Infinio Accelerator
高性能なI/Oパフォーマンスを実現するための3原則
仮想環境の成長ペースは著しく、ストレージ・パフォーマンスをアプリケーションの要件に対応させるために管理者は膨大な手間と投資を行う必要があります。Infinioは、このような仮想環境の全てのストレージ・アーキテクチャに高パフォーマンスなI/Oを提供するよう、以下の3原則を基に構築されています。
- アプリケーションに近い、サーバ上にホットなデータを置くことが最速のストレージ・パフォーマンスにつながる。
フラッシュデバイスなどの登場により、記録媒体はより高速になっていますが、これによりネットワークが新たなボトルネックになっています。Infinioはサーバ・サイドでI/Oを高速化するため、高速なオールフラッシュ・アレイでも避けることができない、時間のかかるラウンドトリップを回避し、より大幅な高速化を実現できます。
- 最高のストレージ・パフォーマンスを実現するためには「メモリ・ファースト」なアーキテクチャが必要である。
ご存知の通りRAMはSSDやフラッシュデバイスに比べ桁違いに高速ですが、当然、高コストです。Infinioではこの問題を解決するためにコンテンツベースのアーキテクチャを実装し、データのアドレスではなくコンテンツでキャッシュすることで物理的な容量よりも5倍から10倍のキャシュが可能です。またより多くのキャッシュ容量が必要な場合には、サーバ・サイドのPCIeフラッシュ、SSDまたはNVMeデバイス上に構築されたフラッシュ層を追加可能です。
- ストレージ・パフォーマンスの改善がトラブルの種になってはならない。
Infinioはサーバ・サイドにあるRAMとフラッシュを透過的に使用します。そのため、VAAIやDRSのようにVMwareに統合されたストレージ自体のもつスナップショットやクローンといった機能をそのまま利用できます。またInfinioはダウンタイムや再起動なしに15分でインストール可能です。これにより運用を変えずとも即座にInfinioの効果を体感できます。

このような原則を基に作られた高速化アーキテクチャで、既存環境の大幅なI/Oパフォーマンスの向上はもちろんのこと、新たにストレージを購入する際の柔軟性を提供します。
- サーバサイドでのメモリ中心設計による高速化→レイテンシ(待ち時間)を1/20、スループットを10倍
- コンテンツベースでの高効率なキャッシュ→パフォーマンスに対するコストを削減(コスト/IOPS)
- I/Oパフォーマンスをストレージから分離→大容量の安価なストレージを利用可能(コスト/GB)
ダウンタイム、追加ハードウェア、ストレージ構成への変更なしに、15分でかんたんに構築可能
- 15分でのインストール
Infinioのインストールは簡単です。Windowsマシンでインストーラを起動し、数ステップのウィザード(vCenterの認証情報等を指定)を進めていくだけで仮想環境へ自動的にInfinioの管理コンソールがデプロイされます(Windows自体にはインストールされません)。インストールや高速化のためにメンテナンスモードへの変更や再起動などのダウンタイム、ストレージ構成に変更は必要ありません。管理コンソールがデプロイされた後に、個別のVMまたはグループに対して高速化を有効にできます。高速化を行う際に簡単にVMを選択ため、VM名で検索することもできます。InfinioはVMwareインストールバンドル(VIB)としてデプロイされ、これはI/Oフィルタをインストールします。I/Oフィルタは選択した仮想マシンに適用され即座に高速化が開始されます。

インストールウィザード

VMの選択
- VMware環境とのシームレスな統合
InfinioはVMware's vSphere APIs for I/O Filtering(VAIO)フレームワーク上に構築されます。これによりVMware's Storage Policy Based Managementを使用しVM、VMDK、VMグループに対するストレージ高速化を透過的に管理可能です。またInfinioはvMotionやHA、DRSといった一般的なクラスタに対するVMwareの操作をシームレスにサポートしています。Infinioを導入するために環境を変更する必要はありません。データストアの構成やスナップショット、レプリケーション設定、バックアップ、VAAIやvMotionなどのVMwareと統合された機能をすべて同様のままで使用できます。

- シングルクリック操作と分析
全ての操作とレポートはInfinioのWEB UIから行うことが可能です。各VMに対する高速化のON/OFFをワンクリックで簡単に実施できます。高度なレポート機能によりどの程度パフォーマンスが改善されたのかVM単位までドリルダウンし分単位で分析できます。またキャッシュサイズの変更などの操作もここからワンクリックで可能です。

