バックアップの保存先に最適な
S3互換のオンプレミスオブジェクトストレージ

• S3インターフェース

  ステートレスS3 APIエンドポイント - 標準的なIPロードバランシングセキュアなSSLターミネーションを使用可能。IAMによる認証。

• ストレージサービス

  1台の物理サーバから6台まで。最大限のデータ耐久性を実現する2層構造のデータ保護、ビットローテーションによるエラー保護。フラッシュキャッシュによるHDDプラットフォームへの書き込みパフォーマンスの高速化。

• プラットフォーム管理サービス

  システム監視・管理のためのAPIとUIへのアクセス。Scality社のKubernetesディストリビューション「MetalK8s」を統合的にサポート。

特徴

Amazon互換のS3 APIをサポート

• バケットとオブジェクトのコア操作と高度なAPI（Versioning、レプリケーション、ライフサイクル、notification）
• AWS互換のS3オブジェクトのロックとデータ保持のポリシー
• アプリケーションパートナー（Veeam）向けの検証済みデザイン＆拡張APIサポート

AWS IAMベースのマルチテナンシー＆セキュリティ

• アカウント、ユーザー、グループ、ロール、ポリシーのサポート
• AWS Signature v4/v2認証、AES 256ビットデータ暗号化、外部KMIP対応鍵管理サーバー（KMS）対応

堅牢なデータ保護

• 低オーバーヘッドで優れたデータ保護を実現するレプリカとイレイジャーコーディング
• ARTESCAからからクラウドへの非同期レプリケーションでDRを保護

包括的な管理・モニタリング

• シンプルな運用と管理 - Linuxやストレージの専門知識は不要
• UIはARTESCAスタックのすべてのレベル（データ、ストレージ、プラットフォーム）を監視

ARTESCA × Veeam

ARTESCAはバックアップの保存先として、Veeamのバージョンv12から追加されたDirect to Object Storageをサポートしており、アライアンスパートナーとして認定されています。

Object Lockを使用すると、ARTESCAに保存した瞬間にオブジェクトをイミュータブル（不変性）に設定することが可能で、ランサムウェア対策などに有効です。

また、ARTESCAに保存したバックアップデータから、直接インスタントリカバリやSureBackupなどの機能が利用できるため、検証やバックアップの健全性を確認することができます。

参考ブログ：S3互換ストレージ「Scality ARTESCA」を使用した、Veeamバックアップ不変性の検証open_in_new

構成例

対応サーバ

Linux OSパッケージ、Kubernetes、ARTESCAソフトウェアを含むソフトウェアアプライアンスとしてARTESCAを簡易インストール
・HPE DL380 G10 Plus
・HPE Apollo 4200 G10
・HPE Apollo 4200 G10 Plus
・HPE Apollo 4510 G10
・HPE DL325 G10 Plus (NVMe)
・Dell EMC PowerEdge R740xd2
・Supermicro ASG-1014S-ACR12N4H, SSG-620P-ACR16H

最小構成例

【想定前提条件】
・実効容量55TB
・平均ファイルサイズ 300KB
・データ保護レベル（デフォルトの閾値は60KB）
　※閾値以下のファイル: 3面コピー
　※閾値よりも大きなファイル:
　　イレイジャーコーディング 8データチャンク + 2パリティチャンク
・2台のディスク障害を許容
　※ディスク12台のうち2台は障害時のバッファおよびメンテナンス領域として確保
・閾値よりも大きなファイルの容量の割合 → 97%