Veeam Data Moverの重要性


Veeam Data Moverは、Veeam Backup & Replicationに代わって、ソースマシン・データの取得、データ重複排除と圧縮の実行、ターゲット・ストレージへのバックアップ・データの格納などのデータ処理タスクを実行します。

Microsoft Windowsサーバーの場合、Veeam Data Moverは永続的で、つまりVeeam Data Moverがアップロードされ、サーバにインストールされるのは1回だけです。Veeam Backup & Replicationは、Microsoft Windowsサーバをバックアップインフラに追加する際に、自動的にVeeam Data Moverをインストールします。

Linuxサーバーの場合、Veeam Data Moversは永続的または非永続的とすることができます。非永続的なVeeam Data MoverはVeeam Backup & Replicationがサーバに対処するたびにアップロードされ、削除されます。

Veeam Data Moverが永続的であるためには、Linuxサーバーを追加する際にrootまたはrootと同等の権限を持つアカウントを指定する必要があります。永続的なVeeam Data Moverは、以下のバックアップインフラストラクチャコンポーネントに必要です。

●堅牢化された(イミュータブル:不変の)リポジトリ
●バックアップ用プロキシー

Linuxサーバーをベースとした他のバックアップ・インフラコンポーネントの場合、Veeam Data Moversは永続的または非永続的であることができます。rootまたはrootに相当する権限を与えたくない場合は、root以外の権限を持つアカウントを指定が必要です。この場合、Veeam Data Moversは非永続的となります。Veeam Backup & Replicationがサーバにアドレスすると、SSH接続を通じてVeeam Data Moversがアップロードされ起動します。

[注]Veeam Backup & Replicationバージョン11では、バックアッププロキシの役割が割り当てられたLinuxサーバに永続的なVeeam Data Moversが必要です。Veeam Backup & Replicationバージョン11にアップグレードすると、Veeam Backup & Replicationは自動的にすべてのLinuxバックアッププロキシーを更新し、それらにVeeam Data Moversをインストールします。Veeam Backup & Replicationは他の役割を持つLinuxサーバは自動的にはアップデートしません。

Veeam Data Moversの要件と制限事項

Veeam Data Moversを使用する前に、LinuxとMicrosoft Windowsサーバーの以下の要件と制限を考慮してください:

●Linuxサーバーの場合にLinuxサーバーのバージョンは64ビットである必要があります。

●Veeam Backup & Replicationは、Linuxベースの重複排除ストレージアプライアンスにVeeam Data Moversを展開しません。

●永続的なVeeam Data Moversを使用する場合、サーバに指定されたユーザアカウントはrootまたはrootに高めた権限を持っている必要があります。そうでなければ、Veeam Data Moversは非永続的であり、つまりLinuxサーバはVeeam Data Moversを永久にホストしません。

●単一使用資格情報(single-use credentials,)を使用してLinuxサーバを追加する場合、Veeam Data Moversを永続化するためには、ユーザアカウントは依然としてroot権限に保持している必要があります。

Microsoft Hyper-VとMicrosoft Windowsサーバの場合:追加したサーバのネットワーク接続設定でファイルとプリンタの共有が有効になっている必要があります。

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Veeam Data Moverの重要性 への1件のフィードバック

  1. climb のコメント:

    Veeam Data Moverは、Veeam Backup & Replicationソフトウェアの重要なコンポーネントです。

    Veeam Data Moverは、データのバックアップとリカバリ・プロセスにおいて重要な役割を果たします。 Veeam Data Moverは、ソース・マシン(仮想または物理サーバ)とバックアップ・ストレージ間の効率的なデータ転送を担当します。

    Veeam Data Moverは、バックアップ中のソース・システム・リソースへの影響を最小化するために、これらの転送を最適化します。

    仮想化環境において、Veeam Data Moverは、仮想マシンとバックアップストレージ間のデータ転送を管理するために、ホストサーバに導入することができます。このアプローチは、バックアップ操作中のソース・システムの負荷を軽減します。

    要約すると、Veeam Data Moverは、効率的なバックアップとリカバリ操作に不可欠なコンポーネントであり、ソースシステムのパフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら、データ転送を最適化します。

    以下の図は、Veeam とExagridのその機能です:
    Veeam-ExaGrid

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