『Driverless』 シリコンバレーIT現地情報 2011.7号

Googleがここ近年に力をいれているプロジェクトのひとつに車の自動運転があるが、現地時間6月24日にNevada州で無人の車を公共の道路に走らせることを許可する州法が成立した。 この法案、Assembly Bill 511(以下AB511)は36対6の多数で州会議にて可決されたという。

英語ではDriverless carと言われる無人車だが、AB511の無人車は以下のように定義されている。 

“artificial intelligence, sensors and global positioning system coordinates to drive itself without the active intervention of a human operator.”

人口知能、各種センサー、GPSを組み合わせて人間の操作などの仲介なく、自身で運転するもの(自律型無人自動車)。 

Googleは昨年10月に本社のあるMountainViewから、南カリフォルニアのサンタモニカまで無人自動車を走らせる実験が成功したこと発表したが、(この際には訓練されたオペレータが常時助手席におり、緊急時にはいつでも運転を交代、また危険回避ができる体制をととのえ、事前に警察をはじめ、各機関に事前の許可をもらってのこと)その後も走行実験をつづけ、現在までにトータルで14万マイルの無人車走行実験を行ったという。 

振り返ればDARPA(Defence Advanced Research Projects Agency) の最初の無人車コンテストGrand Challenge2004(California, Nevada, Arizona)にまたがるMojave砂漠に作られたコースを無人車が完走したら賞金が$1Millionという大会に大学、官民いろいろな数々のチームがチャレンジしたが、用意された150マイルのコースの完走車はゼロで、一位はカーネギメロン大チームのわずか7.36マイルであったが、完走していなかったために、賞金は持ち越された経緯があった)から6年後の昨年に無人車が一般道の走行実験に成功し、今年には法案がNevada州で成立し、開発にも法律整備も急加速中だ。

Googleでプロジェクトをリードしているのは、スタンフォード大のロボット工学教授の Sebastian Thrun氏。同氏によると、『ほとんどの交通事故は人間のエラーでおきており、車や機械のトラブルが原因となるケースは極めてまれである』という。 人口知能を使って車を自動運転化できるようになれば、事故は減少するというわけだ。 氏はもうひとつ大きなメリットがあるという。  自動制御の車が人間より精度の高い技術で運転を行えば、車幅や前後の車間を詰めることにより、高速道路のキャパシティを2倍から3倍にあげることができるという。 EUでも車の路上のキャパシティをあげるためのユニークな取り組み”Car Platoons”がある。 こちらは高速道路を走る車を電気的につないで電車のように、運転制御は先頭車が行うことにより
車の車間をなくし、高速の渋滞を避けようとするプロジェクトだ。 

StreetViewもあっという間に世界中の街角が見えるようになったGoogleの実行能力を持ってすれば
Sebastian Thrun氏がいうように事故がすくなく、多くの無人自動車が高速道路にぎっしりととならび、
効率よく、人々を目的地にとどける日は近いのかもしれない。 ちなみに同氏はGrand Challenge2005ではコース中盤まで独走していたカーネギーメロン大を抜き去って優勝したStanley号を作成したStanford Racing Teamのプロジェクトリーダーであった。

by Hiro M
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nworks Management Pack Ver5.6について

nworks Management Pack for VMwareの最新版Ver5.6には次の新機能が追加されました。

●新規vSphere 4.1メトリクスとイベント

・メモリー・コンプレッション
・ディスク・キュー・レーテンシー
・ネットワーク・パケット・ロス
・スナップショット世代モニター
・新規vSphere 4.1イベント

●スケーラビリティの強化

・高VM密度(例:VDIシステム)を持ったホストをサポートする発見手法の改善
・パフォーマンスを改善させるためのハードウェア・モニターの改善
・ダイナミック環境(例;DRS, VMotion)で発見負荷を削減するためのスマートVMグルーピング
・vCenterイベント・キュー制限:これによりコレクターが30秒間隔で受け取るvCenterイベントの数を指定することができます。
・ファン・センサー・モニター

DBMoto Version 7.1のリリース

異種データベース間のリアルタイム・レプリケーション・ツール「DBMoto」のVersion7.1のリリースを開始しました。

DBMoto version 7.1の主な新機能:

1. Replication Activity Viewer( DBMoto Management Center内)
ミラーリングの進行状況をチャートで視覚的に管理できます。また、ミラーリングのインターバルとの遅延状況やパフォーマンス(スピード)も確認可能です。

2.Open APIs :他のアプリケーションやシステムとのインターフェイスを可能に
外部アプリケーションから使用する API を一新して大幅に強化しました。C#、Visual Basic、Visual C++ から利用できます。さらに API のドキュメントが標準で用意しました。

  

3. IBM Informix用のログ・ベースのトランザクション・レプリケーションをサポート
Infomix のミラーリングで今までのトリガーだけでなく、Informixのログを使用することができるようになりました。これによりInformixが複製元DBのリアルタイム・レプリケーションがさらに高速になりました。

4. OracleからOracle間でのリフレッシュ/ミラーリングでのBLOBとCLOBデータ・タイプのサポート

DBMoto v7.1の評価版は5月17日からクライムのサイトからダウンロードの申し込みが可能です。

VMware vSphere Hypervisor(ESXi無償版)からの脱却

VMware vSphere Hypervisor(旧ESXi無償版)は VMware ESXi を基盤とし、無償で利用することができるハイパーバイザーです。複数の仮想マシン(VM)を1台のサーバ上で実行することができますが、vSphere用の運用・管理ツールのVCenterサーバが使用できなかったっり、サード・パーティのバックアップ・ツールがサポートされていないなど不便なことが多々あります。

(1)VMware vSphere Essentialsについて
VMware社ではVMware vSphere Essentials (Plus)という小規模企業向けに機能をパッケージ化した 2 つのキットを提供しています。vSphere を導入できるサーバは最大 3 台(各2CPUまで)に限定されます。特にVMware vSphere EssentialsはローコストでVCenterサーバも利用できるので充分な環境です。

(2)VMware vSphere Essentialsへの移行
VMware vSphere Hypervisorからスタートし、VMware vSphere Essentialsを購入すれば、再インストール無く、システムを拡張できます。

(3)Veeam Essentialsの導入を検討
VMware vSphere Essentialsに移行した場合、
Veeam Essentials
の導入を検討ください。vSphereサーバ上の仮想マシンのバックアップ/レプリケーション、監視・管理、レポーティング、キャパシティ・プラニングが可能となります。VMware vSphere Essential Plusにアップグレードすることなく、充分にVMware仮想環境を構築運用できます。

QJRN/400 : IBM System i 対応の監査ソリューション

QJRN/400は実務環境でのすべてのクリティカルなイベントを管理したい企業に対して監査とセキュリティ管理の最適な組合せを提供します。

■システム監査
システム監査モジュールはセキュリティ、接続攻撃、システム・コンフィグレーション、ライブラリ、オブジェクトに関する監査要求に対応します。
・精度の高いモニター(リモート・メンテナンス、サービス・プロバイダ)
・重要なスプール・ファイルなどで実施されたアクション監査
・プロファイル、システム・バリュー、ネットワーク属性、重要なオブジェクトでの権限への介入
・セッションへのオープン、許可されていないリソースへアクセス攻撃
・オフィス時間外のアクティビティー・モニター
・監査パラメータでの整合性チェック
・実務への転送管理をモニター

■データベース監査
データベース監査モジュールはシステム上のすべてのデータベース・ファイルへの修正に関する詳細なレポートを提供します。
・フラッグとレポートで:
・権限ファイルへの変更
・与信制限に対する異常な変更
・出し入れがない銀行口座の挙動
・ユーザ・プロファイルへの不適切な変更
・重要なフィールド(銀行口座、クレジット・カード等)への介入
・外部アプリケーション(DFU, SQLなど)からのオペレーション
・外部からのリモートでのアプリケーションへの修正

主な機能:

■ジャーナル管理
すべてのジャーナル(システム、データベース、またはユーザ定義)はQJRN/400
で表示・モニターすることができます。機能には新規ジャーナル作成、すでにあるジャーナルのレジスターが含まれます。各環境は完全にジャーナル化されたデータベースでフィールドを定義したレポジトリーを保有しています。レポジトリーは自動で生成され、カスタマイズには制限はありません

HAプラットフォームとの完全な互換性
QJRN/400はSystem iで開発された主なHAソリューションと互換性があります。

■Quary Manager
Quary Systemsというユニークで新しいコンセプトを導入したQJRN/400はビジネス・インテリジェンスのレベルをジャーナル・プロセスへと高めました。各レシーバのコンテンツは不正動作や重要なデータへの不適切なアクセスの可能性を示す特別で、ユーザ定義されたイベントまたは、シンタックス用にクエリされます。この特定のデータベース、ファイル、フィールド用のこれらのクエリをカスタムかできる能力により、ユーザに分かりやすく、完璧なフォーマットでレシーバ・コンテンツを提供します。

監査プロセスの自動化
Query Managerはユーザにほとんど範囲制限のないデータとイベントの取得機能を提供するだけでなく、高度なカスタマイズ可能レポート・エンジンを搭載しています。シンプルなOS/400メッセージやEメールが自動で作成され、個別のイベントやアラームで始動(トリガー)されます。日々、週ごと、時間ごとのプリント・レポート、PDFファイル、Eメールを適切な部署に配信することができます。

重要情報の選択
QJRN/400は不正行為の可能性がある「Concept Sensitive」イベントを識別することができます。
●System i 管理者はスタンダード・オペレーションや、すべてのフィールドに特別なプログラムを適応させることで多くの選択が可能です。
● 選択または除外する値(バリュー)のリストはプログラムまたは以前のクエリで入力することができます。
● 「時間外で実行されたオペレーション」や「アプリケーション外で実行されたオペレーション」などの一般的な選択
● 関連ナンバー、プロファイル(クラス、グループ、特別権限)、プログラム、ジョブ、システム、期間での選択

プロセス・モード
組込まれた柔軟なリアルタイム・セキュリティ・ソリューション
●クエリ・オンデマンド・モード:クエリはインタラクティブでもバッチ・モードでも稼動させることが可能です。このモードは管理者が即にステータス・レポートを抽出し、悪意なイベントや不正行為のソースを分離するために利用されます。
●コンティニュアス・モード:Query Managerは絶えずモニターし、不正行為を暗示するパターンや傾向を検知することができます。このコンティニュアス・モードはまた特別なイベントをトリガーする例外やソフトウェア・バグを検知することにも使用できます。アラートはモニターしていたイベントが発生するにに従って適切な担当者に送ることができます。
●オートマティック・モード:レシーバが検知された時に自動でオフ設定します。このモードはクオリティ・モニタリングの場合には、統計またはトレース・アビリティのどちら用であってもデータ収集を確実にします。
●スケジュール・モード:ユーザが指定した期間(年、月、日、時間、分)でのユーザのアプリケーションまたはシステムの過去情報を抽出します。

マルチ・レポート・ツールとフォーマット
管理者がデータを抽出にしようするモードに関係なく、QJRN/400はFTPやSMTPプロトコールを使用して、幅広い出力フォーマット(PDF, EXCEL, WORD)を提供します。
単一イベントから月単位のアクティビティまで、担当者は内部および外部監査要求に適合できるレポートを簡単に作成することができます。
●イベント&トレンド・レポート:ユーザの行動とトレンドを特定できるレシーバの単一エントリー、またはイベント数のサマリーの決められたイメージでキャプチャーすることができます。
●トリガー・イベント・レポート:即時の注意が要求される疑わしいアクティビティ(例、クレジット制限の変更など)の結果からトリガーされたEメール警告
●トレース・ファイル・レポート:これはクリティカル、または関連性するイベントのみを含むヒストリー・ログの圧縮サマリーです。ジャーナルからすべてを取得するよりも選択したイベントを取得するほうがオンラインでのストレージ容量を削減することができ、より有益なレポートが可能です。
●プリパレーション・ファイル・アウトプット:大容量用で、ユーザは1つ以上のクエリで使用されることができる事前選択を実行することができます。

■リモート・レプリケーション
QJRN/400はユーザがリモートでもまったく同じクエリとレポーティング・モデルを実行することができます。この機能により、中央のIT部門がリモート・オフィスに対して、最初からまたビジネス・ルールを構築することなく、一貫性のあるセキュリティ・プロセスを構築することができます。

「Veeam Reporter Free Edition」のブログ・コンテストの入賞者を発表

Veeam社がVMworld2010期間中に行った「Veeam Reporter Free Edition」のブログ・コンテストの入賞者を発表しました。

入賞者ブログ・リスト

http://www.boche.net/blog/index.php/2010/08/16/veeam-reporter-4-0-free-edition/ **敢闘賞**

http://virtualisedreality.com/2010/08/17/veeam-reporter-free-edition/

http://www.nerdblurt.com/?p=123

http://jfvi.co.uk/2010/08/17/manage-your-environment-help-the-world-for-free-with-veeam-reporter-4-0-free-edition/

http://breathalize.co.uk/2010/08/18/veeamnothing-to-report/

http://www.vmgu.ru/news/veeam-reporter-free

http://vdestination.com/2010/08/17/veeam-reporter-4-0-yours-for-free/

http://www.virtualizetips.com/2010/08/veeam-reporter-free-edition-is-ready-for-prime-time/

http://blogs.techrepublic.com.com/networking/?p=3298 **優勝者**

VMware対応レポート・ツール「Veeam Reporter Free Edition」のリリースを開始

仮想化ソリューションVMwareのvSphereに対応するレポート製品「Veeam Reporter Free Edition」をリリースしました。

この「Veeam Reporter Free Edition」は今年の5月にリリースされた「Veeam Reporter 4.0」の機能限定フリー版になります。
「Veeam Reporter 4.0」のリリース

https://www.climb.co.jp/press/2010/0519.html

Veeam Reporter Free Editionの主な機能:
● キャパシティ・プラニング
●変更履歴管理
●マイクロソフトVisioでの出力
●ダッシュボード機能
●自動レポート配信 
など

■下記サイトで評価版のダウンロード申請を受け付けます。

http://www.veeam.com/vmware-esx-reporter-free/download.html

Veeam Reporter Free Edition と フル機能版との比較

Veeam Backup & ReplicationのvSphere 4.1のサポート

Veeam Backup & Replication Ver4.1.2がリリースされました。(8/4/2010付)

Veeam Backup & ReplicationはこのVersion 4.1.2 からvSphere 4.1をフル・サポートします。

ビデオ:Veeam FastSCPを利用してVM と ISOファイルを VMware vSphereへの転送方法(英)

Veeam FastSCPを利用してVM と ISOファイルを VMware vSphereへの転送方法について:

●オリジナル・サイト

VIDEO: Using the Free Veeam FastSCP to Transfer VMs and ISOs to vSphere

HMVジャパン株式会社(DBMotoユーザ事例)

● 会社情報:
会社名: HMVジャパン株式会社
URL: http://www.hmv.co.jp/
会社の概要: CD、DVD、レコードなど、音楽と映像商品および付帯関連商品 (グッズ・アクセサリー)、ならびに書籍の輸入・販売

● 課題について:
Q:DBMotoを導入する前の問題点等などをお願いします。現状の業務アプリケーションを教えてください。

A:社内データウェアハウス構築にあたり、基幹系システム(IBM iSeries)DBとのつなぎ込みが必要でした。
イントラネット上のアプリケーションで、ODBC接続を利用し運用はしていたのですが、パフォーマンスの問題などあり、リアルタイムで情報を取り込む事が非常に困難でした。

● ソリューションについて:

Q:どのようにしてDBMotoを見つけ、 そしてDBMotoを採用された理由
今後どのように現状の業務アプリケーションにDBMotoを使用されましたか。
そして、DBMotoの利用が御社にどのように利益/効果をもたらしまか。

A: DBMotoのお試し版をインターネット上からダウンロードしたのがきっかけです。
一度DBを構築してしまえば、日々のメンテナンスの必要もなく、なによりリアルタイムな情報がストレスなく取り出せる事が、決定した理由です。

● プラットフォーム(システム環境)について:
Q:御社で現在使用しているデータベースとそのサーバの種類をお願いします。

A: DB2/400(iSeries) × 6
  MS SQLServer(Windows Server2003)複数台

● Q:御社でDBMotoを使用してデータをレプリケーションする必要があったアプリケーションは具体的にはどのようなアプリケーションでしょうか?

A:各店舗、およびEコマースの在庫データを結合しました。
ほぼリアルタイムな在庫をみることができるため、基幹系、イントラネット、KIOSK上の在庫関連のアプリケーションで利用しています。

● Q:DBMotoが取り扱うデータ量はどのくらいでしょうか?

A:レコード件数 : 約1400万レコード

● DBMotoの長所はどのような点にあるとお考えでしょうか?

・分散されたテーブルをあたかも1つのテーブルのように扱える。
・プラットホームの違うシステムでも、意識することなくDBにアクセスする事ができる。
・DBMOTOの自体の設定も簡単

● 今後の予定をお願いします。

A:今後は、お客様向けのシステム(KIOSK)にも利用していきたいと考えております。

>>>他のユーザ事例 (DBMoto, Allora, DB2 Connectivity)