VMwareリンクド・クローン


リンクド・クローンはどのようなケースで使用するのか?ユーザが仮想ラボ環境やVDI(Virtual desktop infrastructure)を展開している場合。そのためにWindows7かWindows8を作成します。それらにはエンドユーザが必要なゲストOSとすべてのアプリケーションが含まれます。準備ができた時点で約20GBになるでしょう。500人のエンドユーザでは20GBの仮想ディスクは500倍でクローンされ、合計は10TBになります。しかし500人が25GBが必要になった時はどうでしょうか?


図1

ここでディスク容量を削減するためにリンクド・クローンがペアレント(親)仮想マシンのスナップショットをベースに作成されます。このペアレント・スナップショットは仮想マシン用のベースの仮想ディスクで、VMにすべての変更はプリVMベース上でデルタ・ディスク上に保存されます。チャイルド(子)VMへの変更はペアレント(親)には影響せず、ペアレント上の変更はチャイルドには影響しません。(図1のリンクド・クローンテクノロジー図を参照ください。)

これはユーザがペアレントのVMのアップデート(例:OSやアプリケーションのアップグレード)とその変更がチャイルドに影響するまでは有効な手段です。それにはリコンポーズ(再構成)を実行する必要があります。リコンポーズ・オプション(VMware View Composer)で、ベース・ディスク用にすべてのVMを新規スナップショットに指定します。これは新規スナップショットが新規サービスパックかアプリケーション(例:Windows 8 SP1, Office 2013, ユーザ自身のアプリケーション)を含んでいるからです。デスクトップ・リコンポジッションはペアレントVMに関連するすべてのリンクド・クローン・デスクトップを同時にアップデートします。

Lctree for vCloud Director

VMware vCloud Director (vCD)は当初はリンクド・クローン技術を提供していませんでしたがvCloud Director 5.1から追加されました。しかし大規模なプライベートとパブリック・クラウド環境ではVM数はかなりの数になります。すべてのベースVMとリンクド・クローンを仮想化できるようにVMware Labsは Lctreeをリリースしました。


図2

LctreeはVMware vCDを使用している管理者用です。LctreeでvCD管理者はリンクド・クローン・ツリーを仮想化することができます。このJavaベースのアプリケーションはリンクド・クローンを使用している複雑なvCD環境で非常に便利です。(図2:Lctreeツールは仮想化リンクド・クローン・ツリーをサポートします。)

ソース:SearchVirtualStorage

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