VeeamON 2015についてご報告 [その①]


今年も、ラスベガスにおいて10/26から10/29の期間で、VeeamONが開催されます。VeeamONはVeeam社主催の大規模セミナーの位置づけとなっており、VeeamONに参加しているクライムエンジニアからセッション内容を中心に報告させていただきます。
http://www.veeam.com/veeamon

VeeamONの初日である10/26はレセプションが開催されていたため、セッションが実際に開始したのは二日目の10/27からでした。この日は、午前と午後で複数のブレイクアウトセッションが実施され、Veeamの最新バージョン(v9)の情報や、運用や新ツールの発表などがありました。

今回のブログでは、10月27日のブレイクアウトセッションから、傍聴した各セッションの内容を簡単に紹介していきます。

□Veeam B&R v9の新機能紹介
~Technical Deep Dive – What’s New in V9~

まず、プライマリストレージやリポジトリとのインテグレーション、Veam Explorersの強化など、弊社ブログで展開している新機能を紹介していました。
参考:https://www.climb.co.jp/blog_veeam/category/veeam-backup/ver-9-0

さらに、下記の追加予定機能が発表されました。

・ビットロッカーによる分析
暗号化により発生した不要なデータを分析し、バックアップ対象から除外することによりバックアップデータの容量の削減に。

・ユースレスデータの除外
アプリケーションキャッシュやテンプファイルなどバックアップデータとして必要ないデータを、イメージベースのままファイル、フォルダ単位で除外設定が可能。

上記に関しては詳細情報が入り次第、ブログで展開いたします。

□Veeam Endpoint Backup Freeの紹介
~Veeam Endpoint Backup FREE: Tips and Tricks~

フリーツールであるVeeam Endpoint Backupで、どこまで設定が可能かという内容をデモを交えて紹介していました。以下内容です。

・パワーシェルによるカスタマイズ
Veeam Endpoint Backup では日次的なバックアップが可能だが、パワーシェルを併用することで任意のスケジュールにカスタマイズ可能

・手動でのベアメタルリカバリ
取得したデータから任意のロケーションにベアメタルリカバリが実施可能で、リカバリ時にパーティションの設定などをGUIベースで簡単に行える。

□Veeam B&Rのワーストプラクティス
~Veeam Backup & Replication Worst Practices~

あえてワーストプラクティスを紹介し、当該箇所の改善点を中心に運用手法について紹介していました。以下内容です。

・ジャストガイの運用
ジャストガイは、インフラストラクチャを無視し、単純にVeeamをインストール、バックアップジョブの作成のみ行う運用で、容量不足等の影響でバックアップが正常に実施できない点をワーストポイントとして挙げる。

Veeamインストール前には、例えばVeeam ONEやリストアポイントシミュレータなどのツールを利用し、仮想環境のアセスメントやデータ容量の変化予測を実施し、インストール後もリポジトリ、データストアの容量を監視することが大切である点を強調。

・ワンジョブガイの運用
本例は、バックアップ対象の仮想マシンを一つのジョブに全て登録する例であり、バックアップデータ容量の管理の難しさや、メモリ(特にリポジトリ)やI/Oストリームの過負荷につながる点をワーストポイントとして挙げる。
v9ではスケールアウトリポジトリや、個々のVM単位でのバックアップファイル作成機能により緩和されるとのことだが、少なくともv8以前では多数の仮想マシンのバックアップではジョブを分けることを推奨。

□サービスプロバイダ向けの管理ツール
~Top Secret Unannounced Feature~

サービスプロバイダ向けに、新しくVeeam Managed Backup Portalという管理ツールをリリース予定との発表がありました。
http://www.veeam.com/blog/announcement-veeam-managed-backup-portal-service-providers.html

下記の機能が搭載予定となります

・シンプルな顧客管理
Veeam Managed Backup Portalを使用することで、サービスプロバイダの管理者は、簡単に新規の顧客アカウントや、サービスのプロビジョニング、明細の管理まで行える。

・ストリーミングなリモート管理および監視
VPNを使用せず、SSL/TLSを介して顧客のジョブ情報の管理や監視を安全に実施可能。

・マルチテナントなポータル
クライアントはユーザやロケーションなどが設定されているカスタマーポータルに属するため、バックアップの健全性や、リポジトリの消費、毎月の請求書情報等を容易に確認できる。

関連トピックス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください