
バックアップ オペレーションの実行中にそのサービスを中断することなく、Veeam HA(High Availability)クラスタのメンテナンスを同時進行しなければならないときがあります。皆さんはそのような場合どう対処されているでしょうか。ここでは、クラスタの再スキャン、ノード間のスイッチオーバー、クラスタの構成解除を円滑に実行する方法について見ていきましょう。
Veeam HAクラスタでは、バックアップ インフラストラクチャの可用性と保護を徹底するために、さまざまなメンテナンス オペレーションを実行することができます。たとえば、HAクラスタを構成したら、管理者はクラスタを再スキャンしたり、プライマリーノードとセカンダリーノードの役割を相互に切り替えたり、不要になったクラスタは構成解除が必要になったりする可能性があります。
本シリーズのパート1とパート2では、Veeam HAクラスタの構成方法と自動フェイルオーバーについて確認しました。この記事(パート3)は、クラスタの再スキャン、プライマリーノードからセカンダリーノードへ役割を引き継ぐスイッチオーバー、HAクラスタの構成解除など、さまざまなクラスタ メンテナンス タスクについて解説します。
これらのオペレーションは、計画的なメンテナンス、トラブルシューティング、インフラストラクチャの変更時に有用な作業です。これらを正しく実施すれば、サービスを中断することなくVeeam HAクラスタのメンテナンスとバックアップの確保を徹底することができます。
再スキャン
セカンダリーノードがプライマリーノードとしばらく同期されていない場合は、再スキャンが必要になる可能性があります。再スキャンは通常、システムによって4時間ごとに実施されます。
再スキャンにおいて、Veeam Backup & Replicationはプライマリーノードのインフラストラクチャ データを構成データベースから取得し、セカンダリーノードをそれに同期させます。
同期をスケジュール外に臨時で手動実行するには、プライマリーノードを右クリックしてRescanを選択します。

上記の手順により再スキャンが実行され、下記が表示されたら再スキャンが正しく完了したことが確認できます。

スイッチオーバー
スイッチオーバーは、プライマリーノードをシャットダウンする必要があるタスク(ハードウェアのメンテナンスなど)を実行する際に使用します。スイッチオーバーの実施中は、プライマリーノードの役割がセカンダリーノードに引き継がれます。スイッチオーバーを処理する際には、インスタント リカバリ セッションを含め、すべてのジョブとサービスが停止されます。
メンテナンスの完了後は、プライマリーノードの役割をセカンダリーノードから復帰させるか、そのままセカンダリーノードに維持するかを選択することができます。
スイッチオーバーを実施するには、スイッチしたいノードを右クリックして、Switchover to another node(別のノードにスイッチオーバーする)を選択します。

Switchoverボタンをクリックして、処理を確定します。

これにより、スイッチオーバーが実施されます。プライマリーのサーバーとセカンダリーのサーバーが両方存在していることが画面から確認できます。

スイッチオーバーを処理すると、Veeamコンソールがリスタートされます。クラスタのIPアドレスを入力して、Connectをクリックしてください。

veeamadminの認証情報を入力して、Sign inをクリックします。

スイッチオーバー オペレーションが完了すると、HAクラスタに属するVeeamアプライアンスの役割が切り替わります。

クラスタの構成解除
クラスタの構成解除は、Veeam HA(High Availability)クラスタが必要なくなった場合や、セカンダリーノードに問題が生じて、それを修正する場合などに行います。クラスタの構成解除を開始すると、プライマリーノードによってセカンダリーノードの構成データベースが削除され、同期化が停止されます。
HAクラスタの構成解除を実施したら、セカンダリーノードはスタンドアロンのバックアップサーバーとして使用できなくなります。
Veeam HAクラスタの構成解除を実施するには、プライマリーノードを右クリックしてDisassemble HA clusterを選択します。

Disassembleボタンをクリックして、処理を確定します。

HAクラスタの構成解除オペレーションが実施されます。

構成解除オペレーションが完了すると、Veeamコンソールがリスタートされます。

HAクラスタの構成解除が完了し、セカンダリーノードが削除されます。

Veeam HA(High Availability)クラスタには、サービスを中断させずに最高レベルのデータ保護を徹底するために、さまざまなメンテナンス タスクを実行できます。それぞれのタスクをうまく活用して、バックアップの確保とデータ保護の徹底を図りましょう。
Veeam Backup & Replicationには30日間無料のトライアル版が用意されています。
Veeam Backup & Replication HAクラスタのスイッチオーバーと構成解除(パート3)
関連トピックス
- Veeam HAクラスタの手動/自動フェイルオーバー (パート2)
- WasabiがHot Cloud Storage with Object Lockをリリース、Veeamでバックアップの不変性(Immutability )を実現
- StarWind VSAN for vSphere vs. VMware vSAN
- StarWind VSAN 最新版で、同期ジャーナルを別ストレージに保存することで、より高速な同期が可能に
- Proxmox VEとStarWind Virtual SANの使用で、2ノードで高可用性(HA)クラスタを構築可能
- StarWindサーバのHA構築(概要編)【StarWind SAN & NAS V6】
- SDS(Software-Defined Storage)の2ノード構成でのQuorum(クォーラム)の必要性は?
- StarWind Virtual SAN (VSAN): VMware vSphere [ESXi] 構成ガイド – Web UIでCVMを構成
- StarWind Virtual SAN for Hyper-V バックアップ・ベスト・プラクティス
- StarWindストレッチド・クラスタリング機能

RSSフィードを取得する
