VMware DRS(仮想環境のリソースの自動最適化)機能の紹介


VMWareではDRS「VMware Distributed Resource Scheduler」を使用して仮想環境の負荷状況により自動的にvMotion(仮想マシンの所属するホストを変更)を実行して各vSphereホストの負荷を均等に保つことが可能です。

■処理イメージ図
※VMWareではDRSを使用するにはvSphereホストはクラスタ(複数のvSphereホストのグループ化)構成である必要があります。

DRSを設定して自動で仮想マシンの所属するvSphereホストを変更する際にも「アフィニティ ルール」オプションを利用することで仮想マシンの移行する際のルールを作成します。
例)特定の仮想マシンは常に同じvSphereホストに移行するように設定)

■「アフィニティ ルール」設定画面
クラスタの設定画面から「アフィニティ ルール」の設定が可能です。

またvMotionの機能を利用して仮想マシンの所属するvSphereホストを変更する際には環境によっては異なるCPUのvSphereホスト間で移行を行う場合もあります。
例)Intel社のCPUのvSphereホスト上で稼働している仮想マシンをAMD社のCPUのvSphereホスト上に移行
その際にESX3.5 Update1 まではCPU IDの設定を行う必要があり、その手順もとても複雑でした。ですが以降のバージョンでオプションEVC「Enbanced vMotion Compatibility」を有効にすることで CPU 世代間の互換性問題を簡略化されました。

■「EVC」設定画面
クラスタの設定画面から「EVC」の設定が可能です。

■DRS(電源管理機能について)
DRSの追加機能としてDPM(Distributed Power Management)があります。DRSの設定を行った環境で負荷の状況に応じて電源ON状態にするvSphereホストの台数を動的にコントロールすることで消費電力の削減を行う機能です。

■処理イメージ図(リソースの負荷状況に応じて余分なvSphereホストを停止します。)

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