2. ストレージ・リソース管理の改善
vSphere 5ではストレージ・リソース管理がStorage Distributed Resource Scheduler (DRS)とProfile-Driven Storageの発表により大きく改善しました。
Storage DRS は自動でストレージ・ディスクのロードバランスを行い、利用可能なディスク・スペースと現状のI/O負荷をベースにVMのベストな配置を選択します。この機能はvSphere 4でのDRSとストレージI/O管理(Control)の問題を改善しています。ロード・バランシング時にはDRSはCPUとメモリ使用のみを考慮し、Storage I/O管理はデータストア上のI/Oプライオリティかと制限することができます。しかしユーザはI/Oを再分散させることはできません。
Storage DRSはまた、ストレージ・スペース使用率、I/O基準と待ち時間をベースにデータストアのロード・バランスを行うためにStorage vMotionを使用することができます。ストレージ・リソースをプールするデータストア・クラスタを作成することができます。Storage DRSはDRSがクラスタで計算リソースを管理すると似たようにこれらのリソースを管理します。
ストレージ・プロファイルのもう1つに大きな機能はストレージのクラスを定義することができます。これによりVMは適切なストレージ・タイプへプロビジョンとマイグレートされます。多くのインフラでは違ったパフォーマンス規格を持った多重のストレージ・データストアを持っています。ストレージ・プロファイルはVMがパフォーマンス要求に合致するストレージのクラスに常駐することを確実にします。結局のところ、ユーザは遅いストレージで重要なアプリケーションを稼動させたくないものです。
例えばユーザはVMが50ミリ秒、または最低100MB/秒のスループットでなければならないストレージ・クラスを指定することができます。vStorage APIs for Storage Awareness はvSphereにデータストアのクラスを判断させるためにストレージ・デバイスのパフォーマンス性能のリードをさせます。もし、プロファイル要求に満たないストレージのクラス上でプロビジョンされたVMは仕様不適合となり、vSphereクライアント上で警告されます。管理者はもっと最適なストレージ・デバイスへワークロードを移動させるステップを取ることができます。

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