【climbクラウド・ナウ】クラウドのセキュリティがまだ100%安全ではない5つの理由 : 2013.12月号


◆ 今月の注目コラム ◆
[1]クラウドのセキュリティがまだ100%安全ではない5つの理由

クラウドの有用性が実証され、多くの企業や個人がクラウドの価値に納得して
いる今日、データは手元に置いておくより、クラウドにあるほうがより安全だ
と一般的に考えられている。

しかし、Google、Apple、Microsoftなど、クラウドを利用する多くの企業が日
々サイバー攻撃の危険に晒されているのも事実である。
なぜ、このような最大手IT企業でさえ、データの安全性を確保できないのか?
理由は5つ挙げられる。

1.ビジネスの流動性とシステムの複雑性

クラウドのサービスは一見単純だが、実際の構造は非常に複雑である。
複数の顧客にサービスを提供するとき、それらは物理的に区分されるわけでは
なく、論理的・技術的に区分されているに過ぎない。
その入り組んだ構造のうえ、さらに利用者側のニーズが常に変化し続ける状況
においては、些細なミスががセキュリティを脅かすことになりかねない。

2.クラウド・プロバイダーが100%制御できない

利用者側も安全責任の一端を担わなければならないことが、しばしば見落とさ
れがちである。
いくらプロバイダーがセキュリティを完璧にしても、利用する側の不用意が足
を引っ張ることがある。

3.サイバー攻撃の進化

近年、ハッカーはより組織化され、政府の資金援助を受けている場合さえある。
クラウド・セキュリティの確保は、サイバー攻撃の高度化とのいたちごっこ化
を避けられない。

4.仮想化環境を法で保護することの難しさ

仮想化はクラウド・コンピューティングの基本原理である。
ゆえに、クラウドの物理的所在を特定することは難しい。
それは、管轄行政府に法的な保護を受けることが難しいことと同義である。

5.ユーザー教育の難しさ

そもそもアクセスするユーザーが無数にいて、千差万別なことが避けられない。
どんなに教育を徹底しても、安易なパスワードを使い続けたり、フィッシング
に引っかかるなど、脇の甘いユーザーが一人いれば、システム全体が脅威に曝
されることもある。

CloudTweaksコラム5 Reasons Why the Cloud is still not 100% Secureより
http://bit.ly/1fgbmpX

───────────────────────◆ 今月の注目コラム ◆─
[2]最近のバレー
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シリコンバレーのサンノゼ周辺では、新しいアパートの建設ラッシュが続いて
いる。
237号線、101号線、880号線が一辺10km程度の三角地帯の中だけでも二桁近く
の新しいアパートが最近オープン、もしくは近々にオープンを目指して建築中
である。

アパートの家賃の上昇も凄い。
One Bed Room (日本よりも面積は広いが基本的には1LDK)の家賃が
$2500/month、Two Bed Room(日本の2LDK相当)になると$3000/monthだという。

これは2008年のリーマンショック前の水準よりも20%程度も高く過去最高値の
家賃を記録。

株価も好調で、NYダウ平均も$16000を突破し最高値を更新中である。
今年の初めくらいには過去最低と言われていた住宅金利も上昇傾向にあり、今
後は住宅価格も再び右肩上がりに戻っていくという希望的観測が職場で話題に
出る事も多い。
相変わらずIT系の企業がバレーの活気を牽引しているが、Amusementマーケッ
トにいる日本のゲームメーカーGREEやDeNAは苦戦を強いられている。

アメリカの携帯を中心としたゲーム戦略では、世界一厳しいとされる日本の携
帯ゲームマーケットで培ったノウハウで安定した利益を稼ぎだしているようだ
が、本家の日本のマーケットでの売り上げ減少が大きなインパクトとなり、米
国法人でもレイオフが実施されるなど影響が出て来ている。
苦戦する業界があれば、今後の進出の布石を着々と実行している企業もある。

新たにバレーに日本から進出してきたソフトバンクだ。

孫さんはソフトバンクの本社を将来はアメリカに移す計画だというし、自宅を
シリコンバレー内のウッドサイドに購入して、月のうちの最低1週間はアメリ
カのオフィスより全世界のソフトバンクグループの指揮をとる。

今後のソフトバンクのビジネス戦略の大きな柱であるLTE通信事業の拡大、ス
マートフォンビジネスの新たな戦力拡大に向けて、本年の6月に買収した契約
者数5300万のSprintにも檄を飛ばしているという。

また、49er’s のサンタクララに建設中の新しいスタジアムの最大収容人数
68500人全員がWifi接続できる設備の提供を申し出ていることでも話題になっ
ている。

残念ながら、スタジアムのネーミングライツはリーバイス・ストラウス社に譲
り、正式にLevi’s Stadiumという名称が決まり、ソフトバンク・スプリントス
タジアムは実現できなかったがロイヤルボックスを買い占めて、畳敷の枡席を
準備中らしいとか、スタジアムのマスコットにお父さんの起用をプッシュして
いるなどの噂もある。

シリコンバレーで面白い事を次々に仕掛けるソフトバンクから、暫く目が離せ
そうもない。

                           提供:Hiro Minami

───────────────── ◆今月のシリコンバレーニュース ◆─
[3]クラウド・コンピューティング
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■ Google,Compute Engineを一般公開 [12/2]

昨年6月に特定顧客向けに開始した同社のIaaSサービスである Compute Engine
をこの度,一般公開した。
無休サポートを提供し,SLAは99.95%のアップタイムを保証する。

併せて,16コアの新しいタイプのインスタンスを追加,インスタンスの10%値
下げ,サポートOSの充実,ディスクストレージの60%値下げ,ディスクIO料金
の廃止など多数のアップデートを施した。

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■ Microsoft,学生にOffice 365を無償提供 [12/2]

大学を含む学校が教職員に同社のOfficeライセンスを適用している場合には,
学生に対して無料でOffice 365を提供するプログラムを12月1日から開始した。
これをStudent Advantageと呼ぶ。

Office Professional Plus 2013または定期購読のOffice 365 ProPlusのライ
センスが適用条件である。
各自はダウンロードしてインストールすることもでき,PC,タブレット,スマ
ホなどの最高5台で使用できる。

既に同社は大学生と教職員向けにOffice 365 Universityを提供している。
これは4年間の定期利用料$80であり,最高2台までの機器で使用できる。

             提供元:Silicon Valley News Just Skill, Inc.

──────────────────◆ 今月のワンポイント英語単語 ◆─
[4]今月のVocabulary Focus!
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もっと英語の力を身につけたい人のために「今月のVocabulary Focus!」
それでは、二つの言葉をつなげてできた動詞を紹介しよう!
“Fessed up”,”souped up”(上記では名詞の修飾語として使われているため、
ハイフンでつながれている)など、”up” がつくフレーズを覚えよう。
しかし、それだけではなく、もうちょっと面白く、難しくするために、
ペアーを作ってみる。後に “up” がつくメインとなる同じ動詞に、”up” に
替わる別な前置詞をつけてみた:

sign up/sign off:<署名する/放送終了を告げる>
pay up/pay off:<残金を完済する/ローンなどの最後を払い終える>
dig up/dig in:<掘り起す/さあ、食べましょう>
cut up/cut out:<切り刻む、冗談を言う/取り除く、やめろ>
break up/break out:<別れる、ばらばらにする /勃発する、発疹などが急に広がる>

────────────────────◆ クライム通信・ユーザ会 ◆─
[5]3Cユーザ会発足のお知らせ~プレゼントキャンペーン実施中~
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クライムは2014年に創業30周年を迎え、最先端の海外製パッケージソフトウェ
アの発掘・販売を開始してから13年になります。
創業30周年を記念して、クライムの製品をご利用いただいている企業の皆様ま
たはご利用を検討している企業の皆様の情報交換の場とし、またクラウド関連
及び最先端技術の研鑚を図ることを目的としたユーザ会を設立しました。

発足を記念して、期間限定でキャンペーンを開催いたします。2013年内にご入
会していただいた方全員に、もれなくクラウド・ストレージへのバックアップ
・ツール「CloudBerry Backup デスクトップ版」をプレゼントいたします。

CloudBerry Backup デスクトップ版の詳細はこちら
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────────────────────◆ クライム通信・イベント ◆─
[6]無料Webセミナー開催
 1/15(水)開催『仮想化環境のバックアップ、BCP対策と運用管理セミナー』
 1/21(火)開催『グラフ・レポート・ダッシュボードによる情報共有、BIセミナー』
 1/22(水)開催『データベースレプリケーション有効活用セミナー』
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クライムでは、無料Webセミナーを定期的に開催しております。
お客様のPCから直接Web経由でセミナーをご視聴いただけます。
Ustreamのライブ配信サービスを利用するため、お申込みは不要です。

2014年1月は下記のWebセミナーを実施いたします。

1/15(水)開催『仮想化環境のバックアップ、BCP対策と運用管理セミナー』
https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2014/0115/?cmm

1/21(火)開催『グラフ・レポート・ダッシュボードによる情報共有、BIセミナー』
https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2014/0121/?cmm

1/22(水)開催『データベースレプリケーション有効活用セミナー』
https://www.climb.co.jp/soft/webseminar/2014/0122/?cmm

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[7]Veeam Free専用コミュニティフォーラムサイト
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VMware、Hyper-V対応 バックアップ・レプリケーションソフトの無償版
「Veeam Backup Free」と、仮想環境の監視&レポーティングソフトの無償版
「Veeam ONE Free」をお使いの方向けコミュニティフォーラムサイトをご利用
いただけます。情報交換やご質問等にご利用ください。
→ http://www.climbmail.net/forums/veeamfree/

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[8]今月の新着技術ブログ             2013/11/1~2013/11/30
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vSphere 5.5 / Windows Server 2012 R2 Hyper-Vのサポートを開始しました
【Veeam Backup & Replication v7.0】
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-9591?cmm

VMFS vs. RDM:どちらのクラスタ・ファイル・システムが最適化か?
【VMware】
→ //www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-5782?cmm

Google Cloud SQL と オン・プレミス・データベース間での
データ・レプリケーション【DBMoto】
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1418?cmm

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[9]クライム・技術ブログ閲覧ランキング      2013/11/1~2013/11/30
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【第1位】
VMware/Hyper-Vの仮想ディスクを相互変換可能なフリーソフト
【StarWind V2V Converter】
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/starwind-8817?cmm

【第2位】
VMware vSphere 5.5における5つのアップデート
→ //www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-5721?cmm

【第3位】
Oracle DB起動時にエラーORA-01034・ORA-27101が出て起動しない際の対処法
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1265?cmm

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