災害復旧(DR)計画 5つの落とし穴 : 2017年5月

1. あらゆる事態を想定しない
DRと言うと、大惨事を想定しがちだが、システムの復旧を要するのは大惨事
とは限らない。人的ミスやサイバー攻撃、ハードウェアの故障にも備えなけれ
ばならない。復旧するアプリケーションに優先順位を付け、復旧時間等の目標
を定めること、データセンター全体のフェイルオーバーから、単一アプリケー
ションのフェイルオーバーまで、DR計画に盛り込むことが重要。

2. テストを定期的に行わない
DR計画が磐石でも、テストをしなければ意味がない。また、前にテストして
から期間が経ち過ぎ、環境や状況が変わっている場合も多い。最低、年1回は
テストしたい。

3. DR計画を文書化しない
DR計画が担当者の頭の中だけにあるケースや、文書化されていても、システム
の知識を大前提にしている場合が多い。災害時に担当者がいない可能性は
高く、せっかくのDR計画が無意味になる。文書化し、安全な場所に保管する
ことが重要。

4. 文書を更新しない
テストをしても、そこから学ばなかったら意味がない。テスト結果を考察し、
文書を更新すること。最新版を周知徹底し、誤って旧版が使われないよう管理
すること。

5. アプリケーションをグループ分けしない
すべてのアプリケーションが最重要で、すべてを網羅するソリューションが
必要、と言う企業は多い。その企業はDRに費用をかけ過ぎているか、実際には
すべて網羅できていなかどちらか。アプリケーションに優先順位を付け、
グループ化し、グループごとの異なる要件に合致する異なるソリューション
を適用すべき。

(ForbesコラムFive Poor Practices for IT Disaster Recovery and
What To Do Insteadより)
https://goo.gl/1uw0RS

 

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