VeeamON 2022 セッション情報速報②


毎年恒例で開催されているVeeamON、今年はラスベガスとバーチャルでの開催となり、日本時間だと5月17~19日に実施されています。ここではいち早くセッションの情報を展開していきます。

Kasten K10 Uncut – All Demo, No Slides

Kastenに関する紹介です。KastenはKubernetes環境のアプリケーションを中心としたデータ保護を提供しているソリューションであり、既存のVeeamソリューションのみでは対応が難しいKubernete上のステートフルなアプリケーションを簡単に保護、復旧が可能です。

このセッションはノーカットのデモのみで構成されており、GCP環境上で以下のような一連の構成を紹介していました。

  • K8sクラスタのデプロイ
  • Kasten K10インストールのための事前準備
  • Kasten K10のインストール
  • 初期構成とバックアップ/リストア
  • K10自体のマルチクラスタ構成
  • クラスタ間でのアプリケーション移行
  • Kasten K10を含むKubernetesクラスタDRの構成
クラスタ自体の作成
事前構成
バックアップポリシーの作成
マルチクラスタ構成

セッションの時間が約45分ですので、デモ環境とは言っても、この時間内で一通り構成し、簡単にデータ保護を実現できてしまうのは驚きです。

このセッション程ではありませんが、デモ含め過去に弊社でもセミナーを実施していますので、ぜひそちらもご視聴ください。

https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2020/0514/

Protecting K8s on vSphere with Kasten K10 with Veeam® Backup & Replication™ Integrations

こちらも同様にKasten K10のセッションですが、Veeam Backup & Replicationと連携に特化した紹介です。Kasten K10 v4.5とVeeam Backup & Replication v11aで実装されている連携はvSphereクラスタ上でvSphere CSI プロバイダーでプロビジョニングされた永続ボリュームのデータをVeeamリポジトリに保存するというものです。クラスタやアプリケーションのメタデータはロケーションプロファイルとして構成したオブジェクトストレージやNFSストレージ保存され、復旧時には両方のデータを使用してリストアを行います。

セッションではデモも行われており、VeeamリポジトリをK10でバックアップ先として指定すると、Veeam Backup & Replicationのコンソール上でバックアップが確認できる様子が紹介されていました。

Veeamリポジトリの登録
ポリシーでの指定
バックアップの確認

さらに、Veeam Backup & Replication v12で予定されている機能追加も紹介されており、v12ではVeeam Backup & Replication上でKasten K10自体を登録し、Kasten K10上で構成されたポリシーの実行履歴なども参照できるようになる予定とのことです。

K10の登録
ポリシー実行履歴の表示

Transform Your DR Experience with Veeam Disaster Recovery Orchestrator

災害やランサムウェアから復旧を行うための、ドキュメントの作成や更新、スクリプトを組み合わせたテストや復旧、それによるRPO/RTOの実現を簡単にするVeeam Disaster Recovery Orchestrator v6の紹介セッションです。

復旧プランのドキュメントの作成
テストの実行
テスト結果に基づくRPO/RTO

主に上記のようなデモでその機能や利用方法などが紹介されていましたが、v6での追加機能である以下も簡単に紹介されていました。

  • クラウドDR:AWSやAzure、GCPといったクラウドへのリストア機能との連携
  • クリーンDR:セキュアリストアという事前ウィルスチェック機能との連携
  • エージェントDR:Veeam Agentによる物理マシン等のバックアップからのリストア連携

Learn from 1,000 Cyber-Attacks: 5 Key Considerations in aligning Backup with Ransomware-Preparedness

ランサムウェアへの対策と対応について、世界9カ国、1,000の組織を対象にした最大級の独立リサーチ結果をいち早くお届けする、セッションです。以下のような観点でランサムウェアの発生前に組織がどのように準備したか、サイバー攻撃自体の広がりと方法論、バックアップが修復戦略の中でどのように位置づけられるか、SecOps、CISO、バックアップ/IT間の組織の連携、さらにインシデントレスポンスチーム(IRT)が危機をどう切り抜けたかのかを紹介していました。

  • 組織のアライメントを評価し確認 Assess and Assure Alignments Across the org
  • 周知を徹底 Perpetually Prepare for Pervasiveness
  • コストの問題 Money Matters (Maybe)
  • 復旧による修復を想定 Reimagine Remediation via Restoration
  • 不変性を即座に実装 Immediately Implement Immutability
  • 運用を最適化するオーケストレーション Orchestrate for Operational Optimization
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