CloudBerry 新しいバックアップ形式でのバックアップ世代保持の考え方


CloudBerryではバージョン7.0から新しくバックアップ形式が増え、File Backup/Image-Based Backupと File Backup(Legacy)/Image-Based Backup(Legacy)と別々の形式でバックアップが取得可能となりました。

本記事では、バージョン7.0で追加されたバックアップ形式のバックアップ世代保持について記載します。
※Legacy形式のバックアップにつきましては、こちらをご参照ください。

新しくバックアップ形式では、以下の画像のようにスケジュール設定で「繰り返し(増分)」「Forever Forward Incremental」を選択することで定期的に増分バックアップを取得可能です。
※Forever Forward Incrementalはバージョン7.8から利用可能な機能となります。
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/cloud-berry-backup-22047

「繰り返し(増分)」(増分バックアップ方式)の場合

「繰り返し(増分)」を選択することでバックアップスケジュールの設定が出来、初回のフルバックアップ実行後は、変更ブロックのみをバックアップ可能となります。

ただし、「繰り返し(増分)」のみを選択して増分バックアップのみを取得していると、除去オプションでバックアップ保持数を設定していたとしても、超過分の古い増分バックアップがフルバックアップに対してマージが行われません。

これは、バックアップの仕様として、増分バックアップで取得した世代をリストアする際には元となるフルバックアップも必要となりますので、フルバックアップと増分バックアップのつながりで保持されております。
その仕様により、そのつながりが指定された世代数の分確保された時点で古い世代のフル+増分バックアップのつながりがまとめて削除されます。

上記の理由により、スケジュール設定でバックアップ取る場合は、「繰り返し(増分)」の設定に加えて、「フルバックアップを実行」も有効化して定期的にフルバックアップを取得することが推奨となります。
また、フル+増分バックアップのつながりでバックアップを保持するため、一時的に保持される世代数が指定した世代数よりも多く保持されます。

例として、1/10からバックアップを取り、3世代分のバックアップを保持するように設定している場合は、以下のように保持されます。

「Forever Forward Incremental」(永久増分バックアップ方式)の場合

「Forever Forward Incremental」を選択することでバックアップスケジュールの設定が出来、初回のフルバックアップ実行後は、「繰り返し(増分)」と同様に変更ブロックのみをバックアップ可能となります。

ただ、「繰り返し(増分)」との違いは、フルバックアップの作成は初回の1回のみで、それ以降は変更ブロックのみをバックアップを実施し、保持することが可能です。

サポートされているクラウドストレージは以下のものとなりますので、利用の際はご注意ください。
・Amazon S3(長期保存ストレージクラスを除く)
・Microsoft Azure(長期層を除く)
・Wasabi
・Backblaze B2
・MinIO
・S3互換(クラウドオブジェクトコピーをサポートしないストレージプロバイダを除く)

さらには、指定した世代数を超えることなくバックアップを保持可能なため、「繰り返し(増分)」よりもバックアップ容量を抑えて保持が可能です。

例として、1/10からバックアップを取り、3世代分のバックアップを保持するように設定している場合は、以下のように保持されます。

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