VeeamON 2024 in マイアミ 速報レポート②


前回のブログに引き続き、マイアミで開催されているVeeamON 2024の情報を紹介します。

Tech KeyNote

前半はいくつかのパートナーと、ステージ上で動向やパートナーシップに関してトークをしていましたが、後半は前日のOpening KeyNoteにて紹介された一部新機能のデモや、また初公開となる情報もありました。
いくつかピックアップしてご紹介します。

別プラットフォームからProxmox VEへのVMリストア

Proxmox VEがサポートプラットフォームに含まれ、エージェントレスにデータ保護が可能なだけでなく、別プラットフォームのバックアップデータからProxmox VEのVMとしてリストアできることを紹介していました。
デモでは、vSphere ESXiに存在するVMのバックアップデータから、Veeamコンソール上にて追加された「Restore entire VM to Proxmox..」ボタンよりProxmox VEのVMとしてリストアを実施していました。
 

このように、別プラットフォームからProxmox VEへの移行、および移行後のデータ保護もVeeamでまとめて実施できるようになります。

MongoDBのデータ保護手法

MongoDBのデータ保護は、Oracle RMANやSAP HANAと同じく、VeeamアプリケーションプラグインをMongoDBが動作するマシンへデプロイします。
デプロイ操作は各マシンに手動でログインし実施するのではなく、Veeamエージェントソフトをリモート配置するプロテクショングループを介して行われます。
またMongoDBのデータ保護自体は、MongoDB側でスクリプト実行やコーディングを行うのではなく、Veeamのコンソール上よりバックアップジョブを構成することで、VeeamアプリケーションプラグインがMongoDBのバックアップ処理コマンドを実行、MongoDBのデータをVeeamのリポジトリへ取得します。

また、Veeam Explorer for MongoDBも併せて提供されるため、データ復元時にもスクリプトやコマンド対応ではなく直感的なVeeam Explorer for MongoDBを介してリストア操作が可能です。

Veeam Backup for Microsoft 365 v8の新機能

次期リリースとなるv8では、MFA対応によるセキュリティ強化、LinuxプロキシサポートによるWindows OSライセンス節約、バックアップ先がオブジェクトストレージ限定となりますが、プロキシプール機能が提供され、プロキシプールに登録されたプロキシのCPU/RAMの状況に応じて適切なプロキシがバックアップ時に自動選定されるようになります。

このほか、1次バックアップ先としてオブジェクトストレージを選択した場合にもオブジェクトロックによるランサムウェア対策の実施や、Microsoft Teamsのプライベートおよび共有チャンネルのデータ保護も追加予定です。

Veeam ONEとAI連携

Veeam ONEはUIがより洗練され、より直感的に目当てのモニターやレポート、アラートを参照できるようになります。

また、AI技術が組み込まれ、チャットベースで監視対象インフラの稼働状況やデータ保護状況確認や、AIが監視対象インフラやVeeamのバックアップ経由で出力されているメッセージを分析し、今の稼働状況をスコア化、次に何をするべきかアドバイスを実施するなど、よりインフラ管理者の運用を手助けするための機能が追加されます。

まとめ

Tech KeyNoteでは、Microsoft Entra IDのデータ保護についても紹介していましたが、
これはTop Secretセッションにてより詳しく紹介していたため、次回のブログで紹介させていただきます。

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