仮想化とディザスタ・リカバリ:技術的考察


ディザスター・リカバリ(DR)/ビジネス継続(BC)にインパクトを与える仮想化戦略

●物理サーバ数の低減:これは物理スペース、消費電力、メンテナンスの視点ではいいことですが、必要なOS,アプリケーション、データ間で使用可能なリソースを分けるということは重要なことです。

●システムに渡るインパクトの低減:ユーザの仮想サーバ内にアプリケーションがある場合、システムが他のシステムにインパクトを与える可能性は低減されます。(特に変更がある時に)

●各システムのBC/DR要求:各OSとアプリケーションはその重要性で評価を行い、別のサービス・ロケーションでのリカバリの必要性があります。

●仮想DRマシンの作成:非常時に重要な資産をアサインできる仮想マシンを作成するために仮想技術の使用。多くの重要なシステム用にリアルタイム・データバックアップ・リポジトリを提供する代わりにそれらの仮想DRマシンをいくつか準備することは意味のあることです。

●正しい仮想システムを充分考慮した選択:Eメールのようにビジネスに重要なシステムとアップデートはないがまだ重要なレガシー・システムが通常存在します。

仮想化環境におけるDR戦略の要点

ユーザが仮想サーバ環境でBC/DRの構築を計画するとき、BC/DRサービスとソフトを検討する前に次の行動を実行してください。

1. リスク評価とビジネス・インパクト分析の実行。リスク評価とビジネス・インパクト分析は保護すべき最も重要なシステムを確認することへ手助けになります。多くのシステムがあっても、ビジネスで本当に重要なものは数%の場合もあります。

2. 仮想化へ準備可能を評価:すでに仮想化技術を使用していても、問題は単純化されます。単純にBC/DRプロセスを実行し、BC/DR戦略に仮想化を利用する必要があります。仮想化をまだ使用していないときは、従来のテープへのバックアップ、ディスクへのバックアップ、ディスク・ミラーリングなど従来のBC/DRアプローチの使用の準備をしてください。

3.最小限のリカバリ・リクアイアメントの決定:ビジネスを継続させるために必要な重要なシステムを理解した上で、これらのシステムをサポートするために何が最低限の技術的なプラットフォーム化を算出し、そのリクアイアメントをサポートするために提供できるユーザの仮想環境を分析します。

4.仮想化資産と同期できるデータ・バックアップとリカバリ・プランの確立。仮想化において少ないサーバでより多くのプロセスを実行するため、これらのディバイスがDRタスクを処理できるかどうかを充分評価する必要があります。これにはデータ保護とリカバリ、セキュリティとパフォーマンス問題の分析が含まれます。

*仮想DRマシンはレプリケーションされたVMを意味します。

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