ディスクリポジトリとオブジェクトストレージリポジトリでのバックアップ保持の違い[Veeam Backup & Replication]


Veeamは9.5u4からスケールアウトリポジトリのキャパシティ層として、オブジェクトストレージに対応、現在のバージョンv12ではダイレクトバックアップも可能です。

しかし、Veeamコンソールからの見え方は同じでも既存のバックアップファイルの保持とは異なる部分も多く、無駄に容量を消費してしまうのではないかと勘違いされる方も多く、Amazon S3やAzure Blobなどパブリッククラウドを利用する場合は特に、転送量が気になるところです。

オブジェクトストレージを保存先として場合、単純にバックアップファイルをオブジェクトストレージへアップロードしているわけではなく、オブジェクトストレージの特性を上手く使った形式、構造に変換して保持しています。

それぞれの処理を簡単に比較してみると、バックアップ時に、ディスクリポジトリでは下記のようにバックアップファイルにデータブロックを書き込んでいますが、

オブジェクトストレージではデータブロックごとにオブジェクトとして保持してます。

そして世代管理の際には、ディスクリポジトリの場合、フルバックアップに増分をマージしていますが、

オブジェクトストレージリポジトリの場合、マージ処理は実施されず、メタデータを更新、参照されなくなったデータブロックのオブジェクトを削除します。

このように、バックアップファイルが更新されたからといって全てのデータブロックが転送されなおすわけではなく、効率的にバックアップ保持できるような仕組みが実装されています。

より詳細な解説や注意点を下記で紹介していますので、ご興味ある方は是非こちらもご参照ください。

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