Hyper-Vでも効率的なバックアップとレプリケーションを
Veeam Backup & Replication はHyper-Vにおいても強力なバックアップとレプリケーションを提供します。
Veeam独自の変更点追跡や重複排除、圧縮により効率的で高速な処理を実現します。
Hyper-V環境におけるVeeamの構成例
簡単に構成できるオンホストプロキシ
Hyper-V環境におけるVeeamのシンプルな展開構成です。処理対象の仮想マシンがあるHyper-Vホスト上で仮想マシンデータを処理し、バックアップ・レプリケーションを行います。データの処理にホストシステム上のCPUやネットワークのリソースを使用します。
負荷分散を行えるオフホストプロキシ
Hyper-V環境におけるVeeamの分散展開構成です。
所定の要件を満たしている、Hyper-Vの役割が有効のWindows Server 2008 R2以降のマシンを、データ処理を代行するプロキシサーバに指定すれば、処理対象の仮想マシンがあるHyper-Vホストへの負荷が下がるため、稼働中の仮想マシンへの影響を抑えられます。
Hyper-V 2016サポート
今までは、Hyper-Vには変更点追跡機能(以下CBT)がなかったため、Veeamでは独自にHyper-V用のCBTを搭載し、Hyper-V上での増分・差分バックアップを行っていました。Hyper-V 2016では組み込みの変更ブロック追跡機能であるResilient Change Tracking(RCT)が搭載され、Veeamでもこれを活用することで、追加のフィルタドライバを介することなくバックアップが可能です。また、Nano Server上のHyper-VホストゲストVMの保護も完全にサポートしており、データセンターのフットプリント削減のための、記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct)にも対応しております。
Veeam独自の変更点追跡
通常、Hyper-Vには変更点追跡機能(以下CBT)がなく、バックアップ時には全データをスキャンするため、時間も負荷もかかります。Veeamでは独自にHyper-V用のCBTを搭載し、Hyper-V上でも増分・差分バックアップを行えます。これにより、最大20倍の高速化を実現します。
このHyper-V用CBTドライバはWindows Server 2012 R2用のWindowsハードウェア認定を受けています。
クラスタ共有ボリューム(CSV)上の仮想マシンをバックアップ
Hyper-V 2.0より実装されたクラスタ共有ボリューム上の仮想マシンもバックアップできます。
変更点の検知により、増分バックアップを行えます。
Bitlockerによる暗号化が施されたCSV上の仮想マシンでも、変更点追跡が可能になりました。
※クラスタ共有ボリュームからのバックアップでオフホストプロキシを使用したい場合は以下の条件を満たす必要があります。
- 仮想マシンのあるHyper-Vホストと、処理に使われるプロキシサーバのOSは同一である。
例えば、Hyper-VホストがWindows Server 2008 R2の場合は、プロキシサーバもWindows Server 2008 R2でHyper-Vの役割を有効にします。 - ハードウェアプロバイダによるVSSが必要。
- クラスタ共有ボリュームがHyper-Vクラスタ構成で利用されているとき、使用されるプロキシサーバはHyper-Vクラスタ構成に加わっていないサーバである。
SMB 3.0 ファイルサーバ上の仮想マシンをバックアップ
SMB 3.0 ファイルサーバ上に配置された仮想マシンもバックアップ可能です。ファイルサーバ側のVSSを使うことにより運用中のHyper-Vホストへの負荷を減らしたバックアップを行います。
※この形式を利用する場合は以下の条件を満たす必要があります。
- VeeamサーバとファイルサーバがWindows Server 2012である。
- Veeamサーバとファイルサーバが同じActive Directoryドメインに参加している。
- File Server VSS Agent Service役割サービスがファイルサーバにインストールされている。
- File Share Shadow Copyエージェントは、アプリケーションサーバおよびファイルサーバ上でバックアップオペレータまたは管理者権限があるセキュリティ環境上で実行されている。
- File Share Shadow Copyエージェントとアプリケーションは、バックアップされるファイル共有データに対し最小で読み取り権限がある。
- SMB3サーバまたはSMBクラスタをVeeam Backup & Replicationに登録する。登録がないと、SMB3共有上の仮想マシンに対し、CBT機構を利用することができません。
- 仮想マシンデータが隠し共有やデフォルトの共有(たとえばC$やD$)に配置されていない。Veeam Backup & Replication はそれらの共有をスキップして処理します。
共有VHDX・差分ディスクのバックアップ
仮想マシン間で共有されているVHDXや、差分ディスクを持つ仮想マシンのバックアップが可能です。HAクラスタリング環境や、VDI環境、テスト環境などでも、Veeamによるデータ保護の恩恵を受けやすくなりました。リストア機能もこれらのバックアップからのリストアに対応しています。
WindowsからもLinuxからもファイルをリストア
ファイルレベルリストアはバックアップデータから仮想マシン内のファイルを復旧できる機能です。Hyper-Vが対応するすべてのOSで可能です。CentOSやRedHat、FreeBSDのファイルもリストアできます。
アプリケーションのアイテム単位でのリストア
Veeam Explorerを使えば、Microsoftの企業向けアプリケーションから、アイテム単位でのリストアを行うことができます。誤操作や事故によるデータ消去時などに、バックアップファイルから当該データを簡単に復旧できる便利な機能です。
対応アプリケーション:Active Directory、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、SQL Server
Veeam Essentials for Hyper-V
Veeam Essentials for Hyper-VはVeeam Backup & Replicationと監視・管理ソフトのVeeam ONEをセットにし、Hyper-Vをターゲットにしたパッケージ製品です.
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