ニューオリンズで行われている仮想環境のデータ保護ソリューションを提供するVeeamのイベントVeeamONのセッションの様子をご紹介します。VeeamONは3日間にわたり開催されており、今回は2日目のセッションの様子です。

まずはジェネラルセッションです。ジェネラルセッションでは主にVeeam Availability Suiteの新バージョン10で追加される予定の機能が紹介されました。
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Veeam Agentとの連携強化
Veeam Agent for Windows/Linuxとの統合強化による、Veeam Backup & Replicationからのエージェントの配布やADと連携した保護対象物理マシンの検索、バックアップジョブの設定など
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ファイル共有のバックアップ
指定したファイル共有のパスにあるファイルのバックアップ
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Veeam CDP
RPO15秒を実現できる新しいレプリケーション
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オブジェクトストレージ対応
AWS S3やAzure、S3互換などのオブジェクトストレージをバックアップ先に対応
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ユニバーサルストレージ統合API
IBM,、Infinidat、Lenovoを新たにストレージスナップショット連携でサポート
 

次にブレークアウトセッションです。ブレークアウトセッションは全部で85セッションあり、同時間帯に行われます。そのため、一部しか見に行くことはできず、この日、私が受講したセッションは以下の3つです。
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Maxing Out Performance: The Final Step to Extremely Fast Processing (Edition 2017)
バックアップのパフォーマンスをどのように最大化するか、というボトルネックの解消に焦点を当てたセッションです。どのような部分がボトルネックになりやすいのか、その判別方法や各ボトルネックの原因となる要因や注意点を紹介していました。また、パフォーマンス問題を特定するためのベンチマークソフトとして、ネットワークであればIPerf、プライマリのデータストアからのデータ読み取りであればVixDiskLib、保存先のストレージDiskspdやvSphereホストからパフォーマンスを確認する際のESXTOPのメトリックなども紹介していました。
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Backing up SAP HANA with Veeam Backup & Replication and Veeam Agent for Linux
SAP HANA自体が持つバックアップやリストア機能に加えてVeeam Backup & ReplicationやVeeam Agent for Linuxを使用した際のバックアップやリストアについてのセッションです。基本的にはVeeamから静止を行う際にはカスタムスクリプトを用いてHANAを静止し、バックアップを行い、通常の場合と同様に簡単にリストアを行えることを紹介していました。
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How We’re Scaling Veeam Backup & Replication
Veeam Backup & Replicationのバックアップサーバ自体のスケーリングに関するセッションです。大規模な仮想環境だとvCenterからインベントリ情報を取得するだけ時間がかかるようなこともありますが、そのような問題をVeeamではどのように回避しているのか、大量のジョブによりログが出力されるような場合の対処方法などを紹介していました。
 

一部のセッションに関しては随時、情報局にて詳細な情報を展開予定しています。
					
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