活用例・導入事例
エンタープライズアプリケーションとデータベース
仮想化されたSQL Server やExhange、Oracle、SAPなどのTier-1なアプリケーションは従来のストレージでは提供が難しい、低レイテンシと高いIOPS、スループットを必要とすることがあります。Infinioはこれらのパフォーマンス問題を解決するために、既存のハードウェアソリューションとはことなる代替え手段を提供します。サーバサイドのRAMをキャッシュとして活用することで、ピーク時間帯の応答時間なども改善することが可能です。
- ストレージコストの削減
専用のストレージやSSD/フラッシュデバイスなどを追加することなく高速化を実現可能です。これによりハードウェアの追加コスト削減はもちろんのこと、複雑な環境に対応するためのトレーニングなどの運用コストも削減できます。Infinioはハイパーバイザとストレージの間にキャッシュを作成し、バックエンドのストレージに対する読み取りリクエストを65%から85%までオフロードすることが可能であり、既存ストレージや仮想環境の構成、設定を変更せずともそのまま利用できます。
- オンライン・トランザクション処理のパフォーマンス向上
アプリケーションは業務を行うための重要なツールです。しかし、ビジネスニーズの成長に合わせた適切なハードウェアを持っていない場合、これらのアプリケーションで、パフォーマンスが低い、処理に遅延があるといった問題が発生し、ビジネス自体に影響を与えます。
Infinioではソフトウェアによりストレージの応答時間を改善し、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。アプリケーションの応答時間が改善することで、安定して日々の業務を行い、ビジネス要件を満たすことができます。またユーザや顧客はデータ入力やアクセスをよりスムーズに行うことができです。
- BIやデータ分析、レポートなどの時間を大幅短縮
レポート用データベースのストレージI/O要件は通常のトランザクション用のデータベースとは大きく異なる場合があります。仮想環境では、この影響がI/Oブレンダーエフェクトとして、ストレージシステムへの余分な負荷の増加、レポート用に使用できるリソースの低下をまねきます。
サーバサイドのリソースを活用することで、Infinioはマイクロ秒の応答時間でIOPSを提供し、レポート用データベースのパフォーマンスを数分または数時間単位で向上させることができます。これにより、組織はレポートを素早く確認し、データの傾向を把握、迅速な意思決定が可能になります。
導入事例
ポーキープロダクツ社 導入事例.pdf

- DB2を基盤とするSAPなど、すべてのアプリケーションを完全仮想化
- PCIeフラッシュへの投資コストを削減
- 共有ストレージのI/O負荷を軽減し、IOPSキャパシティを拡大
仮想デスクトップ環境(VDI)
VDIのデプロイを成功させるための鍵はリモートワーカーのユーザエクスペリエンスです。しかし、VDI環境の独特なワークロードの特質は、使用中のストレージシステムを圧倒し、許容できないレベルまでパフォーマンスが低下することがあります。
Infinioの重複排除機能を持つサーバサイドのキャッシュは、ストレージI/Oのスパイクを平滑化し、クラスタ全体のレイテンシを短縮できます。これにより、新規ハードウェアやサービス停止、ダウンタイムなどなしに、より高速な仮想デスクトップ環境を実現、ユーザの満足させます。
ソフトウェア開発時のビルドとテスト
- ビルド時間の短縮
開発者が出社する午前中までに夜間ビルドを完了できていますか?また、要求に応じてコードの再ビルドを連続して行うことのできるオートメーション環境に対応できていますか?このようなサービスを提供することが、ハードウェアインフラストラクチャにより制限されているのなら、ぜひInfinioをご検討ください。
リクエストの多い、データのコピーを保持するサーバとストレージ間のキャッシュ層を設けることで、Infinioはレスポンスタイムを大幅に向上させることができます。ビルドとテストのシーケンスなシリアル操作にかかる時間を大幅に削減し、一桁少なくできます。様々なOSプラットフォーム向けの並列でのビルドやテストなどの際にも、効果的に実行時間を削減可能です。
- テストの正確さを改善
小規模なストレージ・インフラストラクチャが原因でテスト処理に失敗したことはありますか?ストレージによる待ち時間長くなりすぎたことが原因で単体テストがタイムアウトで失敗することや自動化されたフレームワーク内での一連の結合テストがうまくいかないことが、多くあります。
Infinioは誤検知の主な原因の一つであるストレージのレイテンシを改善し、テストの正確さを向上させます。Infinioのキャッシュ層は過負荷によるストレージシステムの応答時間低下を改善し、ストレージの待ち時間がテストプロセスに干渉する可能性を排除します。
- 既存ハードウェアの活用
ソフトウェアが企業の核となるビジネスであっても、ビルドやテストに対する予算の優先順は低い場合があります。Infinioは新たなハードウェアやダウンタイムなどの中断、オペレーションの変更なしに、現在のストレージシステムを改善可能です。Infinioを用いることで、古いハードウェアやリソース不足でパフォーマンスが低下しているストレージシステムを、そのまま要求の高い複雑なビルド/テスト自動化環境で利用可能です。
データセンターの更新
ストレージパフォーマンス問題を解決するために既存のハードウェアのアップグレードを検討している場合、ぜひアップグレードの代わりにストレージアーキテクチャにInfinioをデプロイすることをご検討ください。ソフトウェアベースのパフォーマンス層を追加することで、パフォーマンスと複雑さ、コストを適切なバランスとなるよう、ベスト・オブ・ブリードなストレージに改良します。