VMwareのスナップショット作成・削除処理の仕組み


・スナップショットの作成
仮想マシンのディスクは、通常「マシン名_flat.vmdk」というファイルに保存されており、仮想マシンに変更が加えられると直接、読み書きを行います。今回はわかりやすいように、「明日は晴れです」という文の一文字、一文字が一つのブロックとして、ディスクに書き込まれているものとして扱います。

スナップショット作成時には、Sync Driverにより、ディスクのI/Oを静止して、「マシン名_000001-delta.vmdk」という新たなディスクを作成します。

このスナップショット作成の際には「マシン名_flat.vmdk」の内容は、コピーしませんので、高速に行われます。
そして、作成された「マシン名_000001-delta.vmdk」に対して、変更点を書き込みます。また「マシン名_flat.vmdk」から読み取りのみ行います。
「晴れ」→「曇り」に変更

・スナップショットの削除
スナップショット削除時には、「マシン名_000001-delta.vmdk」の内容を「マシン名_flat.vmdk」にマージする必要があります。しかし、このマージ中には、読み取りのみのRead Onlyにする必要があり、スナップショットに書き込まれている変更点が多いと長時間、書き込みが行えないということになってしまいます。
そのため、マージ中に書き込みを行うための2次スナップショット「マシン名_000002-delta.vmdk」新たに作成します。
マージ中の変更「明」→「今」

そして、最後にI/Oを停止した状態で「マシン名_000002-delta.vmdk」の内容をマージします。

これでスナップショット削除は完了し、はじめの状態に戻ります。

スナップショット作成・削除時に大量の書き込みが行われていると、Sync Driverの静止処理や2次スナップショットマージ処理が長くなり、一時的なI/Oの静止、停止が長くなってしまうことがあります。このような事態を防ぐために、スナップショットの作成は、なるべく書き込み処理を行っていない状態で行うことをおすすめします。

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VMwareのスナップショット作成・削除処理の仕組み への1件のフィードバック

  1. クライム のコメント:

    孤立したスナップショットを自動で検索、統合するスナップショットハンター!【Veeam Backup & Replication】については;
    https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-12832

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