Rubrikと比べてみたら

オブジェクトストレージ ソリューションで業界から高い評価を得ているScalityとVeeamのデータ保護ソリューションとの組み合わせは、その信頼性はもちろん、柔軟性でも競合ソリューションを大きく突き放す、最強の組み合わせなのではないかという説があります。ここでは、ScalityのARTESCAとVeeam Backup & Replicationを組み合わせた統合ソリューション「ARTESCA+Veeam」最強説について、検証していきたいと思います。
ARTESCA+Veeamは、シンプルさとセキュリティの強度、さらにはコスト面でも、たとえばRubrikのような競合ソリューションを凌ぐ統合ソフトウェア アプライアンスです。真のイミュータビリティ(不変性)、ゼロトラストにもとづくデータ保護、既存のハードウェアにデプロイできる柔軟性を、すべて単一の統合ソリューションで簡単に実現できる点が最大の特長です。
ARTESCA+Veeamを選ぶ理由
Rubrikをはじめとするアプライアンス ベースのプラットフォームは、最初はわかりやすくて、導入しやすいソリューションかもしれませんが、やがてハードウェアに縛られて柔軟性が損なわれ、もっとも重要な機能であるはずのリカバリがもっとも必要なときにスピードを発揮できないというリスクを秘めています。その一点においても、ARTESCA+Veeamは、スマートな代替オプションと考えられます。ソフトウェアのみで提供されるソリューションなので、デプロイメントが簡単で、アプライアンスを追加装備する必要もなく、インフラストラクチャとそのコストを管理しやすくなります。しかも、この管理のしやすさとコスト節約を得るのにパフォーマンスやデータ保護の強度を犠牲にするようなことは一切ありません。
ARTESCA+Veeamと、Rubrikのようなアプライアンス ベースのプラットフォームとの比較を簡単に表にまとめると以下のようになります。
| ARTESCA+Veeam | アプライアンス ベースのソリューション | |
| デプロイメント | ソフトウェアのみのアプライアンスなので、任意のx86ハードウェアにデプロイ可能。 | ハードウェア アプライアンスなので、特定ベンダーに限定される制約あり。 |
| ストレージタイプ | イミュータブル、S3ネイティブ オブジェクト ストレージ(オブジェクトロック機能あり)。 | 従来型のファイルシステム。完全なイミュータブルの実現は困難。 |
| サイバーレジリエンス | ゼロトラスト アーキテクチャ、CORE5のデータ保護、SureBackupによる検証機能。 | 基本的なセキュリティ(限定的な検出機能、インシデント レスポンスは外部ツールに依存)。 |
| サイバーリカバリ | クリーンデータリストアによるオーケストレートされた即時リカバリが可能。 | 手動ステップのためリカバリ速度、オーケストレーションに制限あり。 |
| ハードウェア | ベンダーロックインなし。既存の調達プロセスに沿って、既存のサーバーを利用可能。 | 数種類のサーバープラットフォームに縛られ、設定の柔軟性もかなり限定的。 |
| 管理機能 | バックアップとストレージの統合インターフェース。 | アプライアンスとバックアップのスタックで管理レイヤーがそれぞれサイロ化されるリスク。 |
| TCO(総所有コスト) | アプライアンスのオーバーヘッドがないため、インフラ、サポート、ライセンスコストを低減。 | ベンダーロックイン、ハードウェア バンドル、容量ベースのライセンスにより、長期的にはコストが増幅するリスク。 |
主要な比較項目の詳細を個々に見ていきましょう。
デプロイメント アーキテクチャ
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| デプロイメントモデル | Veeam Backup & ReplicationをScality ARTESCAイミュータブル オブジェクト ストレージと組み合わせたソフトウェアのみのアプライアンスなので、特定ハードウェアに依存せず、単一ホストで運用可能な統合ソリューション。 | ハードウェア+ソフトウェアの統合ソリューションなので、特定のインフラストラクチャおよびベンダーハードウェアに依存。 |
| ハードウェア選択の柔軟性 | ハードウェアに一切依存せず、標準的なx86サーバー(Dell、HPE、Lenovo、Supermicro、その他)にデプロイ可能。 | 認定済みのハードウェア プラットフォームのみをサポート。ベンダーロックインで将来的に選択肢が限定されるリスク。 |
| ストレージ アーキテクチャ | イミュータビリティと無限のスケーラビリティを備えたS3ネイティブのオブジェクトストレージを使用。 | ネイティブ オブジェクト イミュータビリティをサポートしない従来型のファイルシステム アーキテクチャが基盤。 |
サイバーレジリエンス
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| ゼロトラスト アーキテクチャ | ルートアクセスの使用を避けるなど、ゼロトラストの原則をScalityのCORE5フレームワークで徹底。UIはMFA(多要素認証)で保護。データは暗号化で保存。OS強靭化も適用。 | 基本的なセキュリティ機能を装備(ゼロトラスト原則の完全適用はなく、アーキテクチャ強靭化も不完全)。 |
| システム内の連携 | VeeamとARTESCAは同じサーバー上で内部通信のみで連携。ストレージ エンドポイントの外部への露出がなく、サイバー攻撃の被害リスクを軽減。 | 異なるアプライアンス レイヤーにまたがるオペレーションにより、より多くのコンポーネントを必要とし、外部への露出も多い。 |
| クラウドのティア構成 | オフサイトコピー用にパブリッククラウドをサポート。シンプルでコスト効率が高く、追加ライセンス費用は不要。 | クラウド上のVMwareと複数のアプライアンス クラスタがリカバリ時に必要なため、構成の複雑化とコスト増を伴う。 |
サイバーリカバリ
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| バックアップ時の脅威検出 | Recon Scannerによるプロアクティブ アラート、シグネチャーベースのスキャン、エントロピー分析、IoCツールを用いたリアルタイム脅威検出。 | バックアップ完了後の異常検出のみ。シグネチャーベースのスキャンはなし。クラウドのアナリティクスと内部アクセスに依存。 |
| リカバリ時の脅威検出 | Threat Hunterエンジンスキャン機能内蔵。リストア時にYARAルールを使用して、マルウェアのないクリーンなリストアを徹底。 | リカバリ時のマルウェアスキャンはなく、サードパーティツールの利用も難しいため、再感染のリスクあり。 |
| クリーンルーム リカバリ | Veeamのセキュアリストア(Secure Restore)機能で、本番環境へのリストア前に隔離されたクリーンルームスキャンを実行。 | クリーンルームの機能はなく、感染データをリストアしてしまうリスクを防ぐには、バックアップの手動による検証が必要。 |
| インシデント レスポンス | ランサムウェア リカバリサービス、脅威評価、準備度評価などの機能を完備。 | Mandiantなどのインシデント レスポンス プロバイダに依存。外部サービスの利用により、遅延、不統一、連続性欠如のリスクあり。 |
リカバリ パフォーマンス/オーケストレーション
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| リカバリスピード | Veeamワークロード向けに最適化されており、高速リストアやインスタントVMリカバリに対応。 | 高速リカバリへの最適化が不完全で、重複排除プロセスがパフォーマンスを阻害。 |
| リカバリのオーケストレーション | 完全オーケストレーション サポートでVeeamのCDP機能、ストレージ スナップショット、VMレプリケーション、バックアップリストアに対応。ドラッグ&ドロップで簡単プランニング。 | CDPやスナップショット オーケストレーションへの対応は不可。リカバリワークフローは基本的に手動プロセス。 |
| 複数プラットフォームにまたがるリカバリ | 仮想、物理、クラウド プラットフォームにまたがるリカバリが可能。 | 複数プラットフォームにまたがるリカバリ対応に制限あり。 |
管理機能/柔軟性
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| 管理インターフェース | バックアップとストレージの統合UIを完備。Veeam AssistantとSOSAPI(スマートオブジェクトストレージAPI)の統合で日常的なオペレーションを簡素化。 | 管理レイヤーが統合されていないため、個々の作業にオーバーヘッドが生じるリスク。 |
| データの可搬性 | Veeamのバックアップファイルは自己記述型のため、特定インフラストラクチャに依存せず、優れた可搬性と復元性が特長。 | ベンダー技術に依存するため可搬性に制限。RubrikならRubrik環境から外部へのリストアは不可。 |
| オペレーションの簡素化 | バックアップとストレージの両方を単一サーバーで実行でき、ハードウェアの追加は不要。コンポーネントの移動を減らしてリスクを軽減。 | マルチレイヤ―のアプライアンス アーキテクチャが運用やサポートを複雑化。 |
コスト/ライセンス
| ARTESCA+Veeam | Rubrikなど | |
| ライセンスモデル | インスタンス ベースの固定ライセンス。使用可能量にもとづいて費用を予測可能。 | 容量ベースの従量制ライセンス。データの拡大とともにコスト増の可能性。 |
| インフラストラクチャ コスト | 単一サーバーなので、ハードウェア、電力、サポートの費用を節約。複数アプライアンスは不要。 | アプライアンス ベース モデルのため、ハードウェアロックインと更新サイクルに応じて長期的にコスト増のリスクを伴う。 |
| 調達プロセスの柔軟性 | 既存の調達プロセスとベンダー契約で対応可能。 | RubrikならRubrik認定のハードウェアが必要。調達プロセスに制約が生じ、コスト増の可能性。 |
このようなARTESCA+Veeamの優位性は、ScalityとVeeamという、業界を牽引する二社が連携することで結実したものです。両社はそれぞれの分野で実績を積み上げ、ソリューションの有用性は証明済みです。ARTESCA+Veeamでは、それぞれの得意分野を組み合わせることで相乗効果を生み、AI時代のデータ保護に必要な、柔軟かつ確実な統合ソリューションの効果を業界に還元している点に大きな意義があります。
Scality:サイバーレジリエントなデータストレージで業界を牽引
■ 世界中の各種企業、サービスプロバイダ、政府関係のプラットフォームで7億以上のユーザーを保護。
■ 2025年の「エンタープライズ バックアップ バックアップ オブ ザ イヤー」に選出され、ARTESCAは「ストレージ プロダクト オブ イヤー」に認定される。
Veeam:最先端のデータ保護ソリューションで業界を牽引
■ データレジリエンスの業界最大手。
■ 顧客ベースは世界各国で55万以上。Futune 500にリストされる企業の8割以上がVeeamを活用。
「ARTESCA+Veeam」について、詳しくはこちらの記事を参照してください。

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