ディスク・レイテンシーとRAIDグループがどのようにVMパフォーマンスに影響するか?[ストレージ・コンフィグレーション:1/5]

ディスク・レイテンシー(待ち時間)には最も注意すべきです。シングル・ディスクは、1つのスピニング・プラッタを持っているのみなので、プラッタはリード/ライト・ヘッドの基でセクターを回転するので回転待ち時間が起きます。シーク(検索)レイテンシーはリード/ライト・ヘッドがプラッタを越えたコンセントリック・トラック間の移動で発生します。メカニカルなディスク・レイテンシー以外にもインターフェイス(Serial-attached SCSI (SAS)等)はディスクの内部のリード/ライト・スピードよりさらに高速で、通常キャッシュはライト中に埋められ、リード中に空になります。メカニカルなシステムは単純にインターフェースとホスト·サーバーに容易についていくことはできません。

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パスワードの有効期限によるrootアカウントのロック【vCenter Server Appliance 5.5】

VMware vCenter Server Appliance5.5 のデフォルトの設定では、ローカルのrootアカウントのパスワード有効期限は最初に電源をオンにしてから90日間です。パスワードの有効期限を許可している場合は、90日を過ぎますとアカウントが無効になりアクセスできなくなります。

rootアカウントが無効化されロックされることを防ぐには、設定を変更します。
また、有効期限が切れてしまいVMware vCenter Server Appliance5.5 にログインできなくなった場合は、ロックの解除をする必要があります。

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仮想化におけるメモリー管理テクニック

仮想化でどのようなメモリー管理テクニックが利用可能かを事前に認識することで、仮想化でのメモリー問題の多くを回避することができます。それらは重複するファイルを統合したり、逆にエラーの場合にファイルをコピーしたい場合等があります。また物理サーバからもっとメモリーが必要な時や、逆に物理サーバが仮想マシンからメモリーを回収する必要がある場合などがあります。

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Windows Server Hyper-V環境でiSCSIイニシエータはどこで実行させるべきか?

Hyper-V環境でiSCSIイニシエータは親OSでも、仮想マシン(VM)内のどちらでも実行させることが可能です。問題はそのオプションを選択する前にiSCSIイニシエータに何をさせたいかです。

どちらかのオプションを選択しなければならない唯一の状況はゲスト・クラスタリングです。もしゲスト・クラスタを構築し、iSCSI経由でゲスト・クラスタ共有ボリュームに接続した時にはVM内でiSCSIイニシエータを稼働させる必要があります。そうでなければゲスト・クラスタはその共有ストレージは適切に使用できません。

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小規模環境でのESXiストレージの最適な選択

仮想マシンイメージ・ファイルをストアするにはVMwareではデータストアを使用します。ESXiの設定ではローカルのデータストアを使用する手法が最も簡単です。ただ仮想サーバ全体がダウンした時にすべてが無くなることになるので賢い手段とはいえません。

故障・災害から回避するための環境を設定するために仮想マシンのイメージ・ファイルを他のマシンへストアします。これは専用のストレージ・サーバ、NAS(Network-attached Storage)アプライアンス、ハイエンドSAN製品などのサーバを設定することです。この3つは基本的には同じソリューションを提供しますが、価格には大きな違いがあります。

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Amazon Web Services(AWS)管理コンソールでvCPU透明性を確保

Amazon Web Services(AWS)は現状のEC2 Compute Unitsを補完するサーバのパフォーマンスとキャパシティの新たな計測を Elastic Compute Cloud管理コンソールに追加しました。

vCPU(仮想CPU)はAmazonのEC2インスタンス・ディスクリプション・ページ上での計測単位である一方、ECU(EC2 Compute Units)はAWS管理コンソールからは隠れています。vCPUへの変更も課金には影響を与えません。

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2014年SMB(中小中堅企業)における仮想化データ保護報告書

Veeam社は今年も第3者の調査機関に仮想化におけるデータ保護の調査を依頼し、2013年版のレポートを発表しました。今年もEnterprise企業とSMB(Small Medium Business)に対するレポートを発表しています。SMB対象企業は米国(US)、イギリス(UK)、フランス(FR)、ドイツ(GE)の従業員250から1000名の500人のCIOを対象に行われました。

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仮想化でのパフォーマンス・チャートでの仮想マシン・ネットワーク・パフォーマンス問題の追跡

よく聞かれる質問:Windows2008で稼働するアプリケーションをvSphere 5.1環境に移行したら、パフォーマンスは改善したがタイムアウト問題が発生した。プロトコール・アナライザーで確認したらサーバがアプリケーションにリセット・フラグを発行していた。どうすればいいのか!?

ネットワーク・パフォーマンス問題が起きた時にトラブルの原因がどこにあるのかを見極めるのは非常に困難です。特に仮想インフラは高度に複雑化した時はさらに厄介です。ユーザのシステムを深く調査無しでは正確な回答を出すことは難しいです。トラブルシュートが必要になります。しかしシステムを検証するために必要なツールとタイムアウトを診断する簡易ツールがあります。

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サーバ仮想化統合計画時における回避すべき5項目

(1)統合率にフォーカスし過ぎ
仮想マシン(VM)/サーバの数値でサーバ統合の統合率として測ります。統合率は物理サーバの許容量と仮想化したいワークロードのタイプに依存します。高い統合率は可能ですが、それがビジネス的にベストとは限りません。高い統合率はサーバに加重負担をかけ、災害時における故障サーバからのワークロードのリスタートを困難にします。最後に理想的なサーバ統合率の特定はバランスを取ることです。

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仮想化データの事業継続(BC)とディザスタリ・リカバリー(DR)プランのためのヒント

仮想化技術と仮想マシン(VM)の一般化に伴い、その事業継続(BC:Business Continuity)と ディザスタリ・リカバリー(DC:Disaster Recovery )アクティビティについて考えることは重要なことです。

これらはユーザの仮想化BC/DRプラン、ドキュメント化、活動のヒントです。

1.何を仮想化するか、しないかを決定する。

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VMDKの仮想ディスクをRDM(Raw Device Mapping )に変換

検証環境で作成した仮想マシンを運用環境に移行するにあたり、ディスクをRDMで使用する場合やVeeam Backup & Replicationでバックアップしていた仮想モードのRDMのディスクをリストアし(Veeamからはデータストアに対してのみリストア可能です)、最終的に再度RDMのディスクとして使用する必要がある場合などにはVMDKからRDMへの変換を行う必要があります。

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VMware vCenterの機能不足点とそれを補うvSphere管理ツールの利用価値

VMware vCenterができないこと:
VMware vCenterですべてが行えるわけではありません。VMwareはそれを補うためにvCenter Operations Management Suiteを推奨していますが、それは高価なものです。最初にvCenterができないこと検証します。

●強力なパフォーマンス・グラフィック表示とレポート:vCenterにはカスタムなグラフィック機能がありますが、作成が難しく、準備されたダッシュボードは通常のモニタリングは困難が多くあります。
●ボトルネックを検知するキャパシティ管理:キャパシティの不足からのスローダウンが起こる前にボトルネックを検知する機能の不足
●What-if分析:インフラに新たなリソースを追加した時に追加のキャパシティを判断。例えばすべてのvSphereホストのメモリーを2倍にした時に追加で何台の仮想マシン(VM)を稼働させることができるか。
●他のハイパバイザー、パブリック・クラウド、物理サーバを使用するデータ・センター用の異機種環境でのパフォーマンス、キャパシティ分析
●パフォーマンス・メトリックと容量不足でのデータセンター全体で発生するイベントの相関関係
●オーバーサイズまたはアンダーサイズのどちらかであるVM(仮想マシン)の識別

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VMware vSphere HypervisorでのESXi共有ストレージの構築

無償VMware vSphere Hypervisorでの仮想化サーバではローカルからESXi共有ストレージにデータストアを変更することでより良いVM(仮想マシン)の信頼性が得られます。

ESXiハイパーバイザ上で稼働する各VMはディスクスペースが必要です。VMwareはディスク・ファイルをVMFS(virtual machine file system )上でストアと管理を行います。VMwareデータストアはデフォルトで新規ESXiホスト上に作成されます。VMware環境で1台以上のESXiホストを使用開始した時にローカルでのデータストアの代わりにセントラル的なストレージの導入が必要になります。

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iSCSIを活用した信頼性があり、高速なSANネットワークの構築

iSCSIは幅の広く、安価なSANアクセス技術です。しかしディプロイは単なるiSCSIフィルターのインストールやネットワーク・ノード接続に留まりません。

iSCSIネットワークをデザインする前にInternet Small Computer System Interface (iSCSI)プロトコールを理解することも必要です。iSCSIではストアーされるブロックは専用のSCSIケーブル上というよりも、IPパケット内でネットワークを超えて転送されます。このiSCSIトラフィックはデフォルトではTCPポート3260でアドレスされます。iSCSIブロック・デバイスは通常ユーザ環境ではSAN(Storage-Area Network)であるiSCSIターゲットとして参照されたノード上でコンフィグレーションされます。SANへ接続するサーバはiSCSIイニシエータです。

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Hyper-V Server 2012 R2 フリー版へのリモート・デスクトップ・ソリューション

マイクロソフトからHyper-V Server 2012 R2というフリー版のハイパーバイザが提供されています。Hyper-V Server 2012 R2はWindows Server 2012のHyper-Vの役割に相当します。フリー版で提供されないことは、Hyper-Vでインストールされたホスト上での仮想マシン(VM)の使用権になります。フリー版のHyper-V Server 2012 R2で稼働する各仮想マシンはライセンスが必要になります。

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