StarWind Virtual SAN (VSAN)
vSphere/Hyper-V/Proxmox/oVirt(OLVM/RHV)上で簡単にVSANを構成可能。ノード内のHDD、SSDをミラーリングし、SANやNFSなしに共有ストレージを作成、最小限のリソースで高いパフォーマンスとデータの高可用性を実現できます。

Starwind Virtual SANは、Linuxの仮想アプラインス(CVM)をvSphere/Hyper-V/Proxmox/oVirt(OLVM/RHV)ホストに配置することで構成可能です。高価な専用コンポーネントやハードウェアを必要とせず、一般的なハードウェアを使用してパフォーマンスと信頼性を実現します。
シンプルな構成
ネイティブなハイパーバイザ・コンポーネント、または仮想マシン(VM)として稼働し、ストレージやネットワークの詳細な管理やUNIX管理のスキルは必要ありません。仮想化、またはWindows/Linuxの経験が少ないシステム管理者でも簡単にVSANを操作し、インストール、設定、管理できます。コストの効率化
運用コストと設備投資の両方で、大幅なコスト削減を可能にします。物理的な共有ストレージ、インフラ、開発とメンテナンスの負荷を減らし、また通常のハードウェアで動作するため、必要な設備も少なくなります。パフォーマンスと機能
最小限のハードウェアフットプリント、ディプロイと管理コストの削減を実現しつつもパフォーマンスは妥協しません。サーバー・サイドのフラッシュおよびメモリ・キャッシュ、最小限のI/Oパスをもたらします。結果として得られるパフォーマンスは、一般的な仮想アプライアンスや物理的な共有ストレージよりはるかに高くなります。
主な機能
ストレージアレイなしで共有ストレージを構成
- 汎用ハードウェア上にCVMで簡単構成
VMware vSphere/Microsoft Hyprer-V/Proxmox VE/oVirt(Oracle Linux Virtualization Manager/Red Hat Virtualization)上にLinuxの仮想アプライアンスであるCVMをデプロイし、共有ストレージを提供できます。各ハイパーバイザがサポートする一般的なハードウェア上で動作するため、高価な専用機器なしに構成可能です。
- コンバージドも、ハイパーコンバージドも自由に構成
コンピュートとストレージを分離したコンバージドインフラストラクチャ、コンピュートとストレージを一体化したハイパーコンバージドインフラストラクチャ、どちらにも対応しています。これにより、ニーズに合わせた最適な構成を実現可能です。
- スケーリングも自由自在
個別のノードにストレージを追加しスケールアップする構成はもちろんのこと、グリッドアーキテクチャを構成しノードを追加することでスケールアウトでリソースを追加することも可能です。
高可用性HA構成とZFS統合
- ノード間での同期レプリケーションによる冗長性の向上
最小2ノードで同期レプリケーションを構成し、高可用性HAを実現できます。これにより片方のノードがダウンしてももう片方のノードでVMを実行し続けれらます。また、3ノード(クォーラム監視ノードを含む)で構成することも可能であり、スプリットブレイン回避し、ノードマジョリティでデータの一貫性を保証することも可能です。
- グリッドアーキテクチャ
全てのノードで同期するのではなく、一部の複数ノードで同期レプリケーションし、いわゆる「グリッドアーキテクチャ」を構成することで、クラスタは「データ局所性」の原則を失うことなく高いフォールトトレランスを維持し、複数のノードがダウンしてもシステムを停止させることはありません。
- 自己修復メカニズム
障害からノードが回復した際に、最新のデータを持つノードが引き続きクライアントにサービスを提供し、他のノードが最新のデータと同期していることを保証するインテリジェントな自己修復メカニズムが搭載されています。また、同期ジャーナルを別の永続ストレージに保持することも可能であり、 変更のみを同期し、時間とデータ量を最小限に抑えることが可能です。
また、ZFSと連携するように構成することも可能であり、RAIDZ(ミラーリング、Z1/2/3)で使用してローカル冗長性を実現し、データが読み込まれるたびに整合性を確保し、ビットロスを防ぐこともできます。
高パフォーマンスと最新テクノロジの活用
- VMが稼働するノードのデータにアクセスするデータ(局所性)ローカリティとNVMeをキャッシュを用いてVMに高パフォーマンスなストレージを提供します。また、StarWind NVMe-oF HAによるスイッチなしでの2ノードのHAストレージシステム構築、RDMA テクノロジーやNVIDIA-powered GRAID SupremeRAIDの使用によるパフォーマンスの効率化などハードウェアの潜在能力を最大限に引き出し、2ノード構成でも卓越したパフォーマンスを実現できます。

様々なプロトコルに対応
- HA LUNの対応プロトコル
iSCSIまたはNVMe-oFで高可用性HA構成としたLUNを共有ストレージとしてハイパーバイザに提供できます。
- ファイルサーバとしての利用
HA構成は行えませんが、ノード上のストレージをSMB3またはNFSのファイル共有として公開することも可能です。
Web UIから簡単管理
- CVMにはWeb UIが含まれており、各ノード上のストレージ自体の構成から、高可用性HA構成を実施するための、ネットワーク構成、LUNの作成など一連の手順を簡単に実施できます。また、REST APIにも対応しており、構成やメンテナンスタスクをスクリプト等で自動化するといったことも可能です。

バーチャルテープライブラリ(VTL)オプション
- 安価で高速な大容量ディスクへ、テープ方式でデータを保存するためのオプション機能です。物理テープは不要になりバックアップウィンドウは大幅に短縮できます。なお、VTLは単体でも販売しております。
関連記事:StarWind Virtual Backup Appliance (VBA):ランサムウェア対策済みバックアップターゲット・システム ≫
エディション比較(2021/8/26 更新)
Starwind Virtual SANのエディションはストレージを構成するノードごとに構成可能な容量でライセンスされます。利用できる機能に差はありません。ライセンスには初年度のクライムからのStarWindテクニカル・サポートが含まれます。
| エディション | 最小ノード数/ライセンス | 最大共有ストレージ容量 |
|---|---|---|
| Standard | 2 | 5TB |
| Professional | 2 | 10TB |
| Enterprise | 2 | 20TB |
| Unlimited | 2 | 無制限 |
StarWind テクニカル・サポート
クライムは、海外最先端ソフト販売実績10年以上の経験とLinux Foundation(Cloud Native Computing Foundation:CNCF)認定エンジニアによる最高のチームワークで、 設計、導入、運用までを丁寧にサポートいたします。


- StarWindに関する技術的な問合せを電話・Eメールで対応いたします。
- StarWindに関する日本語説明書を準備しています。
- StarWindに関する技術詳細ブログをすべて公開します。




