Gluesyncでは2.1.7よりConductorと呼ばれるモジュールが追加され、Core Hub UIからDB接続エージェントコンテナのデプロイやアップデートが実施できるようになりました。

手間のかかるymlファイルの更新を実施することなく実施できるため、非常に便利な機能となります。
DB接続エージェントのデプロイ
旧バージョンでは、あらかじめdocker-compose.ymlファイルに定義されたDB接続エージェントのみが読み込まれ、複数DB接続が必要なケースでは手動での書き込みが必要でしたが、Gluesync 2.1.7以降では追加ボタンが追加されています。

追加ボタンをクリックすると、現在利用しているGluesyncバージョンでサポートされる接続エージェント一覧がリストされ、選択することで画面右側の領域に表示されます。
この時、ニックネーム項目は自動で文字列が入力されますが、この文字列でログフォルダが生成されるため、認識しやすい文字列(例えばsource-db-oracleなど)を入れることを推奨しています。

入力が完了したら右下の検証して進むをクリックすることで、DB接続エージェントコンテナがデプロイされます。

docker-compose.ymlファイルを確認してみると、末尾にデプロイしたDB接続エージェントコンテナが記録されていることがわかります。
旧バージョンでは、この記載を手動構成する必要があったため、コンテナそのものに関する知識を要求されましたが、Conductorモジュールの登場によって自動化されたことによりDB接続追加のハードルが低くなりました。

なお、デプロイされたコンテナはタイムゾーンが指定されておらず、デフォルトでUTCタイムゾーンとして動作します。
このため、こちらのブログを確認してタイムゾーンを変更することが推奨されます。

タイムゾーンを変更し、当該DB接続エージェントコンテナのログファイルを確認すると、意図したタイムゾーンで動作していることが確認できます。

コンテナのアップデート
旧バージョンでは、Gluesyncコンテナのアップデート操作はこのブログで紹介されているコマンドベースでの対応となっていました。
Conductorモジュールが導入されているGluesync環境では、Core Hub UI左のタブにてモジュールマネージャーと呼ばれるアイコンが表示されており、この画面からアップデート操作が実施できます。

モジュールマネージャーを開くと、自動的に開発元が公開しているDockerリポジトリを参照し現在利用しているバージョンより新しいバージョンが存在するか確認します。
利用可能なバージョンが公開されている場合、更新が利用可能であるポップアップが表示されます。

ただあくまでも新しいバージョンが公開されていることの通知のみとなり、実際のアップデート操作は画面右上の更新ボタンをクリックし、

改めて出力されたポップアップ画面にて更新ボタンをクリックすることで開始されます。
※自動的にコンテナ再起動が実施されるため、Core Hub UIから一時的にログアウトされます。

制限事項
本日(2025/12/2)時点では、ConductorモジュールはLinux版のGluesyncにて先行実装されており、Windows版は今後実装される予定となります。
このため、DB接続エージェント追加希望の場合には、弊社サポートチームにお問い合わせください。
併せて、Windows版でのアップデート操作は旧バージョンと同様にコマンドベースでの対応となります。

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