Ver9新機能予告「Veeam Explorer for Oracle」トランザクションレベルの復旧を実現


Veeam Backup & Replication Ver8では現在Veeam Explorer for “アプリケーション”シリーズでMicrosoft Active Directory、Exchange、SharePoint、SQL Serverの各種アイテムリストアに対応しています。このVeeam ExplorerにVer9からはOracleが追加予定です。さらに既存のVeeam Explorerも多くの改善が実施される予定になっています。

まずVeeam Explorer for Oracleについてですが、以下の機能に対応する予定です。

  • トランザクションレベルでの復旧
  • トランザクションログのバックアップとリプレイ

例えば、誰かが誤ってデータベースのテーブルのレコードを削除してしまった場合にVM全体を昨日のバックアップからリストアすることは最適な方法とはいえません(特に複数のアプリケーションが異なるデータベース間でそのデータベースサーバを使用している場合)。この復旧オプションによりデータ損失をベストな方法で回避できるようになります。

また、このVeeam Explorer for Oracleは他のシリーズとは大きく異なっており、Windows/Linux OS仮想マシン上で稼働するOracle両方をサポート、Oracle自動ストレージ管理(ASM)と完全な互換性があります。

トランザクションログのバックアップとリプレイ機能のメカニズムは基本的にMicrosoft SQL Serverの場合と同様であり、Oracleサーバ上のトランザクションログをVeeamのバックアップリポジトリに移動するためのサブのジョブが実施されログはバックアップされます。これにより、追加のリカバリオプションが利用できます。
Oracle
イメージベースのバックアップとトランザクションログのバックアップを使用(ログのリプレイ)し、分単位で指定した時間や指定したトランザクションへのリストアに指定できます。

さらにVeeam Explorer for OracleだけではなくVer9では既存のVeeam Explorerシリーズも機能強化、改善されます。
Veeam Explorer for Active Directory: v9でActive Directoryのアイテムリストアは新しい単位でのリストアが追加されます。グループポリシーオブジェクト(GPO)を、Active Directory統合レコードDNSレコードと同様にリストア可能になります。この機能により、誤って削除または変更されたオブジェクトのリストア時の本当の問題を解決できます。また、構成パーティションのオブジェクトをリストアする機能もあります。
Veeam Explorer for Exchange: Ver9ではe-Discoveryタスクに便利な2つの機能が追加されます。最初の機能はエクスポートされたもののレポート機能です。Veeam Explorer for Exchangeによりどのような検索条件を使用し、何をエクスポートしたかをレポートとして出力できます。このレポートは管理者にエクスポートされたPSTファイルを含んで送信することができます。次の機能は検索クエリによりエクスポートされるサイズの推定機能です。多数のメールボックスは一部のユーザにとってはファイルシステムのようなものなので、それがエクスポートされるならばクエリの結果がどのようになるかは知っておきたいはずです。
Veeam Explorer for SharePoint: Ver9ではフルサイト、サイトコレクション、アイテム権限のリストアをサポートします。さらにVeeam Explorer for ExchangeはSQL Serverのリモートステージングをサポートします。これによりVeeam Explorer for SharePointのタスクでVeeam Backup & Replicationのローカルデータベース上にSharePointデータベースのマウントする必要がなくなります。これはSharePointのデータベースがVeeam Backup & ReplicationでデフォルトでインストールされるSQL Server Expressのサポートする最大サイズより大きいような場合に有用です。
Veeam Explorer for SQL Server: Ver9よりテーブルレベルの復旧が可能になります。これによりデータベース内の特定のテーブルに対してVeeam Explorer for SQL Serverからリストアを行いことが可能です。さらに、SQL Serverのリモートステージングもサポートします。

このようにVeeam Explorerはより便利に、より柔軟に利用できるようになります。

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