前回のブログに引き続き、VeeamON 2025のWelcome Keynoteで発表された最新情報を本ブログでも紹介します!
目次
Veeam Backup & Replication Web Console
v13より、Veeam Backup & ReplicationをWebブラウザ上で操作できるWebコンソールが新たに提供されます。これにより、専用のVeeamコンソールを使用せずとも、任意のブラウザから直接ログインして管理が可能となります。「Overview」画面では、プラットフォームの健全性、ワークロードの保護状況、直近24時間以内のセッション数や成功率などをグラフで視覚的に確認できます。

また、Veeam Enterprise Managerとは異なり、このWebコンソールでは、リポジトリやプロキシなどのバックアップインフラストラクチャの追加や、ジョブの作成・管理など、Veeamコンソールと同等の操作が可能です。

VeeamコンソールのUI刷新
Webコンソールの導入に伴い、VeeamコンソールのUIも一部リニューアルされます。ウィザードのデザインが一新され、カラーバリエーションとして新たにダークモードが追加されます。このダークモードは、Webコンソールでも利用可能です。

また、ログイン画面も改良され、v13では既存のユーザを指定してログインできるようになります。


VeeamサーバのHA構成
複数の拠点にVeeamサーバーが存在する環境において、v13では高可用性(HA)構成を構築することが可能になります。これにより、プライマリVeeamサーバが障害等でダウンした場合、セカンダリVeeamサーバにフェイルオーバすることが可能となります。

柔軟なユーザロールの設定
v13では、ユーザーロールをより細かく設定することができます。
主な設定は以下の通りです。
・SAML認証の有効化
シングルサインオン(SSO)を利用した認証が可能になります。

・データソース/リポジトリスコープの設定
特定のリソースプール内のマシンに対してのみバックアップ操作を許可するなど、細かな操作制御が可能になります。


・リストア可能なターゲットの制限
元の場所へのリストアのみを許可するなど、リストア操作に対する制限を設定できます。

Veeam Data Cloud VaultからAzureへのインスタントリカバリ
v13からVeeam Data Cloud Vaultに保存された、あらゆるワークロードのバックアップファイルから、Azure VMとしてインスタントリカバリできるようになります。リストアされたAzure VMのプロビジョニングとOS起動にかかる時間を含めて、5分以内という非常に短い時間でリストアします。

まとめ
前回のブログで紹介しきれなかった、v13の最新情報を紹介しました。
最終日のセッションで発表される情報につきましては、次回以降のブログで紹介させていただきます。
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