Veeam新ソリューション情報まとめ:VeeamON帰国後レポートその2


前回のブログではVeeam Backup & Replicationに絞ってv10で実装予定の新機能をご紹介いたしましたが、今回はVeeam B&R v10以外で新たに追加される予定の新ソリューションや新機能をご紹介いたします。

Veeam Availability for AWS(N2W)
N2WS Cloud Protection ManagerとVeeamを統合し、AWS EC2のエージェントレスバックアップを行うツールについての紹介です。N2WS Cloud Protection ManagerはEC2のバックアップツールであり、AWSネイティブのスナップショットを利用してEC2インスタンスなどのバックアップを行うことが可能です、このN2WとVeeamが統合することで、Veeamのリポジトリ(保存先)へバックアップを保存できるようになります。また、異なるリージョンへのEC2リストアや、ファイルやアプリケーション単位でのリストアが可能になります。

Veeam PN
Veeam PN(Powered Network)は軽量でフリーのソフトウェアデファインドネットワークソリューションです。Microsoft Azure上に配置したVeeam PNサーバをハブのように利用し、Veeam PNローカルゲートウェイサーバを配置した各サイト間でVPN接続をGUIから簡単に構成できます。これにより、サイト間でのVPN構成の手間を大幅に削減し、災害時にはAzure上にVeeamのDirect Restore to Microsoft Azureでリストアした仮想マシンを社内ネットワークに簡単に接続できます。

Veeam Cloud Connect強化(vCDとテープ対応)
Veeam Cloud Connectはサービスプロバイダー環境とオンプレ環境を簡単につなぐことのできるソリューションです。

プロバイダのストレージを簡単に利用:Veeam Cloud Connect【Veeam B&R Ver8新機能予告⑥ 】

「Veeam Cloud Connect レプリケーション」:Veeam Backup & Replication Ver9 からの新機能


このVeeam Cloud Connectのレプリケーション機能で新たにvCloud Director環境をサポートします。これによりサービスプロバイダーのvCD環境を簡単にDR環境として利用可能になります。さらにサービスプロバイダー環境にあるテープをVeeamのバックアップの保存先としてサポート予定です。これによりオンプレ環境でテープデバイスを保持しなくともVeeam Cloud Connectでサービスプロバイダー環境のテープへバックアップをアーカイブし、長期間の保持ポリシーを満たすことができます。

Veeam MP v8u4でのOMS統合
Veeam MP(Management Pack)はSystem Center Operation Manager(SCOM)にVMware vSphere,Microsoft Hyper-V, Veeam Backup & Replication環境のモニタリング、レポート機能を提供するソリューションです。そしてOperations Management Suite(OMS)は、オンプレミスSCOM環境への接続を可能にするクラウドベースの管理ツールであるSaaS(Software as a Service)です。Veeam MP v8 update4ではVMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Veeam Backup & Replication環境から収集したデータを、他のSCOMオブジェクトと同様に扱い、SCOMが既存のOMSワークスペースに接続されると、収集されたデータは15分間隔で既存のMicrosoft OMSワークスペースに転送します。
これにより、OMSビューからオンプレミスの仮想環境とそのデータ保護を行うVeeam B&Rの監視が可能になります。

Veeam Backup for Office 365 v1.5とv2.0
Exchange Onlineのバックアップを提供しているVeeam Backup for Office 365はv1.5でスケーラビリティとAPIによる自動化(RESTful APIとPowerShell SDK)に対応予定です。さらにv2.0ではSharePoint OnlineとOneDrive for Businessに対応予定であり、これにより、Office 365にあるメールだけでなく、ファイルやドキュメントまでバックアップ可能になります。

VMware Log Insight – Veeam Content Pack
Veeam Backup & ReplicationをvRealize Log Insightで監視するためのコンテンツパックです。Log Insightのマーケットプレイスから導入できますので、ご利用の方は是非お試しください。

Starwind VTL for Cloud AWS
現在、Veeam Backup & Replication 9.5では現状、AWSにアーカイブするためにはVPCとVPN接続するか、AWSのストレージゲートウェイを用いる必要が有ります。このAWSネイティブのストレージゲートウェイの代わりにStarwind VTL for Cloud AWS用いることでより柔軟にAWSへのアーカイブが可能になるというものです。詳細は下記日ブログでご紹介しております。
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-14991

関連トピックス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください