Veeam Backup & Replicationを使用して、Amazon S3をはじめとするオブジェクトストレージへ、バックアップやバックアップコピーを行っている際に、以下のようなアラートメールが届くことがあります。
タイトル: [Warning] Background checkpoint removal. Backup server: <Veeamサーバ名>
メール内警告文: Failed to remove checkpoints from the backup repository <リポジトリ名>

概要
この警告は、バックアップデータが保存されているオブジェクトストレージ上の古いチェックポイント(リストアポイント)の削除処理が失敗した際に出力する警告となっております。
チェックポイントの削除処理は、Veeam 12.2より前のバージョンでは、バックアップジョブの一環として実行されていましたが、Veeam 12.2以降では独立したタスクとして、バックグラウンドで継続して実行されるようになりました。
これは、チェックポイントの削除処理をバックアップジョブのプロセスから分離することで、オブジェクトストレージ側への負荷軽減を目的として行われたアップデートとなります。
そのため、当該アラートが発生している場合であっても、バックアップジョブ自体が「Success」で完了しているのであれば、バックアップデータ自体は正常に取得できております。
デフォルトで、チェックポイントの削除処理は午前3:00に起動して、24時間バックグラウンドで継続して動作し続けます。そして、基本的にはバックアップジョブが実行された際にトリガーされ、チェックポイントの削除処理が実行されます。
原因と対応
原因と対応については、以下の記事で案内しています。
“Background checkpoint removal …” アラートメールが届いた場合の対応について
本記事に関してご不明点などございましたら、クライムまでお気軽にお問い合わせください。
関連トピックス
- Endless Replication【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- メッセージ「Removing snapshot」について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- 増分チェンジファイル(vrbファイル)退避【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- 作成した不要なJob、仮想マシンの削除手順【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- [Zerto]アプリケーション整合性のあるチェックポイント作成、PowerShell、REST APIコマンド紹介
- Replication Job を実行して作成した仮想マシンの構成ファイルの削除方法
- Bcakup Jobを実行して作成した仮想マシンのバックアップデータの削除方法【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Veeamレプリケーションジョブ実施時の警告[VM disk size changed since last sync, deleting all restore points]について
- クイックバックアップ – バックアップ対象VMの一部のみを増分/差分バックアップ【Veeam Backup & Replication】
- Job終了時のスナップショット関連のメッセージについて【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
