今年のシリコンバレーの冬は雨が少ない。
10年くらい前にも同様の冬があり、春から夏にかけて水不足、電力不足となり計画停電が実施されたことを思い出す。
そんなシリコンバレーでガートナー社(Gartner)の半導体の購入企業ランキングが発表された。
3位HP, 2位SamSung, そして1位はApple。
同社の2011年度、半導体購入金額は$17,257 Millionで昨年比35%増。
ランキングTOP10の中でも最大の伸び率で1位を獲得した。
昨年度のランキングトップのHPが3位に転落し、3位のAppleが1位に入れ替わった形。
まさにPCからスマホを含む携帯機器への市場の逆転現象を反映しているかのようだ。
それにしても、半導体が使われたであろう、主力商品のiPhone, iPadの出荷台数の伸びは著しい。スマホマーケットではiPhone VS アンドロイドという図式でいつも対比されるが複数のメーカーが参入してハードを作成しているアンドロイドOS陣営と違い、AppleはiPhoneの一機種のみでマーケットシェアの2番手を維持していると考えれば、いかにこのハードウエアが世間に出荷されているのかがわかる。
最新機種のiPhone4Sでは日本の半導体各社のメモリ、液晶ディスプレイ、CMOSセンサー、Wifiモジュールなどが使われ、全体の構成部品の中でも日本製の比率は高い。
2位のポジションを保ったSamSungもスマホマーケットやタブレットでは、Galaxy端末などが
マーケットに受け入れられて出荷台数の増加を生み出した。
同じスマホマーケットに参入しているにもかかわらず、製品にヒットがなかったNokia ( 前年度比-20%), LG (同比 -1.4%)はそれぞれランキングで4位から5位、8位から9位とポジションを落とした。