【climbクラウド・ナウ】クラウドとビッグデータの今後 2014.2号


目次
◆今月の注目コラム
[1]クラウドとビッグデータの今後
[2]IoTの波

◆今月のシリコンバレーニュース
[3]クラウド・コンピューティング

◆今月のワンポイント英語単語
[4]今月のVocabulary Focus!

◆クライム通信
[5]無料Webセミナー開催
 2/18(火)開催『仮想化環境のバックアップ、BCP対策と運用管理セミナー』
 2/19(水)開催『データベースレプリケーション有効活用セミナー』

[6]Veeam Free専用コミュニティフォーラムサイト
[7]今月の新着技術ブログ
[8]クライム・技術ブログ閲覧ランキング

───────────────────────◆ 今月の注目コラム ◆─
[1]クラウドとビッグデータの今後
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クラウドにとって、ビッグデータとの関係の重要性はますます増大し、最善の
データ処理方法ばかりが語られている。ビッグデータとクラウドの関係にどよ
うな将来性があるのか、今一度見直してみたい。

明白な指標としては、大半の大企業がビッグデータに関するプロジェクトを始
動させているという事実がある(IDCの調査よると大企業で70%、中小企業で56%)。
クラウドの効率性および費用効果の向上を鑑みれば、この傾向が今後も強まる
ことは予想に難くない。

その流れで言えば、Hadoopが注目されるのも当然である。しかし、Hadoopがど
の程度ビッグデータに対応し得るのか疑問を投げかける声もある。最近では、
NoSQLも、より速く確実な解決策として注目を集めている。

クラウド・サービスプロバイダの準備は整っているのだろうか。ビッグデータ
分析で実績のあるSAPや、新興のEMCなど、その道の専門家には、ビッグデータ
とクラウドの関係が、生産性や効率性において、ユーザーの期待に応えるもの
であるという確信は揺るぎないようである。

CloudTweaksコラムBig Data Relations ? Ready or Not… Here We Comeより
http://bit.ly/1k5pDuY

───────────────────────◆ 今月の注目コラム ◆─
[2]IoTの波
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2014年1月、Googleはネスト(Nest Lab) を32億ドルで買収した。
日本ではあまり馴染みがない、家庭用のサーモスタットや火災報知機の
インテリジェントタイプを作っている会社だ。

そもそもアメリカでは必ずといってよいほど、家庭にあるサーモスタットだが、
日本ではほとんど見かけることはない。

これは家庭内での冷暖房家電の環境が大きく違うことに起因する。
日本の家庭では、リビングルームやベッドルーム、各部屋ごとに冷暖房器具が
あり、それぞれはリモコンでコントロールされている。
ユーザーが直接触れることはないがサーモスタットはこういった
冷暖房家電製品に内蔵されており、それを個別のリモコンでコントロールして
室内の温度を調整している。

セントラルA/Cコントロールが一般的なアメリカの家庭では、冷暖房器具は
ガレージなどに設置され、各部屋にはセントラルA/Cから排出される
エアダクトがでている仕組みだ。 それぞれの部屋やフロアの温度調整には、
壁にサーモスタットのみが設置されていて、希望の温度を設定すると、
エアダクトから温風(冷風)が吹き出して、サーモスタットの温度計が
指定された温度に達すると、エアダクトからの温風(冷風)を止めるという
単純な仕組みとなっている。 

このシステムが一般化したアメリカでは、サーモスタットは汎用部品の一つで、
セントラルA/Cなどの冷暖房器具によらず、いろいろなサーモスタットが手頃
な値段($50?)からネストのようなインテリジェント機能を含んだ高機能な
高価なもの(~ $250)までがHome Depot, Wall Mart のようなDIY,
大型スーパーなどで手軽に購入することができる。

ユーザーは調子が悪くなったサーモスタットなどを購入して
自身で簡単なDIYとして、数年おきなどに交換しているのが普通だろう。
Nestが発売しているサーモスタットはスマートサーモスタットと呼ばれるもの
で、数十年来アメリカではほとんど変わっていなかったサーモスタットの標準
機能に加えてインテリジェンスなセンサーを取り付けて、室内にいる人の
動きや、ユーザーが設定する温度の志向や行動パターン(たとえば平日は
朝8時すぎから夜7時までは温度調整が必要ない、週末には温度を調整する
必要があるなど)を解析して、室温コントロールを自動で行うことにより、
効率よく電気代を節約したり、また各サーモスタットにWifiをI/Fする機能を
付加することによって、ユーザーは自宅にいなくとも室内の温度を調べたり、
温度調整をスマートフォンのアプリから行うことができるようにしたもの。

Internet of Things、いわゆるIoTが今後は市場に急速な速度で増え、
あらゆるデバイスがインターネットに繋がる世界になるだろうと
言われているが、ほとんどのThings、いわゆるデバイスはこれからマーケット
に出て行くだろうと考えられているものばかり。
HealthマーケットのいわゆるWearable sensorにしてもスマートフォンに
変わる、ウエアラブルコンピューターにしても、これから先に開発されて市場
にでていく商品。

ところが、アメリカ市場のThermostatはNestなどのWifiが機能として組み込ま
れたものが既に市場に出回っており、ほとんどの家庭で簡単に導入される大き
な可能性を秘めている。

Googleはその部分に大きな魅力を感じて買収という結論を選んだのであろう。
スマートサーモスタットがついている家庭には人がいるのか、いないのか、
どんな生活パターンの家庭なのかをサーモスタットの温度変化を通じて
ネット上に吸い上げてしまうことも可能だ。 Nestのアナウンスによれば、
Googleは各ユーザーの許可なしには、それらの情報を吸い上げたり
利用したりはしないと言っているが、原理的には既に可能ということは世間
では周知のこと。 今後もIoTのポテンシャルマーケットの種をもっている
企業、アイデアには高値がついた買収劇が起るだろう。 

                           提供:Hiro Minami

───────────────── ◆今月のシリコンバレーニュース ◆─
[3]クラウド・コンピューティング
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■ IBM,スーパーコンピュータの新部門を設立 [1/9]

同社のスーパーコンピュータWatsonの認知コンピューティング(cognitive
computing)技術の商用利用を図るために,新組織 Watson Business
Groupを設立した。

同部門は,New York市を本拠として,2000人を配置。今後$10億を投資
する計画である。

Watsonを利用した次のクラウドサービスを計画している。

・IBM Watson Discovery Advisor :医療,出版,教育に関する調査
・IBM Watson Analytics :大企業向けアナリティクス

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■ IBM,クラウドデータセンタに$12億を投資 [1/17]

同社は$12億を投して,クラウドサービスのために今年,新たに15の
データセンタを開設することを発表した。これで同社は世界で合計40の
クラウドデータセンタを持つことになる。

同社はこの市場が2020年までに$2000億の市場になると見ており,
その一角を占めることを目指している。

同社は昨年クラウドデータセンタ大手 SoftLayerを$20億で買収した。
それと従来から所有するIBMのデータセンタを統合して運用する。

同社は2007年以降,クラウド関連の15社を買収し,そのために合計
$70億以上を費やした。

             提供元:Silicon Valley News Just Skill, Inc.

──────────────────◆ 今月のワンポイント英語単語 ◆─
[4]今月のVocabulary Focus!
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□もっと英語の力を身につけたい人のために「今月のVocabulary Focus!」

Bugs bug us (that’s one of countless noun/verb homonyms English allows).
Lots of things bug us, and so it’s convenient to have lots of words for saying
something bugs us:

虫にはイライラさせられる(これは英語にはいくつもある名詞―動詞同音同
綴異義語のひとつです)。世の中にはイライラさせられることがたくさんあり
ます。よって、イライラすることを表す単語をいくつか覚えておくと便利です:

annoy:<いらいらさせる、悩ませる、困らせる>
irritate:<いら立たせる、じらす、怒らせる>
bother:<困らせる、邪魔する>
vex:<腹立たせる、苛つかせる>
irk:<うんざりさせる>

────────────────────◆ クライム通信・イベント ◆─
[5]無料Webセミナー開催
 2/18(火)開催『仮想化環境のバックアップ、BCP対策と運用管理セミナー』
 2/19(水)開催『データベースレプリケーション有効活用セミナー』
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クライムでは、無料Webセミナーを定期的に開催しております。
お客様のPCから直接Web経由でセミナーをご視聴いただけます。
Ustreamのライブ配信サービスを利用するため、お申込みは不要です。

2014年2月は下記のWebセミナーを実施いたします。

2/18(火)開催『仮想化環境のバックアップ、BCP対策と運用管理セミナー』
https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2014/0218/?cmm

2/19(水)開催『データベースレプリケーション有効活用セミナー』
https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2014/0219/?cmm

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[6]Veeam Free専用コミュニティフォーラムサイト
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VMware、Hyper-V対応 バックアップ・レプリケーションソフトの無償版
「Veeam Backup Free」と、仮想環境の監視&レポーティングソフトの無償版
「Veeam ONE Free」をお使いの方向けコミュニティフォーラムサイトをご利用
いただけます。情報交換やご質問等にご利用ください。
→ http://www.climbmail.net/forums/veeamfree/?cmm

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[7]今月の新着技術ブログ             2014/1/1~2014/1/31
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重複排除、圧縮機能を持つストレージをバックアップ先として利用する場合の
推奨設定
【Veeam Backup & Replication v7.0】
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-9933?cmm

VMware vCenterの機能不足点とそれを補うvSphere管理ツールの利用価値
【VMware】
→ //www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-5931?cmm

Amazon Web Service(EC2/RDS)へオンプレミス(自社)データべースをリアルタイムにレプリケーション[DBMoto]
【DBMoto】
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1089?cmm

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[8]クライム・技術ブログ閲覧ランキング      2014/1/1~2014/1/31
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【第1位】
RDM(Raw Device Mappings)と Veeam Backup & Replication
【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-3922?cmm

【第2位】
VMwareのスナップショット作成・削除処理の仕組み
→ //www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-5612?cmm

【第3位】
スキーマ(ユーザ)作成時に「ORA-65096」~Oracle 12cのアーキテクチャは
ここが違う~
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1272?cmm

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