ESXi仮想マシンのスナップショットのチェーンはどのように維持されている?

VMware ESXiのスナップショット機能は仮想マシンの機能では最もポピュラーな機能です。
重大な変更の前に予めスナップショットを取得しておけば、いざ変更により問題が生じたとき、そのスナップショットの段階まで仮想マシンの状態を巻き戻すことが可能です。
複数のスナップショットを保持することが可能なので段階を分けてスナップショットを取得することもできます。

続きを読む

タグ: , , , , ,

ESXi 6.0.xでCBT(変更ブロック追跡)を有効にした仮想マシンをバックアップすると誤った変更セクタが返されます。

VMwareより重大な不具合に関する情報が公表されました。それは、ESXi 6.0.x上の仮想マシンをCBTが有効な状態でバックアップすると、増分バックアップ時に誤った変更セクタが返されてしまうというものです。

フルバックアップ時には問題ありませんが、この時に作成したスナップショットを統合する際に、CBT情報が失われます。そのため、CBTデータを用いた増分バックアップを行う際に、失われたブロックが含まれず、バックアップに一貫性がなくなってしまいます。その結果、正常に仮想マシンを復旧できない可能性があります。
これは、CBTデータを用いるすべてのバックアップソリューションに影響のある問題です。

続きを読む

タグ: ,

EMC vVNXでVVOLを用意してみる【その3:VVOLを設定してみる】

VMware vSphere v6.0でついに登場したVirtual Volume(VVOL)を検証できる、SANストレージを作成できる仮想アプライアンスEMC vVNX Community Edition 3.1.4の設定方法を案内する記事シリーズ3回目です。
前回の記事では、VVOLに必要なvVNX上でのストレージ設定である、ストレージプールの作成、NASサーバの作成、ESXiホストの認識設定、そしてProtocol Endpointsの設定の方法を案内しました。
今回の記事では、ついにVVOL接続に必要な設定を案内します。

続きを読む

タグ: , ,

EMC vVNXでVVOLを用意してみる【その2:ストレージを設定してみる】

VMware vSphere v6.0でついに登場したVirtual Volume(VVOL)を検証できる、SANストレージを作成できる仮想アプライアンスEMC vVNX Community Edition 3.1.4の設定方法を案内する記事シリーズ2回目です。
前回の記事では、ovaテンプレートから展開し管理コンソールを利用するまでの、EMC vVNXのインストールの一連の流れを説明しました。
今回の記事では、VVOLに必要なvVNX上でのストレージ設定である、ストレージプールの作成、NASサーバの作成、ESXiホストの認識設定、そしてProtocol Endpointsの設定の方法を案内します。

続きを読む

タグ: , ,

EMC vVNXでVVOLを用意してみる【その1:インストールしてみる】

VMware vSphere環境では、データストアとして、ローカルのHDD、SSD、共有のSAN、あるいはNFSなど、さまざまなストレージが使用されています。
しかし、最近ではSoftware-Defined Storageということで、VMware vSANや、弊社取扱い製品のMaxtaなど、複数のストレージを統合し、仮想的に1つのストレージとして扱う技術を使いデータストアを用意されている方も増えてきています。

続きを読む

タグ: , ,

最先端ストレージのアーキテクチャガイド:ホワイトペーパ紹介

従来のストレージ アーキテクチャでは、仮想化による同一のストレージリソースに対する複数のI/O統合やスケールアウトなアプリケーションによる負荷の増大に対応しきれず、フラッシュを活用するための特別な処理を行えないため、それに合わせてパフォーマンスを向上させることが難しくなっています。

続きを読む

VVMware 2015 セッションレポート⑤

本日はVMworld最終日でした。来年のVMworldはラスベガスで開催予定です。
最終日でもブレイクアウトセッションは行われており、既存のモノに加えて、アンコールのセッションなども行われています。

EUC4842 – Technical Deep Dive on Horizon Air Desktops and Applications
Horizon Airの技術的な解説セッションです。はVMwareが提供するDaaSであり、セキュリティ、デバイスの自由、エンタープライズな統合、ユーザエクスペリエンス、ティア個別のロールを提供します。Horion Airでは完全なVDIデスクトップ、ホスト型のアプリケーション、共有デスクトップによりユーザの求める全てのケースに対応することを可能にします。基本的なアーキテクチャとしては世界各地に散らばる共有リソースに対してTenantのアプリケーションがAPI経由でリソースマネジャーにアクセスし、各ユーザに仮想デスクトップを提供します。日本ではサービス展開が5月に始まったばかりのモノですが、このようなサービスは技術的な部分まで把握しないと不安が残るため、利便性だけではなく日本でもこのような技術セッションをもっと展開していくことが重要なのではないでしょうか。

続きを読む

タグ:

VMworld 2015 セッションレポート④

本日はSolution Exchange最終日でした。VMworld Partyもあり、盛り上がりも最高潮でした。
そんな中、今日もブレイクアウトセッション紹介していきます。

SDDC6282-SPO Using vSphere tags for advanced policy-driven data protection
データ保護をポリシーで行うためにどうするか?という課題にvSphereのタグを活用しましょうというセッションです。バックアップ運用環境に影響があるものですので、仮想環境を理解している管理者が構成を行うべきです。しかし、大規模環境やマルチテナントな環境の場合、管理者のみでは対応が難しくなってきます。そこで、データ保護のポリシーをタグで各VMのオーナが指定できるようにし、それに合わせてデータ保護の設定を行っていこうという内容でした。Veeamのセッションであるため詳細は別ブログの方で展開予定です。

続きを読む

タグ:

VMworld 2015 セッションレポート③

さて本日もブレイクアウトセッションの様子を紹介していて行きたいと思います。

INF4853 Docker Containers on vSphere: Paformance Deep Dive
まず、こちらのセッションはDockerのコンテナをvSphere上で実行した場合のパフォーマンスを様々な視点から評価したものなのですが、とてもよくできていました。どのような点が良かったかといいますと、その検証内容が細かく触れられている点です。どのようなベンチマークをどのような方法で、またvSphere上の場合にはVMとして分けた場合や一つのVMにまとめた場合などそれぞれの条件が細かく触れられており、とても説得力のあるものになっていました。気になる結果を簡単にまとめますと、vSphere上で実行することのオーバーヘッドは小さく、スケールアウトな構成の場合にはvSphere上の場合、リソースが共有されることの効果でよりパフォーマンスが上がることもあるという興味深い結果になっていました。

続きを読む

タグ:

VMworld 2015 セッションレポート②

本日もVMworld 2015のレポートを簡単にですがさせていただきます。ゼネラルセッションもはじまり、いよいよ本格的になってきたVMworldです。今回のテーマであるReady for Anyについて、クラウド、アプリケーション、デバイスに対してReadyを提供するといった流れで行われました。ただゼネラルセッションの内容は色々な方が展開してくださっていると思いますので、ここでは変わらずブレイクアウトセッションの内容を紹介していきたいと思います。

続きを読む

タグ:

VMworld 2015セッションレポート①

今年も、サンフランシスコで行われているVMworldを視察しに来ています。フェイスブックの方では簡単な雰囲気等をご紹介していますが、ブログではセッション情報等を展開させていただきます。

本日はまだ、ユーザ向けのジェネラルセッションはありませんでしたが、クイックタイムセッションを4つ受講してきました。それぞれ簡単にですが紹介させていただきます。

  • STO4650-QT Five Common Customer Use Cases for Virtual SAN
  • 続きを読む

    タグ:

    仮想マシンにWindows 10をインストールしてみました。

    7月29日にWindows 10がリリースされましたので、早速、vSphere上にインストールしてみようと思います。今回使用しているのは、vSphere 6です。vSphere 6ではすでにWindows 10をサポートしています。win10_01

    続きを読む

    タグ:

    SSOサーバをバックアップすることでVMware vSphereを堅固にできるか?

    SSO:
    SSO( Single Sign-on )は基本的にはネイティブLDAPを含む、Microsoft Active Directory(AD)に追加されたいくつかの認証ソースと連携するメカニズムです。SSOはLDAPやAD等の認証システムとvSphereインフラ間のゲートキーパとして役割を果たします。ユーザか管理者が認証ソースに対して認証を確立した時にSSOはユーザに対して使用トークンを与えます。各トークンの使用は一ずつシームレスにトークンのtime-to-live (TTL)を削減します。TTLが「0」に到達した時に、期限切れとなり、バックグラウンドの認証ソースに対して再認証が必要になります。

    続きを読む

    タグ: ,

    VMware HAクラスタのホスト障害時の状況を簡単にシミュレーション

    VMware HAクラスタを組んでvSphereホストの障害時にも自動でVMが稼働するホストを切り替えるように設定したとします。そして運用前にテストも慎重に行っていたとします。しかし、実際に問題となってくるとすれば運用を始めてからの環境で本当にVMware HAが機能するかという点です。

    そこでVMwareではVM Resource and Availability Serviceというサイトを用意しています。
    HAsimulator

    続きを読む

    タグ:

    Linux仮想マシンでVMware Toolsではなくopen-vm-toolsを使う

    VMware vSphere環境では通常、利便性の向上のために仮想マシンにVMware Toolsを導入します。
    しかし、最近VMware社からは、ESXiにバンドルされているVMware Toolsではなく、各Linuxディストリビューションからリリースされているopen-vm-toolsの利用が推奨されています。

    “VMware recommends using the Open VM Tools redistributed by the operating system vendors”
    参考訳:「VMwareはOSベンダーより再配布されているOpen VM Toolsの利用を推奨します。」
    ■CentOS 7におけるopen vm toolsのインストールについて(英語ページ)
    http://partnerweb.vmware.com/GOSIG/CentOS_7.html#Tools

    続きを読む

    タグ: ,