導入事例・活用事例

導入事例

EspressReport ESをベースに太陽光発電遠隔監視サービスを開発。
新規事業立ち上げリスクを軽減すると共に開発工程の大幅な削減に成功

SBI-LGシステムズ株式会社 様

社内にノウハウのない新規事業立ち上げの課題

LG CNSの先進のITソリューションをSBIグループ内に取り入れ、グループの成長を後押しする事を目的としてきた当社。そのノウハウをもとに、近年はグループ外へのソリューション提供にも力を入れています。昨年からは自分たちのノウハウを活かしつつ、さらなる需要が見込まれる新事業の立ち上げにも積極的に取り組んできました。

太陽光発電遠隔監視サービスもそのひとつです。エネルギー関連サービスは今後の拡大が期待される成長分野。しかし、監視サービスについては社内にノウハウはなく、ゼロから立ち上げるとなると大きなリスクが伴います。その一方で、この新規事業計画は、2015年3月までにサービスを完成させてリリースする計画だったために、実質的な開発期間は数か月しかありませんでした。そこで効率的に開発を進める手段として既存のBIツールの活用を検討することになりました。

決め手は複数ユーザーの利用を想定したライセンス体系

EspressReport ESも含め複数のBIツールの比較したところ、本サービス稼動に当たり、機能面では大きな違いは見られませんでした。製品導入において一番問題になったのはライセンス体系ですね。ほとんどの製品がユーザーライセンスを採用していたために、閲覧にも管理運用にもライセンスが必要な状況でした。そうなるとコスト面で全く折り合いがつきません。

その点、サーバライセンスを採用しているEspressReport ESはライセンス体系がわかりやすく、多くのユーザーが利用するサービスに適していると感じました。また、技術面では複数拠点を統合して表示したり、拠点数の制限がないなど、必要な要件を全て網羅。こうした点を総合的に判断して、EspressReport ESの導入を決定しました。

実質開発期間は3カ月。当初の4分の1に削減

開発がスタートしてからは、EspressReport ESをベースに必要な機能を追加で開発することで効率的に作業を進めることができました。GUIに関しては製品の特性に合わせて多少手を入れる必要がありましたが、開発メーカー側がスピーディーに対応してくれて助かりました。メーカーのレスポンスも製品導入の重要なポイントですね。

実際にこの新規事業は、2014年10月にはお客様にサービスを提案して、11月には工事を開始。2015年3月にはサービス提供を開始しました。ソーラーパネルやPCSなど太陽光設備に必要な膨大な設備を管理し、データを可視化するサービスをスクラッチで開発するとなれば通常なら1年以上はかかります。今回はEspressReport ESの機能をベースに開発を行ったことで、開発期間も3カ月と当初の予定の4分の1に抑えることができました。新規事業立ち上げリスクを軽減すると共に、人件費などのコストも大幅にカットできるなど、EspressReport ESの導入効果は期待以上でした。

監視サービスを新たな事業の柱の一つへ

2015年4月からは一般のお客さまにもサービスを公開。既に新たな顧客獲得も実現しています。現在は海外のお客様に向けて英語版の開発も進めているところです。今後はこの新しいサービスを軸に、国内外で積極的に事業を拡大していく方針です。

EspressReport ESは、拠点ごとに権限を設定したり、日次や月次、年次の発電量のレポート作成が柔軟にできることも特徴のひとつ。既存サービスとの連携もシンプルで、太陽光設備の監視カメラ操作システムと連動することで、アプリケーションから現地の様子を確認することも可能です。今後はMAPと連携してより視覚的に情報を捉えられるように、サービスをつくりこむことが課題です。そうして監視対象を太陽光発電からさらに幅広いデバイスに広げ、監視サービスを当社の新しい事業の柱の一つへと成長させたいと思っています。

活用事例

Pure Java製品であるEspressシリーズを利用して、データソースからデータを取得し、各種グラフやレポートの作成、GoogleマップやSVG画像との対応付け、これらを組み合わせたダッシュボードの作成の活用例を紹介します。

活用事例①　マーケティングや営業での使用例

Espressシリーズは社内情報の可視化と共有を通じて、業務効率化と意思決定の質向上を支援します。

• 顧客分析：ECサイトの会員属性や購買履歴を把握し、マーケティング戦略の意思決定に活用
• 市場分析：市場規模や動向、競合状況を把握し、販売戦略の策定に役立てる
• エリア分析：売上や生産数を地図上に可視化し、地域別の戦略立案に貢献
• Webサイトデータの可視化と共有：閲覧数やコンバージョン数を可視化しWeb施策の効果測定に利用
• 企業データベースの検索：企業情報や取引履歴を検索し、ターゲット選定に活用
• 価格・スペック表の検索：商品ラインアップから目的の情報を迅速に取得
• キャンペーン分析：収集したデータをグラフ等で可視化し、広告等の効果測定に活用

参考ブログ記事：マーケティングや営業での使用例をご紹介

活用事例②　経営や会計、マネジメントでの使用例

Espressシリーズは社内情報の可視化と共有を通じて、業務効率化と意思決定の質向上を支援します。

• 経営分析：売上高や営業利益の計画・予測とのズレを把握し、戦略的な意思決定に活用
• 売上／粗利分析：全社、部門、個人、製品、取引先、地域別など多角的な視点から売上・粗利の状況や推移を分析
• 管理会計分析：売上高構成、営業利益、限界利益、損益分岐点、変動費などの状況や推移をダッシュボードや詳細なレポートで分析
• 在庫分析：在庫回転率や粗利率から注力商品を特定し、長期滞留在庫の分析を実施
• 製造原価分析：製品別の売上高構成、営業利益、限界利益、損益分岐点、変動費などの状況や推移を分析
• 仕入分析：製品別、取引先別の仕入価格差の状況、推移を分析
• 生産分析：ライン、シフト、品番ごとの設備稼働、生産実績、不良率などの状況や推移を分析
• 稼働分析：人やモノの稼働状況を把握し、最適な稼働時間や人員配置の意思決定に活用
• 経費データの検索：過去の経費データを検索し、予算の消化状況や経費実績の着地見込算出に活用

参考ブログ記事：経営や会計、マネジメントでの使用例をご紹介

活用事例③　社内情報の可視化、共有、業務効率化での使用例

Espressシリーズは社内情報の可視化と共有を通じて、業務効率化と意思決定の質向上を支援します。

• 経営数値の可視化と共有：
  半期や四半期ごとの経営指標を可視化し、全社員との情報共有に活用
• IT資産管理データの可視化と共有：
  社員に割り当てられたIT資産を可視化し、ITコストの適正配分に活用
• 物品管理データの可視化と共有：
  機材や備品、消耗品の数量や所在を可視化し、紛失防止や適正発注に活用
• 勤怠管理データの可視化と共有：
  部門や個人ごとの月次稼働時間や残業時間を可視化し、作業時間の適正化に活用
• 社員アンケートの可視化と共有：
  社員満足度調査などの結果を可視化し、全社員との情報共有に活用
• システム利用状況の可視化と共有：
  社内システムやポータルサイトの利用状況を可視化し、最適なリソース配分に活用
• コールセンター応答率の可視化と共有：
  コールセンターやヘルプセンターの入電数・応答数を可視化し、人員配分やカスタマーサービスの向上に活用
• クラウドサービス利用状況の可視化と共有：
  AWSやAzureなどの請求情報を可視化し、全社でのコスト最適化に活用
• 品質分析：
  製品の品質管理指標を可視化し、歩留まりの改善やコスト削減の意思決定に活用

参考ブログ記事：社内情報の可視化、共有、業務効率化での使用例をご紹介

活用事例④　機器監視やアクセス解析、サービスでの使用例

EspressシリーズはITインフラの監視やサービス運用の効率化、ユーザーエクスペリエンスの向上を支援します。

• 負荷状況の監視：
  サーバやサービスの負荷状況を監視し、正常性維持や障害予防に活用
• 電力消費量の監視：
  データセンターや工場などの電力消費状況や温度の監視に活用
• アクセス解析：
  Webやアプリケーションサーバへのアクセスや脆弱性スキャン情報を可視化し、セキュリティリスクの分析に活用
• サービス利用状況の可視化：
  提供する情報をチャートやグラフで可視化し、エンドユーザーのUX向上に活用
• 販売・営業システムの補助：
  チケット販売や不動産販売など、数値だけでは分かりづらい情報を可視化し、理解しやすくする

参考ブログ記事：機器監視やアクセス解析、サービスでの使用例をご紹介