Veeamが新コンセプト「SureBackup」を発表


●概略:
VeeamはVMware vSphere用バックアップ/リストア製品を大幅に改善する技術セットであるSureBackupを3月22日に発表しました。SureBackupは1つの新機能の名前ではなく、「Veeam Backup&Replication」の既存およびまもなく登場する機能を包括するものです。

SureBackupはESXホストが接続できるデータストアとしてバックアップ・ファイルのコンテンツを生成します。リカバリー検証中に自動で分離した環境でVMを作成し、バックアップから直接それらを起動させます。各VMを起動させ、OSをブートさせ、そしてすべてが通常通りに稼動していることを確認します。ユーザはアプリケーションが適正に機能していることと、データに欠損がないことを検証できます。

この新規技術のキーなコンポーネントは圧縮したバックアップ・ファイルから直接VMを起動できることです。バックアップを抽出することなく、バックアップからのVMの起動は高速で、追加のストレージを必要としません。最小減のホスト・リソースのみで、本番、テスト環境、さらにDR(ディザスタリ・リカバリ)サイトでも現状のマシンで提供することができます。

「Recovery Verification」は、各ゲストOSとそのアプリケーションがリカバリ後に適切に機能するかどうかテストするという、仮想マシンのライブバックアップ時に遭遇する最も困難な問題の1つを解決する手段です。

ライブ(あるいはホット)バックアップでは、OSの動作中に仮想マシンがコピーされるが、バックアップをリストアするときは電源が切れた状態からOSが起動します。これが不整合性につながる場合があります。

マイクロソフトがWindows Server 2003やXPから提供している「Volume Shadow Service」(VSS)技術は、Windows仮想マシン保護時のリスク低減に役立ちますが、それを効果的に動作させるには、それがOS内部で動作するアプリケーションによってサポートされている必要があります。

VSS対応アプリケーションがない場合、ライブ・バックアップは100%安全なリストアを保証していません。また、リストア操作でバックアップを1つずつテストする方法も現状はありません。SureBackupがそれらを解決します。

この機能は2010年第3四半期にリリースが予定されているVeeam Backup&Replication 5.0に搭載される予定です。

SureBackup Demo – Veeam Backup & Replication 5 (英)

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