VMパフォーマンス・ボトルネックを引き起こすリスース競合と主要な原因


ハードウェア・リソース競合:
ハードウェア・リソース競合ではVMパフォーマンス問題の大部分を突き止めることができます。サーバ仮想化の背後にある基本的な考え方は、複数の仮想マシン間で共有できるリソースのプールとして、ホストサーバの物理ハードウェアを取り扱っていることです。VMはそれらのリソースのために競合し、パフォーマンス問題は薄く延ばし過ぎたリソースに起因します。

ハードウェア・エミュレーション:
VMがパフォーマンス問題に直面した時は、最初にそれがハードウェア・エミュレーションを使用していないか確認をすることです。理想的には物理ハードウェア・リソースをVMにアサインすることですが、Microsoft Hyper-V と VMware vSphereなどのハイパバイザーは古いオペレーティング・システム(OS)のサポートを提供するハードウェア・エミュレーション機能を提供します。

VMwareと Hyper-VはハイパーバイザーがゲストOSと相互やり取りを行うための色々なサービスを提供します。VMわれではこのサービスはVMware Toolsとして、マイクロソフトはこのサービスをHyper-V Integration Servicesと呼びます。VMパフォーマンスには直接には関係しませんが、VMがそれらのサービスがインストールされていない場合や、間違ったバージョンが使用されてた時にパフォーマンスに影響が出ることがあります。

ディスクI/O:
リスース競合に関連するパフォーマンス問題はしばしばディスクI/Oの複雑性から起因しています。問題の多くは多数のVMが共通ストレージ・アレーを共有している構成で起こりますが、総体的に、仮想マシンはストレージアレイが提供できるよりもディスクI / Oの高いレートを必要としています。

ストレージI/O負荷を低減させるには高パフォーマンスのストレージ・アレーの購入か、アレーを共有するVMの数を制限することです。場合によっては、これは難しい注文かもしれませんが、仮想サーバ·ストレージでの次の2つの側面は見落としやすいです。

仮想サーバのクラスタリング:
本番VMのほとんどはいつもクラスターの一部です。VMwareと Microsoftは共有ストレージ装置に接続するためにクラスター・ノードへの接続を要求します。このように、クラスタの限界は直接CSV(Cluster Shared Volume)限界に縛られていると想定できます。しかしHyper-Vクラスタは複数のCSVに接続でき、単体のストレージ・アレーはクラスタ全体をサポートする必要がないということです。Windows Server 2012 Hyper-V は完全にCSVの必要性を取り除きますが、マイクロソフトは可能であればそれを使用することを推奨しています。

仮想化サーバ・ストレージのもう一つの見逃される部分はユーザは単一ホスト・サーバ・クラスタに制限していないことです。一般的にVMware環境ではワークロードを分離する方法として、複数のクラスタを持ち、リソース競合を削減します。

ストレージI/Oに加えて、メモリー、CPUコア、ネットワーク帯域幅もハードウェア・リソース競合も原因となります。Veeam ONEのようなパフォーマンス・モニターを使用して、ボトルネックの具体的な原因を特定することができます。

誤ったコンフィグレーション:
ハードウェア・エミュレーションとリソース競合に関連する問題は仮想サーバ・パフォーマンス問題の大体の共通問題です。シンプルな構成の問題はまた、主要なパフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。

例えば仮想化したExchange 2010メール・サーバが使い物にならないほど、非常に遅いということがありました。仮想サーバはマウスをクリックして、反応までに10~20秒でした。

このケースではVMの仮想ネットワーク・アダプタが間違った仮想ネットワークに接続した、間違った仮想スイッチに接続されていました。それでExchangeサーバはドメイン・コントローラに接続ができませんでした。Exchangeメール・ボックス・サーバはAD(Active Directory)に深く依存し、その欠如はパフォーマンス問題を引き起こします。

コンフィグレーションをモニターし、ハードウェア・リソース競合を監視することで、多くのVMパフォーマンス問題を回避することができます。

ソース:SearchServerVirtualization

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カテゴリー: VMware, vSphere, Hyper-V, トラブル タグ: パーマリンク

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