位にMACアドレスが割り振られます。

VMwareのESX上では仮想NICは「仮想スイッチ」を通して外部の物理ネットワークと接続します。
仮想NICが「仮想スイッチ」に接続されることにより「仮想ネットワーク」が内部に構築されます。

※「仮想NIC」のタイプ

仮想NICは、仮想マシンごとに最大10ポートまで設定可能です。
仮想マシンで使用される仮想NICには次にタイプがあります。

1)E1000 64bitOSの場合デフォルトで設定されます。
2)フレキシブル 32bitOSの場合デフォルトで設定されます。
3)VMXNET2 一部の仮想マシンで選択可
4)VMXNET3 仮想マシンのハードウェアバージョンが7で一部の仮想マシンで選択可
※VMXNET2、VMXNET3を使用する場合は仮想マシンにVMware toolsをインストールする必要があります。

2)仮想スイッチと分散仮想スイッチ

仮想スイッチとは?
仮想マシンの「仮想NIC」と物理マシンの「物理NIC」を結びつけます。

・仮想スイッチと分散仮想スイッチ

VMware vSphere 4では
仮想スイッチ(vswitch)と、新機能である分散仮想スイッチ(dvSwitch)が使用可能です。

※分散仮想スイッチ(dvSwitch)を使用するには下記の条件を満たしている必要があります。

・vCenter Serverが導入されている。
・各ESXがEnterprise Plusエディションのライセンスである。

・分散仮想スイッチを使用するメリット
仮想スイッチ(vswitch)はESXごとデフォルトで1つ設定されており、個別に設定、管理を行いますが、分散仮想スイッチ(dvSwitch)はvCenter Serverの管理下のESXをまとめて設定、管理します。

※分散仮想スイッチ(dvSwitch)を使用してvCenter Serverの管理下のESXをまとめて設定、管理する際にも、データ転送そのものは各ESX側で実装されています。

3)プライベートVLAN

VMware vSphere 4ではプライベートVLANと呼ばれる機能が利用可能です。
プライベートVLANは分散仮想スイッチにおいてのみ利用可能な機能として実装されています。

プライベートVLANはプライマリVLAN IDによって識別されます。
このプライマリVLAN IDには複数のセカンダリVLAN IDを関連付けができます。

プライベートVLANは同じVLAN内のポートのブロードキャストドメインを分割して使用するVLANです。この機能によりブロードキャストドメインを分割できるので同じサブネット上でのセキュリティが向上します。プライベートVLANはホテル、マンションの構築によく使用される技術です。

4)ESX、仮想マシンのネットワークの構成ファイルについて

・仮想マシンのネットワークの構成ファイル

仮想マシン作成時に作成されるフォルダ内の
仮想マシン名.vmxにネットワークの構成情報が記載されています。

※サンプル画像1(vCenetr Serverのデータストアブブラウザでファイルを確認しています。)

・ESXのネットワークの構成ファイルについて

下記のフォルダのesx.confに記載されています。
/etc/vmware/esx.conf

※サンプル画像1

※サンプル画像2(構成フアィルの中身)

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