
リアルタイムデータ統合プラットフォーム「Gluesync」のWindowsユーザ向け変革的なアップグレードとなるバージョン2.1.4のリリースされました。このアップデートは、完全なWindowsネイティブコンテナサポートと大幅なパフォーマンス向上に焦点を当てています。IBM Db2およびAzure Data Lakeとの統合によりエンタープライズ接続性を拡大したバージョン2.1.3に続き、本バージョンではネイティブWindowsコンテナ技術を提供し、従来存在していたOS間のパフォーマンス格差を解消します。
目次
Gluesync 2.1.4 の主な機能
Windows ネイティブ コンテナ技術:フルスピード統合
このリリースにおける顕著な進歩は、Windows Server Core 2022 を基盤とした Windows ネイティブ コンテナの一般提供開始 です。この追加により、Windows ユーザーは以下の利点を得られます:
- 仮想化のオーバーヘッドなしでのネイティブ コンテナ実行
- 従来のコンテナ実装と比較したパフォーマンス向上
- Windows Server 環境との互換性
- オペレーティングシステムを横断した一貫したデプロイ体験
この開発により、Windows インフラストラクチャを持つ組織は、既存の環境で Gluesync をより効率的に実行できるようになります。
パフォーマンスの改善
このリリースには、システム全体のパフォーマンスを向上させるために設計された、いくつかのコアエンジンの最適化が含まれています。
- スレッド管理の改善
- より効率的なリソース利用
- 内部処理の合理化
これらの技術的な改良により、オペレーティングシステムや統合タイプに関係なく、すべてのデプロイメントシナリオでパフォーマンスが向上します。
Chronosスケジューラの Windowsサポート
ChronosスケジューラモジュールはWindowsネイティブビルドをサポートし、スケジュールされた操作においてWindowsとLinuxデプロイメント間の機能の均一性を確保します。
Windowsコンテナ実装
WindowsネイティブコンテナでGluesyncを実装するチーム向けに、詳細なインストール手順をWindowsコンテナ設定ガイドで提供しています。このドキュメントでは以下の全プロセスを解説します:
- Windowsコンテナ用Docker Engineのインストール
- Docker Composeの設定
- サービスの自動起動設定
- Windowsネイティブコンテナイメージでのデプロイ
ガイドには、スムーズな実装プロセスを確保するための具体的なPowerShellコマンドと設定手順が含まれています。
注:Chronos schedulerは、Twitterが開発したオープンソースのジョブスケジューラです。
主な特徴
柔軟なスケジューリング: 特定の時間に実行するだけでなく、インターバルベースのジョブや、ファイルシステムの変更をトリガーとするジョブなど、柔軟なスケジューリングオプションを提供します。
ジョブの実行: Chronosは、定期的に実行されるジョブ(Cronジョブ)や、一度だけ実行されるジョブ、依存関係を持つジョブなど、様々な種類のジョブを定義して実行できます。
高可用性: Apache Mesosと連携することで、ノード障害が発生してもジョブを再スケジュールし、システムの高可用性を確保します。
RESTful API: 開発者がプログラムでジョブを管理できるように、RESTful APIを提供しています。これにより、自動化されたジョブ管理が可能になります。
分散処理のサポート: ジョブを複数のノードに分散させて並行処理を行うことができ、大規模な計算タスクに適しています。
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