ディスクスペースを無駄にすることなく、仮想マシンのスナップショットを削除(VMware)


●ディスク・スペースと複数のスナップショットの削除

スナップショット用にユーザVMFS(VMware virtual machine file system )上に充分なディスク・スペースをあらかじめプランすることは重要なことです。経験則では、仮想マシンのディスクの合計サイズの少なくとも20%のディスク容量を可能にすることです。しかし、この容量はサーバのタイプや、ユーザがどのくらいスナップショットを保存したいとか、多重スナップショットを使用するかに依存します。もし、スナップショットでメモリー・ステータスを含めたいなら、またVMにアサインするRAMサイズと同じ余分なディスク・スペースが必要になります。

vSphereバージョン2011によって、多重スナップショットがあるときは多重スナップショットを削除するには余分のディスク・スペースを必要とします。それはそれらが同じディスク・ファイルにマージされているからです。

多重スナップショットの削除プロセスはvSphereバージョンによって変わってきます。
vSphere 4.0以前のVMware Infrastructure 3 (VI3)で、もしVMが3つのアクティブなスナップショットを持っていて、それらを削除するときは次のステップになります。Snapshot 3をSnapshot 2にコピーし、それからそれをSnapshot1にコピーします。それからSnapshot 1をオリジナルのディスク・ファイルにコピーし、そしてhelper snapshotをオリジナルのディスク・ファイルにコピーします。(下記の図1を参照)

図 1

vSphere 4.0 と vSphere 4.1では各スナップショットをオリジナル・ディスクに直接マージさせます。(図2参照)
図2

重要:VMがスナップショットを実行している間、Windowsのディスク・デフラグメンテーションを稼動させない。デフラグメンテーション処理は多数のディスク・ブロックを変更し、高速にスナップショット・ファイルを増加させます。

●スナップショットの削除にはどのくらいの時間がかかるか?

vSphereクライアントからスナップショットを削除する場合、タスク・ステータス・バーは誤解を与えることがあります。通常タスク・ステータスは割合早く95%に到達しますが、完全にコミット処理が完了するまで変わらず95%にとどまります。vCenterサーバはすべてのタスク用にデフォルトで15分のタイムアウトを持っています。それゆえ、ファイルがまだコミットしていても、vCenterサーバは処理がタイムアウトと報告します。

●スナップショットとメタデータ・ロックはホスト・パフォーマンスに影響します。

スナップショットはユーザのホストとVMのパフォーマンスに対してネガティブなインパクトを与えます。最初にスナップショットを作成したときにVMのアクティビティは短期間停止します。(もしスナップショットを作成している間にVMにpingしたときにはタイムアウトに気がつきます。)またスナップショットを作成したときにはメタデータのアップデートが発生し、それはユーザのLUNを短期間ロックするSCSIリザベーションの競合を引き起こします。結果としてLUNは短期間1つのホストのみに占有になります。

VMのスナップショットを作成し、そのVMを稼動したときは、スナップショットはアクティブです。もし、スナップショットがアクティブであればスナップショットのパフォーマンスは低下します。すなわちホストは標準のVMDKファイルよりも別の過分なファイルを書込み、効率の低いものになります。また過分ファイルは各16MB増分ごとに大きくなり、新たなメタデータ・ロックを発生させます。パフォーマンスにどのようにユーザのVMとホストの稼働状況に依存します。

図 3

最後にスナップショットの削除/コミットはまたメタデータのロックを引き起こします。さらに削除するスナップショットは余分なファイルがコミットされている間にそのVMのパフォーマンス低減を生み出します。これはVMがビジーであればさらに顕著になります。この問題を避けるためには、ホストサーバがビジー状態でないときに、オフピーク時間帯に大きな/多数のスナップショットを削除すべきです。

出典:SearchVMware.com

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