VeeamではVMware環境でバックアップやレプリケーションを行う際に、VMのデータを取得するための転送モードとして、vStorage APIs for Data Protection(VADP)を活用し、 (VMware ダイレクトストレージアクセス、バーチャルアプライアンス、ネットワークの3種類を提供しています。デフォルトではこれらの転送モードからダイレクトストレージアクセス > バーチャルアプライアンス > ネットワークの優先順位で利用可能なモードが自動的に選択されます。それぞれの転送モードは以下のような環境で利用可能です。
| 運用ストレージの種類 | ダイレクトストレージアクセス | バーチャルアプライアンス | ネットワークモード | 
| ファイバチャネル(FC) SAN | SANにFCで直接続可能な物理マシンのバックアッププロキシ | ストレージデバイスに接続されているESXiホスト上で、実行されている仮想マシンのバックアッププロキシ | ESXiホストに接続可能な物理/仮想マシンのバックアッププロキシ ※このモードの1Gbイーサネットでの使用は推奨されておらず、10Gbイーサネットで良好に動作します。 | 
| iSCSI SAN | 物理/仮想マシンのバックアッププロキシ | ||
| NFSストレージ | 物理/仮想マシンのバックアッププロキシ | ||
| ローカルストレージ | サポートされません。 | 各ESXiホスト上で実行されている仮想マシンのバックアッププロキシ | 
今回はそれぞれの転送モードでの処理の流れを解説していきます。
 
		 
	    