VMwareでのスナップショット作成時におけるディスクサイズの制限


VMwareで仮想マシンのスナップショットを作成する際に以下のようなエラーが発生することがあります。

・Create virtual machine snapshot VIRTUALMACHINE File <unspecified filename> is larger than the maximum size supported by datastore ‘<unspecified datastore>’

・File is larger than the maximum size supported by datastore

・仮想マシンのスナップショットの作成 VIRTUALMACHINE ファイル VIRTUALMACHINE/VIRTUALMACHINE.vmx はデータストア「[unspecified datastore]」がサポートする最大サイズを超えています。

このエラーはVMFSのディスクサイズ上限でディスクを作成している場合やRDM(Row Device Mapping)でディスクサイズ上限を超えるディスクを接続している場合などに発生します。

なぜVMFSのディスクサイズ上限でディスクを作成している場合にも、この問題が発生するかといいますと、スナップショット作成時にはスナップショット用の領域をディスク領域にオーバーヘッドする形で確保するためです。

ディスク領域+スナップショット用の領域を一つの領域として確保しようとしてしまう。

このときの領域がディスクサイズの上限を超えてしまうと、スナップショットの作成が行えません。そのためスナップショット機能を利用できるはディスクサイズは上限よりも小さくなり、これはVMFSのバージョンと使用しているブロックサイズによって決定します。

ブロックサイズ ディスクサイズ制限 スナップショットのオーバーヘッド スナップショットを利用可能なディスクサイズ
VMFS5の場合(ESXi5.1)※ESXi5.5は最大64TB
1MB 2TB – 512B ~16GB 2032GB
VMFS3の場合(ESX/ESXi 4.1とESXi5.x)
1MB 256GB – 512B ~2GB 254GB
2MB 512GB – 512B ~4GB 508GB
4MB 1024GB – 512B ~8GB 1016GB
8MB 2048GB – 512B ~16GB 2032GB

表のようにディスクサイズの上限からディスクサイズによって変化するスナップショットのオーバーヘッドを引いた値にディスクを作成することでスナップショット機能を利用可能です。VMFS5を用いている場合には最大ディスクサイズが2TBですので、この問題が発生することは少ないかと思いますが、VMFS3を用いている場合にはデフォルトのブロックサイズは1MBであるため、256GBでディスクを作成しているケースも多いかと思われます。

これを回避するために以下のような方法が挙げられます。

・ディスクを独立型に設定し、スナップショットの対象から除外する。
(一部のディスクのみ、この制限があり、そのディスクのスナップショットを取得する必要がない場合)

・VMFSのバージョンを5にアップグレードし、ディスク上限を引き上げる。(VMFSのバージョンが3である場合)

・ブロックサイズを大きいデータストアに仮想マシンを移行する。(vMotion等を利用)

・スナップショットの作成先をブロックサイズの大きい別のデータストアに変更する方法(.vmxを編集:記事はこちら)

 

 

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