異種DB間対応レプリケーションツールDBMotoを使用してRDBからSAP HANAへのレプリケーションを検証します。今回複製元ソースをOracle、複製先ターゲットをSAP HANAとしています。
※事前にSAP HANA on the AWSでDBレプリケーション(AWS準備編)にてSAP HANAの構築が完了し、SAP HANA on the AWSでDBレプリケーション(クライアント準備編)にてDBMotoマシンにSAP Clientがインストールされていることが前提となります。
まず予め複製元ソースのOracle接続設定を済ませておきます。
続いて複製先ターゲット接続ウィザードにてSAP HANAへの接続を行います。
DBはSAP HANAを選択します。接続ドライバはODBCを使用します。
Connection Stringの欄のボタンをクリックします。
SAP HANAへ接続するサーバ名とDBユーザ名・パスワードを入力します。サーバ名にはポート番号が必要な点に注意してください。※Developer Editionの場合は30015。
テスト成功と表示されればDBMotoからSAP HANAへの接続が行えたことになります。
今回はDBMotoの機能でテーブルを作成するため、下記のテーブル選択画面では何もせずに画面を進めます。※SAP HANA Studioで作成したスキーマ(カタログ)が表示されていることを確認します。
続いてDBMotoのターゲットテーブル作成機能にてSAP HANAにテーブルを作成します。テーブル情報はソースのOracleのテーブルを元にします。
データタイプ等はDBMotoが適切なものを選定しますが自由に変更することも可能です。
テーブル作成が完了するとDBMotoのmetadataでは下記のように表示されます。
念のためSAP HANA Studioにてテーブルが作成されていることを確認します。
※【重要】SAP HANAへのレプリケーション時には全件のリフレッシュ(バルクインサート使用時)と差分のミラーリング時は共にSAP HANAが稼働しているOS上でのFTP設定が必要となります。DBMotoの接続プロパティにてFTPの情報を忘れずに入力してください。
最後にレプリケーションジョブを作成し、実際にレプリケーションを開始します。
下記のように14レコード成功と表示されています。
実際に正しくレプリケーションされているか、SAP HANA Studioでも確認しました。
このようにDBMotoを使用することでOracleやSQL ServerなどのRDBから簡単にSAP HANAへレプリケーションすることが可能です!
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