Veeam BackupでQNAPをLinuxリポジトリとして利用する方法


VeeamではエントリーレベルのNASを保存先として利用する場合、通常は以下のいずれかのオプションを選択します。

  • CIFS/SMBプロトコルで、ネットワーク共有として利用
  • iSCSIプロトコルでWindowsマシンにマウントし、Windowsのリポジトリとして利用
  • NFSプロトコルでLinuxマシンにマウントし、Linuxのリポジトリとして利用

この中でCIFS/SMBプロトコルは、プロトコルとしてのパフォーマンスといった部分であまり推奨されていません。また、いずれのオプションでもOSネイティブのプロトコルであるため、万が一、クリプトロッカーなどの脅威にさらされた際には、OSレベルでバックアップファイルへのアクセスを許してしまうため、セキュリティ上のリスクがあります。これに対して、NASをLinuxとしてVeeamに登録して利用する方法もあります。この方法であれば、完全なエアギャップソリューションではありませんが、Veeamのコンポーネント間でのみデータ通信を許可することで、プロトコル的なギャップを発生させることができます。

加えて、合成フルバックアップ作成時などにおけるデータ通信を削減する効果もあります。合成処理で、Veeamはフルバックアップと増分バックアップを読み取り、それを基に新たな合成フルバックアップを作成します。この読み書きを実施するサーバはVeeamのコンポーネントが配置されたサーバであるため、通常のNASを利用する際のオプションではどの方法でも、LANを介してバックアップデータの読み書きが行われます。NASをLinuxとして利用する方法であれば、NASに配置されたVeeamのコンポーネントが合成処理を行うため、NAS上のコンピュータリソース(主にメモリ)を消費しますが、データ通信なしで合成処理が可能です。

ただ、これを実現するためにはVeeamのコンポーネントをLinuxに配置するための要件を満たしている必要があるため、この方法を利用できるNASは限られます。

https://www.veeam.com/kb2216

QNAP(x86ベースのCPU)の場合には、事前準備が必要ですが、この要件を満たすことができますので、詳細はこちらで紹介しています。

※VeeamのコンポーネントはARMベースのアーキテクチャではないため、少なくともIntelまたはAMDのCPUを搭載しているモデルである必要が有ります。

 

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