本来は環境(ディスク容量等)を考慮したロールバックポイントを指定し
保守を行うことが望ましいですが、
ロールバックポイントの値が環境に対して多すぎる、
ディスク容量の見積もりが不十分だった等、
Backup処理を永続的に行うと増分チェンジファイル(vrbファイル)が
少しずつ積み重なり保守において問題となる場合がありますが、
増分チェンジファイル(vrbファイル)を退避することで
問題の対策が可能です。
Backup処理時にはフルリカバリー・ファイル(vbkファイル)があれば
動作しますので、増分チェンジファイル(vrbファイル)はすべて
退避可能です。
また、Restone処理を行う場合には以下のように必要な増分チェンジファイル(vrbファイル)を
元の格納場所へ戻すことで問題なく動作します。
例)
【Fullバックアップ無し】
12:00 初回のBackup処理(vbkファイル作成)
13:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
14:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
15:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
16:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
の場合、
14:00時点のリストアポイントにRollBackしたい場合は
初回のBackup処理で作成するvbkファイル、
16:00の差分Backup処理で作成するvrbファイル、
15:00の差分Backup処理で作成するvrbファイル
14:00の差分Backup処理で作成するvrbファイル
が必要となります。
【Fullバックアップ有り】
12:00 初回のBackup処理(vbkファイル作成)
13:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
14:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
15:00 FullBackup処理(vrbファイル作成)
16:00 差分Backup処理(vrbファイル作成)
の場合、
14:00時点のリストアポイントにRollBackしたい場合は
初回のBackup処理で作成するvbkファイル、
15:00のFullBackup処理で作成するvrbファイル、
14:00の差分Backup処理で作成するvrbファイル
が必要となります。
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