Climb Cloud Backup & SecurityでVMwareから別ハイパーバイザへの移行


クラウドバックアップとセキュリティを一体化したソリューション 「Climb Cloud Backup & Security(CCB&S)」 には、さまざまな活用方法があります。その一つが、VMwareから別ハイパーバイザへの移行 です。近年のVMwareライセンス形態の変更を背景に、他のハイパーバイザへの移行を検討する企業は増えています。Climb Cloud Backup & Securityでは、バックアップとリストア機能を活用することで、Hyper-V、Nutanix AHV、Proxmox、RHV/oVirt、Virtuozzo Hybrid Infrastructure、Scale Computing HyperCore など、多様なハイパーバイザへ柔軟に移行することが可能です。SaaS型のソリューションであるため、管理サーバや保存先サーバを用意することなく、バックアップからリストアまで一貫して実行できるのが大きな特徴です。
本ブログでは、実際の移行手順をご紹介します。

移行の大まかな流れとしては以下の通りです。

【事前準備】

1.CCB&SにVMwareと移行先のハイパーバイザを登録(本ブログではHyper-V)
2.移行元VMware仮想マシンをバックアップ

    【移行実施】

    3.移行元をシャットダウン、最終差分バックアップを実施
    4.取得したバックアップデータからHyper-V環境にリストア

    今回は移行対象として Windows Server 2016 を使用し、Hyper-Vへの移行手順を紹介します。他のハイパーバイザでも、基本的には同じ手順で移行可能です。

    【事前準備】

    1.CCB&SにVMwareと移行先のハイパーバイザを登録

    CCB&SにVMware環境とHyper-V環境を登録します。コンソールからアプライアンスやインストーラをダウンロードし、各環境にデプロイやインストールを行います。

    ・VMwareの登録

    VMware環境を登録します。コンソールのデバイスを選択し、右上の「追加」をクリックします。「仮想ホスト>Broadcom(VMware)ESXi」を選択するとWindowsでのインストールエージェント、もしくは仮想アプライアンス(OVF)がダウンロードできます。ダウンロードしたエージェントのインストール、またはOVFをデプロイすることで、CCB&SにVMwareを登録されます。

    ・Hyper-Vの登録

    同様に仮想ホスト>Microsoft Hyper-Vを選択するとエージェントがダウンロードされます。Hyper-Vホスト上でインストールすることで、CCB&SにHyper-Vが登録されます。

    2.移行元VMware仮想マシンをバックアップ

    移行元・移行先環境が登録できたら、移行元VMのバックアップを実施します。CCB&Sでは、バックアップポリシーを作成し対象VMに割り当てることで、定期バックアップや手動バックアップが可能です。事前に定期バックアップを設定しておくと、移行実施時の最終差分バックアップを短時間で取得できます。

    今回はデスクトップに Test.txt ファイルがあるWindows Server 2016を移行対象としました。

    【移行実施】

    3.移行元マシンをシャットダウン、最終差分バックアップを実施

    移行実施前にデータ整合性を保つため、VMware上の移行元VMをシャットダウンし、最終差分バックアップを取得します。これによりシャットダウンしたデータの状態としてHyper-V環境にリストアされます。シャットダウン後、デバイス > VMwareから対象のマシンを選択し、保護からバックアップポリシーを開き、「今すぐ実行」から手動でのバックアップが可能です。

    4.取得したバックアップデータからHyper-V環境にリストア

    最終差分バックアップが完了した後、デバイス > VMwareから移行対象マシンを選択し、復元を選択します。復元 > マシン全体を選択するとリストア先の設定が行えます。この時、ターゲットマシンの選択から、Hyper-Vを指定します。本ブログではHyper-Vを指定しますが、それ以外のハイパーバイザを指定することもできます。

    リストア完了後、Hyper-V上にVMとして存在し、問題なくOSが起動され、デスクトップ上に「Test.txt」が存在することも確認できました。

    このようにClimb Cloud Backp & Securityではバックアップやリストア機能を活用することで、VMwareからHyper-V等の異なるハイパーバイザへ簡単に移行することができます。移行後のバックアップも継続して可能なため、移行とバックアップも検討されている方には最適な方法となっております。

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