ZertoではVRAがデータ同期を行いますが、VRAに構成できるNICは一つのみという仕様があります。このため、VRAのデータ同期トラフィックを分離するためには、ZVMに2つ(データ同期トラフィック用のネットワークと管理トラフィック用のNIC)を割り当てます。
VRAはデプロイ先のESXiホスト上のハイパーバイザ層でデータをキャプチャし、それをレプリケーション先VRAへ転送しますので、VRA自体はあくまでも、自サイトのZVMとレプリケーション先VRAとのみネットワーク通信を行い、ESXiホストやvCenterサーバとは通信せず、管理トラフィックへのアクセスは不要です。
このため、以下のようにZVMに2つのNICを構成することでデータ用と管理用ネットワークを分離できます。

今回はこの構成方法を解説します。