N2WS Backup & Recovery Ver4.2での新規機能


N2WS Backup & Recovery Ver4.2がリリースされ、その数々の新機能を紹介します。

AWS CLOUD

バックアップとリカバリーに関する新機能

Amazon FSx for OpenZFSの新サポート

AWSは、2021年にAmazon FSx for OpenZFSを発表しました。これは、完全に管理されたファイルシステムでの実行、拡張、コスト削減のニーズに対応するオープンソースのファイルシステムで、オンプレミスのZFSやその他のLinuxベースのファイルサーバを置き換えるものです。

N2WS Backup & Recoveryは、Ver4.2でAmazon FSx for OpenZFSをサポートするようになりました。これにより、NetApp ONTAP用、Windows用、Lustre用のAmazon FSxを含む、すべてのバージョンのAmazon FSxをバックアップおよびリカバリできるようになりました。

以下の図は、N2WS Backup & Recoveryの全バージョンのAmazon FSxに対するクロスリージョンおよびクロスアカウントのディザスタリカバリ機能の最新チャートです。

a table showing the different types of Amazon FSx that you can protect with N2WS Backup & Recovery

Amazon RedShiftのための新規ディザスタリカバリ

Amazon RedshiftはSQLを使用して、データウェアハウス全体の構造化データおよびセミ構造化データを分析します。そして、N2WSを使用することで、Amazon RedShiftのクロスリージョンディザスタリカバリを実行できるようになりました。

AWSリージョン間でAmazon RedShiftのネイティブバックアップをコピーしたり、RedShiftのバックアップを他のAWSリージョンにリハイドレート(元に戻す)したりできます。また、この機能を使用して、他のAWSリージョンにディザスタリカバリ操作を実行するだけで、RedShiftデータベースを他のAWSリージョンに移行することもできます。これにより、リージョンでの停止や、偶発的または悪意のあるデータ損失から確実に保護されます。

Amazon DocumentDBの新規サポート

Amazon DocumentDBは、柔軟なスキーマと広範なクエリ機能の両方を提供するドキュメント指向データベース(noSQL)です。N2WSでは、Amazon DocumentDB(MongoDBとの互換性あり)をサポートを開始しました。

N2WS V4.2では、Amazon DocumentDBクラスタがバックアップ対象のリストに追加されました。これは、クラウドネイティブのバックアップで、Amazon DocumentDBデータベースを保護し、リカバリを調整・組織化できることを意味します。

セキュリティの新機能

VPCキャプチャ&クローン機能の強化

N2WSは、VPCキャプチャ&クローン機能により、Amazon VPC構成の保護をサポートします。ほとんどのネットワーク管理者は、バックアップを管理するだけでは不十分であることを知っています。VPC Capture & Cloneは、データのネットワーク、セキュリティグループ、ゲートウェイをキャプチャし、データを常に本番状態にリストアできるようにします。

Ver4.2では、VPCキャプチャ&クローン機能が大幅に強化されました。現在、N2WSのVPC機能は、IPv6(IPv4だけでなく)のサポート、クロスアカウント参照、大規模で複雑な環境のためのスケーラビリティの大幅な改善を含んでいます。

モニタリングの新機能

使用量レポートの強化

N2WSを採用する大きなメリットの1つは、ボリューム使用量が事前に定義されたしきい値を超えた場合にアラートを有効にする機能です。ボリューム使用量レポートはダッシュボードの一部となり、AWS環境を最適化する上で不可欠な要素となります。Ver4.2の新機能では、ボリュームの使用量計算のより正確なレポートと、ボリュームの使用量が事前に定義されたしきい値を超えた場合に通知するアラートです。

リカバリのカスタムタグ(新規)

N2WSは、バックアップとリカバリの操作をできるだけ自動化するように努力を重ねています。リソース復旧時にカスタムタグを追加できるようになり、手動でタグを適用する必要がなくなりました。

ほとんどの場合、ユーザは複数のリソースをバックアップし、各リソースの復旧シナリオを作成したいと考えます。Ver4.2では、リソースのリカバリ時にカスタムタグスキーマを展開できます。これにより、リカバリされたリソースは、作成された瞬間からタグが適用されていることが保証されます。

データ・ライフサイクル管理の新機能

S3へのコピーにおける機能強化

新バージョンのリリースでは、パフォーマンスと効率を継続的に最適化するために、よく言われる「舞台裏」でいくつかの機能強化を行うことがよくあります。

今、Ver4.2では、インスタンスにロールを割り当て、効率を向上させる「舞台裏」の機能の1つを追加しました。インスタンス・ロールを持つことの利点は、S3バケットにアクセスするためのポリシーが割り当てられたときに、ワーカ・インスタンスが認証される必要がなくなることです。

AZURE CLOUD

バックアップとリカバリの新機能

新規Azureでのファイルとフォルダレベルのリカバリ

手作業によるファイルレベルのリカバリは、特に、ほとんどの場合、ユーザーが特定のファイルやフォルダに早急にアクセスしたい(そして、おそらくその正確なタイトルも覚えていない)ことを考えると、負担の大きいプロセスです。これは、1つのファイルを復元するために複数のボリュームを検索する必要があるため、データバックアップ管理にとって非常に面倒です。

N2WSは長い間、AWS向けに複数世代のファイルとフォルダのリカバリを提供してきました。そしてVer4.2では、Azure上のワークロードを持つユーザのために、ファイルレベルのリカバリをサポートするようになりました。これにより、複数世代のAzure Diskスナップショットを探索し、誤って削除または破損した可能性のある個々のファイルやフォルダを復元できるようになりました。

ワーカを使用した新しいAzureエージェントレスSQLバックアップ

Ver4.2のリリースにより、ユーザーは、SQLデータベースとそのアタッチされたリソースのエージェントレスバックアップとリカバリを実行するAzureポリシーを作成できます。これは、必要なときに迅速かつ容易にリカバリできるAzureネイティブのスナップショットを使用して、本番データベースが定期的にバックアップされることを保証できることを意味します。ワーカ・インスタンスを使用してAzure上のSQLサーバーをバックアップするこの新しい機能により、パフォーマンス、コスト削減、スケーラビリティが大幅に向上しました。

Azure用の新しいリカバリシナリオ

N2WSのリカバリシナリオを使用すると、数回クリックするだけで、ワークロードを特定の時点にリカバリできます。これにより、ミッションクリティカルなアプリケーションやコンポーネントを問題なくリカバリできます。

また、N2WS Ver4.2では、Azureのディスク、VM、SQLサーバでのリカバリシナリオが追加されました。これは、Azure用のリカバリシナリオ・ビューを簡単にフィルタリングし、保護されたAzureリソースに対して異なるリカバリシーケンスを定義し、N2WS Dry Run(試運転)機能でリカバリ・シーケンスをテストできることを意味します。

リカバリ・ドリルを定期的に自動実行し、チームリーダーやコンプライアンス担当者に自動レポートを送信することで、規制要件に沿った状態を維持することができます。

データライフサイクル管理の新機能

イミュータビリティを含む、AWSからAzureリポジトリへの新規データライフサイクル管理

N2WS Ver4.2では、AWSインスタンスとボリュームからAzureのストレージアカウントにスナップショットをアーカイブすることができます。

これは単純にAzure内にストレージアカウント(AWSのS3バケットに相当)を作成し、バックアップをイミュータブルにするかどうかを選択するだけです。

これにより、クロスクラウド・アーカイビングの自動化が非常にシンプルでユーザ・フレンドリーになるだけでなく、特定のデータを別のクラウドに保存する必要がある現在および今後のコンプライアンス要件の多くも満たすことができきます(コスト削減のボーナス付きで)。

一般

多要素認証を新たにサポート

多要素認証(MFA)が追加されました。多要素認証を使用すると、アカウントにセキュリティと保護の追加のレイヤーを追加することができます。電子メールに送信される一時的なコード、または認証アプリを使用して一時的なトークンを生成してログインします。

注:管理者は、特定のユーザまたはすべてのユーザのパスワードをリセットしたり、MFAを完全に無効にすることができます。

新規 ディザスターリカバリーのための別保存

N2WSは、オリジナルコピーの数とは異なる世代のディザスタリカバリコピーを保持する機能を持つようになりました。なぜこれが重要なののかその理由は:

東京リージョンがダウンし、大阪リージョンで復旧する必要がある場合。30日前のバックアップでリストアしたいでしょうか? いいえ、最新のバックアップが必要です。しかし、すべてのスナップショットのコピーを大阪リージョンに保存することで、ストレージコストを2倍にはしたくありません。そのため、新しいデータライフサイクル機能を追加しました。

ユーザは本番環境に保存するスナップショットの数と、別リージョンに保存するDRスナップショットの数を選択できるようになりました。

ここでの利点は、ストレージ・コストを2倍にすることなく、ディザスタリカバリ・バックアップを実行できることです。これは非常に大きなことです。さらに、まったく別のクラウド・プロバイダーにデータをアーカイブしたい場合も、それが可能です。これはまさに究極の効率的で効果的なディザスターリカバリー(DR)です。

拡張オペレーティング・システム・オプション

N2WSは、バックアップとリカバリのオペレーションを指導管理する仮想アプライアンスとして、お客様のAWSアカウントにデプロイされます。Ver4.2のインスタンスは、最先端のUbuntuオペレーティングシステムであるUbuntu 22上にデプロイされます。さらに、この最新リリースでは、既存のN2WSユーザーは、AWS License Managerを使用して、基盤となるUbuntuインスタンスをUbuntu Proにアップグレードすることができます。

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