通常小規模なvSphere環境ではVeeam Backup & ReplicationをVMにインストールして運用することは一般的ですが、物理サーバでの運用が適しているケースがあります。
■VM上にVeeam Backup & Replicationをインストール
●数が少ないVMをバックアップするには最適です。その数値を確定することは困難ですが、30から40、それ以下のVMのバックアップ/サーバという例があります。
●CPUワークロードでのスパイクがvSphereクラスタで吸収される時が最適です。通常小規模なvSphere環境が設備準備以下で、スペース容量が充分な場合です。同様に24×7のピーク・ロードで稼動していなければ、高連結率でも時間外ではVM上で稼動するVeeam Backup & Replicationからの負荷は簡単に吸収されます。
●通常小規模vSphere環境で、NFSストレージと一緒に使用されている実働環境では最適なバックアップ・パフォーマンスです。
■物理サーバへのVeeam Backup & Replicationのインストール
●ファイバー・チャネルとiSCSIストレージでダイレクトSANアクセスを使用した非常に高速で、100%なLANフリーなバックアップ。Veeam Backup & Replicationサーバの能力でスループット率を向上させます。
●vSphere(またはVI3)環境からCPUワークロードでのスパイクを完全に物理サーバへもって行きます。
これ以外にもVeeam Backup & Replicationを物理サーバかVMにインストールするかはRPO要求、バックアップするソースVMのサイズ、ジョブ間隔での平均的なデータ変更量、ストレージの接続設定、バックアップ・ジョブ数などを考慮する必要があります。
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