4月21~23日にアメリカ、サンディエゴで開催されているVeeamON 2025にて、Veeamの最新情報が発表されています。
クライム社員も現地で参加しておりますので、発表された情報をいくつかブログで紹介します!

本ブログでは、Welcome Keynoteで発表された情報を紹介します。
セッションの前半では、データ体系の歴史や昨今のランサムウェア攻撃のトレンド、さらにはCoveware CEOのBill Siegelより、AI台頭に対するデータ保護について語られました。
後半では、v13の新機能がいくつか発表されましたので、それらにフォーカスを当てて紹介します。
目次
ソフトウェアアプライアンス
Veeamをアプライアンスとして展開することができるようになります。
アプライアンスOSであるJest Enough OS (JeOS)は、ISOやOVAで提供され、仮想/物理/クラウドへと簡単に展開することができます。Web UIの管理ツールを使用しての管理が可能です。

<管理コンソール画面>

アプライアンスは、セキュリティ面も確保した構成となっており、Veeamによって中央管理されパッチの適用などを適宜実行するようスケジュールすることも可能です。

<アプライアンスの自動アップグレード設定>

アプライアンスは、ゼロトラストをもとに構成されており、ルート権限はバックアップサーバ管理者であっても使用できず、また、多要素認証やSSOアクセスにも対応しています。

設定変更などは、セキュリティ管理者の許可が求められます。

AI統合
セッション中に紹介されたAIロードマップでは、データ保護や管理者の負荷軽減など、各方面でのAIを活用していくことが強調されていました。

マルウェア・ランサムウェア検知、分析に基づいたスコアリングへの活用

データ分類、ポリシーやリストア、バックアップへの活用

LLMベースのアシスタント、製品アシスタント、動的レポートやポリシーカスタムへの活用

自動でのデータ検索及び保護、データロスの改善、ハンズオフでのセキュリティワークフローの実行、DR・リストアテストのカスタマイズを可能なVeeam Guardianについても紹介されていました。

Veeam Data Cloud Entra ID / Veeam Data Cloud Salesforce
SaaS型バックアップソリューション「Veeam Data Cloud」の保護対象として、「Microsoft Entra ID」と「Salesforce」が新たに追加されました。


Universal CDP
CDP(Continuous Data Protection)機能の拡張により、あらゆる物理/仮想/クラウドのWindows/Linuxマシンを、VMware vSphere環境へと秒単位で保護することが可能となります。

パフォーマンス改善
Veeam 13では、パフォーマンスの改善も含まれており、バックアップパフォーマンスは最大で50%の向上が見込めるようです。

ほかにもWelcome KeynoteではVeeam 13で実装予定の多くの新機能が紹介されておりました。
つづきは、速報レポート②でご紹介します!
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