VSS(Volume Shadow Copy Service)機能について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】


VSS(Volume Shadow Copy Service)とは

VSSの機能を使用したバックアップ処理では、一度スナップショットを作成して、そこからバックアップ・データを取得、バックアップ処理を行います。この機能を使用することで、稼働システムのデータを直接バックアップする必要がなくなり、
稼働中のアプリケーションを停止せずにバックアップを行うことができます。

Veeam BackupではこのVSS(Volume Shadow Copy Service)の機能を利用して仮想マシン上でSQLServer、Active Directory等のアプリケーションが起動していた際にも整合性のあるバックアップが可能になります。
※Veeam Backupでは仮想マシンのバックアップ、レプリケーション時に
VSSの機能を使用する場合のみ仮想マシンにエージェントを入れています。

※Veeam Backupではリストア時にもVSSの機能を使用します。
Domain Controller と Exchange serverのリストア時

【VSSの機能について】

VSSの機能を有効にする際には
下記の3つのコンポーネントが有効である必要かあります。

1)VSS Writer
OS のコンポーネント (システムやレジストリ等) 、アプリケーション (SQL Server 、Oracle等のDB) ごとにあります。

2)VSS Provider
連携するストレージのコンポーネント

3)VSS Request
バックアップ処理を行うバックアップソフトのコンポーネント

VSSadmin コマンドを使用することでマシンで稼働中のVSSの状況を確認できます。

Hyper-V、VMwareでVSSの機能が使用できるのですが
内部ではそれぞれ別の動作をします。

■Hyper-VでのVSSの仕組み
※VSS Writer上でHyper-V Writerが起動して処理を行います。

■VMWareでのVSSの仕組み
※仮想マシンにVMware toolsをインストールすることで
VSS Requestor上でVMware toolsの機能によりVSSの処理を行います。

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