Veeam Backup & Replicationは、仮想環境に特化したバックアップツールです。
様々な方法で、バックアップやリストア、レプリケーションが可能です。
設定自体はウィザードに従って進めることで可能ですが、トラブルシュートや構成の最適化などのために、その動作や仕組みなどを理解しようとすると、従来のエージェントベースのバックアップとは大きく異なるため、戸惑う部分も多いかと思います。
そこで、本記事ではVeeam Backup & Replicationのバックアップの大まかな処理の流れをご紹介し、仮想環境のバックアップの基本的な部分から解説いたします。
仮想環境のバックアップを検討中の方はもちろん、すでにVeeamを導入している方も、ぜひご一読ください。
Veeam Backup & Replicationのバックアップの概要
VeeamのバックアップはVMのスナップショットから仮想ディスク(vmdk)としてバックアップを取得します。
初回にフルバックアップを行い、2回目以降は変更があった部分のみをバックアップします。

・初回はフルバックアップ        ・2回目以降は変更部分のみ
バックアップ処理の流れ

- スナップショットの作成
 バックアップジョブが開始されるとゲストOSの整合性を確保するために、VMの静止点を取得します。
 この取得した静止点から、VMのスナップショットを作成します。
- 変更点の判別
 変更ブロック追跡機能(CBT)により2回目以降のバックアップは変更があった部分のみバックアップされます。
- プロキシに転送
 スナップショットからVMのデータを読み取り、プロキシサーバに転送します。
 この転送方法には、Direct storage access、Virtual Appliance、Networkの3つのモードのいずれかを使用します。
- 重複排除、圧縮
 プロキシサーバで、ログファイルなどの余分なデータの圧縮や重複排除を行うことで最適化されたバックアップファイルを作成します。
- リポジトリへ保存
 リポジトリにバックアップデータの保存を行います。
 この保存する形式は永久増分バックアップ、増分バックアップ、逆増分バックアップの3つの形式があります。
- スナップショットの削除
 バックアップが完了するとスナップショットは削除されます。
以上がVeeam Backup & Replicationのバックアップ処理の流れです。
より詳細な情報についてはこちらをご参照ください。
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