Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その1 [Veeam ONEについて]


弊社では、仮想環境に特化したバックアップおよびレプリケーションツールであるVeeam Backup & Replicationを販売・サポートしておりますが、同じ開発元の製品であるVeeam ONEというソフトも取り扱っております。本記事ではそのVeeam ONEを紹介いたします。

Veeam ONEは仮想マシンの健康状態や、発生した事象の観測、調査などを行い、そのデータをレポートとして発行することができる、仮想環境に特化したモニタリングおよびレポートツールです。

Veeam ONEを利用すれば、vCenter Serverのモニタリングよりもわかりやすく設定しやすい仮想環境の監視が可能になります。
そんなVeeam ONEの特徴の1つが、わかりやすいインターフェースです。

百聞は一見にしかず、ということでソフトの画面を見てもらうほうがわかりやすいです。
それでは起動直後のVeeam ONEのスクリーンショットを見ていただきましょう。

画面上部にはホストなどの各部の稼働状況を表したグラフ、下の表では発生した警告の一覧、それとオブジェクトごとの警告数を示しています。

また、左側にはInfrastructure Viewというペインがあります。
これを見てお気づきの方もいるかと思いますが、vCenter→データセンター→ESXi→リソースプール→仮想マシンといったように、vSphere Clientから見たときと同じように、仮想環境を階層構造で表示することが可能になっています。
実際に皆様が仮想マシンを管理・整理するのと同じように、階層構造で表示いたしますので、管理がスムーズに行えます。

Veeam ONEにはESXiホスト単位でもvCenter Server単位でも、そしてバージョン7からはvCloud Director単位でも登録が可能です。

このVeeam ONEへのvCenter Serverの登録ですが、Windows Server上に展開されたvCenter Serverはもちろん、VMwareからアプライアンス形式で提供されているvCenter Server Appliance、通称vCSAでも登録が可能です。

そして、Veeam ONEはVMwareだけでなく、Hyper-V環境にも対応しています。
Hyper-V環境においてもSCVMMサーバ単位、フェイルオーバークラスタ単位での登録も可能です。

2つの仮想環境に対応し、同じInfrastructure Viewペインに双方の仮想環境を階層別に整理して表示することにより、両方の仮想環境をお持ちのお客様にも管理がしやすくなっております。

これらVMwareおよびHyper-Vの仮想環境のデータはハイパーバイザーのAPIから直接取得いたしますので、各仮想マシンにエージェントを導入したり、ハイパーバイザーごとに専用の仮想マシンを設置する必要はありません。

監視対象はこれだけではありません。Veeam ONEの姉妹製品で、VMware・Hyper-V2つの仮想環境に特化したバックアップ&レプリケーションツールであるVeeam Backup & Replicationの監視も可能です。

これによりバックアップ保存先のストレージの残り容量、プロキシが処理したジョブの数などの把握が可能です。

さらに、初期状態で主要なアラートについてはすでにインストール段階で多数用意されており、Veeam ONEインストール後すぐに利用していただくことが可能です。

肝心のVeeam ONEのインストール要件ですが、メモリが4GBある、64bitのWindows機であれば、物理仮想問わずインストールが可能です。
このように、仮想環境上にも展開できるため、物理的なスペースも節約可能です。

今回はVeeam ONEの簡単な概要を説明いたしました。次回以降は実際のインストールについてご紹介いたします。
Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その2 [Veeam ONEのインストール]

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